講義名 産業経営特殊講義Ⅰ(国際経営入門) ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月5
単位数 2

担当教員
氏名
オルシニ フィリップ

学習目標(到達目標) 本講義の学習目的は、期末に学生が以下のことができること:

- 国際経営の基礎知識(戦略、組織、事業運営)について理解し、体系・理論的に説明できる。

- さらに、世界中の大学の国際経営(IB)科目で教科書として使われているアメリカの教科書の和訳を使用するので、学生が自ら考え、日本での仕事の仕方、組織や就業の慣行との共通点と相違点を議論し、グローバリゼーションに対応できる、世界的視野で物事を捉え、「自主創造型パーソン」になるためのスキルを身につける。
授業概要(教育目的) 本講義では、世界中の大学のマネジメント科目で教科書として使われているアメリカの教科書の和訳を使用して、国際経営(戦略、組織、事業運営)について解説する。

基本的には、各セッションで教員が新しいテーマを紹介するが、学生の参加(予習に基づいたディスカッション)を重視し、学生の能動学習を期待する。
授業計画表
 
項目内容
第1回オリエンテーション教員の自己紹介
学習目的と授業概要
教育方法と授業の流れの説明
評価方法と採点の説明
テキストと参考文献の紹介
第2回国際企業の戦略 - 戦略と企業価値創造
戦略的ポジショニング
業務運営:バリューチェーンとしての企業

予習:第12章(35頁まで)
第3回国際企業の戦略 - グローバルな拡大と収益性、利益成長性市場の拡大:製品とコンピタンス(能力)の活用
立地の経済性
経験効果:学習効果/規模の経済性/戦略上の重要性
外国子会社のスキルを活用する

予習:第12章(35頁から47頁まで)
第4回国際企業の戦略 - コストへの圧力と現地対応への圧力、戦略の選択コスト削減への圧力 と現地対応への圧力
世界標準化戦略
現地化戦略
トランスナショナル戦略
国際戦略

予習:第12章(47頁から終わりまで)
第5回国際企業の組織組織アーキテクチャ と組織構造(垂直分化と水平分化)
コントロール・システムとインセンティブ
組織プロセス
組織文化
戦略と組織アーキテクチャの組み合わせ
組織の変革

予習:第13章
第6回市場参入戦略と戦略的提携参入時に決定する基本事項:どの市場に参入するか? 参入時期?参入規模?
参入方式:輸出、ターンキープロジェクト、ライセンシング、フランチャイズ、合弁事業、全額出資子会社
グリーンフィールド・ベンチャーか企業買収か?
戦略的提携

予習:第14章
第7回輸出、輸入、見返り貿易輸出がもたらす可能性と落とし穴
輸出実績の向上
輸出入の決済
輸出支援
見返り貿易


予習:第15章
第8回グローバルな生産、アウトソーシング、ロジスティクス戦略、生産、ロジスティクス
どこで生産するか
外国工場の戦略的役割
生産のアウトソーシング──内製か外注かの決定
グローバルなサプライチェーンの管理

予習:第16章
第9回グローバルなマーケティングと研究開発市場とブランドのグローバル化
市場細分化
製品属性
流通戦略
コミュニケーション戦略
価格戦略
マーケティング・ミックスの構成
新製品の開発

予習:第17章
第10回グローバルな人的資源管理人的資源管理の戦略的役割
人員配置方針
研修と管理職養成
業績評価
報酬
国際的な労使関係

予習:第18章
第11回国際企業の会計と財務管理国による会計基準の違い
国内基準と国際基準
多国籍企業の連結と外貨の換算
会計から見たコントロール・システム
投資に関する決定
資金調達に関する決定
効率性から見たグローバルな資金管理
税制から見たグローバルな資金管理
効率性を高め、税を減らすための国際的な資金移動
グローバルな資金管理のテクニック

予習:第19章と第20章
第12回学生によるプレ発表期末発表のリハーサル
第13回事例研究特定の多国籍企業又は業種の事例
第14回学生による期末発表学生による発表(グループ又は個人)。
発表に基づいてのディスカッション。
第15回まとめまとめ
授業形式 セッションの前に学生が予習(読んで、自ら考えて)する。
セッション中にはディスカッションする。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 35% 0% 30% 35% 100%
評価の特記事項 35%:ディスカッションへの参加度
35%:報告(発表)の内容とプレゼン(形)
30%:出席と講義態度
テキスト チャールズ・W・L・ヒル
『国際ビジネス(3)企業戦略と事業運営』
楽工社 2014.2
ISBN-13: 978-4903063614
約5千円
参考文献 Charles W. L. Hill
International Business
McGraw Hill Higher Education
約1万円
オフィスアワー(授業相談) 講義後又はメールで予約。
授業初回にメール・アドレスを紹介する。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ - 英語が読める学生:日本語での用語とともに英語での用語を利用・紹介する
- ディスカッションへの積極な参加のできる学生
参考URL 1 http://www.rakkousha.co.jp/books/isbn61-4-kokousai3.html
参考URL 2 http://shop.mheducation.com/highered/product.M007811277X.html