講義名 教育の方法・技術論 ≪□第一部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月4
単位数 2

担当教員
氏名
宮島 健次

学習目標(到達目標) 本授業では以下の5点を到達目標として設定します。

(1)「教える」「学ぶ」とは何かをイメージでき、自分自身のことばで表現できる
(2)教育を効果的にする要素を説明できる
(3)教える「プロセス」を理解し、スキルを身につける
(4)「教師の力量」とは何かをイメージでき、自分自身のことばで表現できる
(5)「よい教え手」に必要なスキル、マインドを理解し、身につける
授業概要(教育目的) 教育は誰もが経験してきたことから非常に敷居が低く、誰にでもできるものだと考えられがちです。しかしながら、実際に人に「教える」際になると初めてその難しさを感じるものです。「教える」ことは実は難しい、という認識を獲得することからスタートし、「学び手」についての洞察の重要性を認識していく、これが本授業の第一の目的です。次に教育効果を高める要素について学び、これらを基礎として「教える」プロセスとそれに伴うスキルを学びます。最終的に「学び手」を望ましい行動へと導けるような「力量」の涵養を目指していきます。これが本授業の第二の目的です。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンスアイスブレーキング
第2回教育とは何か─「いい教育」を考える「教える」ことの難しさについて説明します。

【事前学習】これまでの自分の教育体験を振り返り、どのような教育がいい教育かをまとめておくこと。
第3回教育学の成果に学ぶ①─教育を効果的にする要素教育を効果的にする要素について説明します。

【事前学習】何が教育を効果的にするか、自分はどう考えるか意見をまとめておくこと。
第4回教育学の成果に学ぶ②─「教える」「学ぶ」とは何か「変化」のプロセスについて説明します。

【事前学習】「教える」「学ぶ」の自分なりの定義をまとめておくこと。
第5回教育学の成果に学ぶ③─マインド・コントロールと教育マインド・コントロールと教育の違いについて説明します。

【事前学習】マインド・コントロールとは何か、それと教育はどう違うのか、自分なりの意見をまとめておくこと。
第6回教育学の成果に学ぶ④─やる気のコントロールやる気のコントロールの仕方について説明します。

【事前学習】自分はどんなときにやる気が出て、どんなときにやる気がなくなるかをまとめておくこと。
第7回教育学の成果に学ぶ⑤─レディネスの見極めレディネスの見極め方について説明します。

【事前学習】どうしたらレディネスを見極められるのか自分なりの意見をまとめておくこと。
第8回教育のプロセス①─ガイダンス

「教える」第一段階「ガイダンス」のポイントとそのスキルを説明します。

【事前学習】人に「教える」手順を自分なりにまとめておくこと。
第9回教育のプロセス②─モデリング「教える」第ニ段階「モデリング」のポイントとそのスキルを説明します。

【事前学習】人に「教える」手順を自分なりにまとめておくこと。
第10回教育のプロセス③─ロールプレイ「教える」第三段階「ロールプレイ」のポイントとそのスキルを説明します。

【事前学習】人に「教える」手順を自分なりにまとめておくこと。
第11回教育のプロセス④─フィードバック「教える」第四段階「フィードバック」のポイントとそのスキルを説明します。

【事前学習】人に「教える」手順を自分なりにまとめておくこと。
第12回教育のプロセス⑤─フォローアップ「教える」第五段階「フォローアップ」のポイントとそのスキルを説明します。

【事前学習】人に「教える」手順を自分なりにまとめておくこと。
第13回教え手と学び手との「いい関係」の構築①─信頼関係を作るには他者への配慮~ホスピタリティについて説明します。

【事前学習】他者と信頼関係を結ぶためにはどうしたらいいか、自分なりの意見をまとめておくこと。
第14回教え手と学び手との「いい関係」の構築②─コミュニケーション・スキルをマスターする現代の人間関係を円滑にするコミュニケーション・スキルについて説明します。

【事前学習】他者と円滑なコミュニケーションを取るにはどうしたらいいか、自分なりの意見をまとめておくこと。
第15回まとめまとめ
授業形式 パワーポイントを利用した講義形式で授業をうススメます。毎回補助プリントを配布します。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 80% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項 この科目ではテストを行わない代わりに、レポートで成績評価をします。レポートは合計2回です。〆切や内容については授業内で指示します。このレポートを2回とも提出することが単位認定の条件です。
テキスト 使用しません。
参考文献 必要に応じて、授業内で指示します。
オフィスアワー(授業相談) 授業内で配布する詳細シラバスに記載してある指定アドレスに連絡してください。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 皆さんの名前と顔をできるだけ早く覚えることを信条の一つとしていますので、出欠確認は授業開始時に必ず行います。残念ながら、出席回数が3分の2を切ってしまった場合は、単位をとることが出来ません。なお遅刻は3回で1回欠席とします。厳しいようですが、教職課程という授業の性質上、皆さんにはパンクチュアリティ(時間厳守)の感覚を身につけていただきたいと思います。