講義名 Financial EconomicsⅠ ≪□第一部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月2
単位数 2

担当教員
氏名
渡邉 修士

学習目標(到達目標) 今日の経済において金融の果たす役割は極めて大きく、貨幣や証券等の金融資産を明示的に組み込んだマクロ経済の理解は非常に重要である。IS-LMやAD-AS等代表的なマクロモデルの中における貨幣を含む金融の果たす役割について詳しく考えながら、今日のマクロ経済と金融の関係について理論的側面からより深い理解の獲得を目指す。また、今日の金融政策の評価も併せて行う。目標は、マクロ経済の一般均衡と金融の関係を具体的に説明出来るようになること
授業概要(教育目的) FEIでは、テキストの「経済学とファイナンス」の2-5章を丁寧に解説する。この部分は、標準的なマクロ経済学と重複するが、今日の現実に即してそのマクロ・金融理論の意味を改めて考えることで、今日の経済が抱える問題についてより深い理解を目指す。FEIIは、配布資料に従い、Federal Reserve Boardや日銀による、政策金利やmonetary baseの調整を通した金融政策の効果と問題点についてデータを見ながら詳細に検証し、今日の金融政策の問題点についての深い理解を目指す。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション : Financial Economicsを学ぶことの動機付け

今日のマクロ経済における金融の重要性とその問題点について解説する 【準備学習】マクロ経済と金融の関係について考えて来ること
第2回貨幣理論の基礎 (1) : 貨幣の需給 (1)
マクロ経済における貨幣の役割について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第3回貨幣理論の基礎 (2) : 貨幣の需給 (2)

マクロ経済における貨幣の需要と供給について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第4回貨幣理論の基礎 (3) : 貨幣の需給 (3)

マクロ経済における貨幣の需要と供給について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第5回貨幣理論の基礎 (4) : 信用創造
今日のマクロ経済における信用創造の意味について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第6回貨幣理論の基礎 (5) : 量的緩和と信用創造
量的緩和政策の理論と現実のギャップについて解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第7回マクロ経済の一般均衡理論 (1) : 消費
金融の観点から消費・貯蓄の意味、動学的最適化問題について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第8回マクロ経済の一般均衡理論 (2) : 投資
金融の観点から投資の意味について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第9回マクロ経済の一般均衡理論 (3) : 総需要曲線

物価水準と総需要の関係について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第10回マクロ経済の一般均衡理論 (4) : 総需要曲線

今日の量的緩和政策と資産効果について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第11回マクロ経済の一般均衡理論 (5) : 労働市場(1)

総供給曲線を導出する前提としての労働市場について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第12回マクロ経済の一般均衡理論 (6) : 労働市場(2)
今日の量的緩和政策と労働市場について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第13回マクロ経済の一般均衡理論 (7) : 総供給曲線
物価水準と総供給の意味について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第14回有効需要原理とIS-LM分析 (5) : 最近の問題

物価水準を一定とするIS-LMモデルについて解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第15回総括
授業形式 講義形式
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 70% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 出席を確認する
テキスト 各回レジュメを配布
参考文献 経済学とファイナンス 大村 敬一 、 池尾 和人、 須田 美矢子、 浅子 和美著 東洋経済新報社
オフィスアワー(授業相談) 木曜9:30-11:00  事前にアポイントメントを取ること
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 講義のレベルは高いので、欠席するとその後の理解は困難になる。経済学は学習の積み重ねによって初めて理解が可能となる。授業に真面目に出席し理解に努めること。。