回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 地中海史の意義・地中海地域の気候・風土 | 導入部,学習目標や学習目的等の説明。地中海地域の気候・風土と文化・文明との関係についても触れる。[準備学習]シラバスを熟読しておくこと。 |
第2回 | 古代エジプト | 古代エジプトの統一から新王国時代までを扱う。とくにアジアとの関わりを強く持った新王国時代の性格に着目する。[準備学習]古代エジプトの歴史の基本的流れを把握しておくこと。 |
第3回 | 古代メソポタミア,シリア,小アジア | 古代メソポタミア文明の概略を把握した上で,地中海東岸のシリア,小アジア(現在のトルコの地域)の歴史的意味を考察する。[準備学習]メソポタミアの地形・気候・風土の特徴を確認しておくこと。 |
第4回 | エーゲ文明(1) | クレタ文明の性格を考察するとともに,エジプト,メソポタミアなどとの交流の状況に着目する。[準備学習]クレタ島の地理的位置や遺跡等を押さえておくこと。 |
第5回 | エーゲ文明(2) | ミケーネ文明の性格を考察するとともに,エジプト,メソポタミアなどとの交流の状況に着目する。[準備学習]前回の授業で配付したプリントで,クレタ文明とミケーネ文明のそれぞれの遺跡の特徴の違いを確認しておくこと。 |
第6回 | フェニキア人・アラム人・ヘブライ人 | これら3民族のそれぞれの活動とその歴史的影響について考察する。[準備学習]これら3民族の居住地域および隣接地域の政治勢力を把握しておくこと。 |
第7回 | ポリスと地中海 | ギリシアに成立したポリス(都市国家)および地中海沿岸に多数建設されたギリシアの植民市を扱い,ポリスと地中海の関係について考察する。[準備学習]ギリシアの地理的位置や地形・風土,アテネやスパルタなど主要なポリスの地理的位置などを把握しておくこと。 |
第8回 | 前5世紀のギリシアとペルシア戦争 | ペルシア戦争がギリシア世界に与えた影響を中心に扱う。[準備学習]ペルシア戦争の概略を把握しておくこと。 |
第9回 | 前4世紀のギリシア | アテネ・スパルタ・テーベなどのポリスの動向とマケドニアの覇権について考察する。[準備学習]マケドニアの地理的位置を押さえ,マケドニアとポリスの社会構造の違いを確認しておくこと。 |
第10回 | ヘレニズム世界と東地中海 | アレクサンドロス大王の東方遠征以後の時代(ヘレニズム時代)の諸王朝の動向を扱う。[準備学習]ヘレニズム時代の本質を理解しやすくするために,ポリスという存在の本質を復習しておくこと。 |
第11回 | ローマの成立と発展 | イタリア半島統一までのローマを扱う。[準備学習]ローマの地理的位置を押さえ,発展の概略を把握しておくこと。 |
第12回 | ローマの地中海統一 | ポエニ戦争からプトレマイオス朝の征服による地中海統一までを扱う。[準備学習]カルタゴ,シチリア島,イタリア半島の地理的関係やローマの領土拡大の概要を把握しておくこと。 |
第13回 | ローマ帝国の盛衰 | 「ローマの平和(パックス=ロマーナ)」から西ローマ帝国滅亡までを概観し,ローマ帝国の地中海支配の意味を考察する。[準備学習]ローマ帝国の統治体制の特徴を理解しやすくするために,共和政ローマの政治体制の特徴を復習しておくこと。 |
第14回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ |
第15回 | 中間のまとめ | まとめ |
第16回 | キリスト教の成立と発展 | キリスト教の成立と発展の背景や影響を考察する。[準備学習]キリスト教の基本的内容を確認しておくこと。 |
第17回 | ビザンツ帝国史 | ローマ帝国の東西分裂後の東ローマ帝国(ビザンツ帝国)を扱い,スラヴ人やイスラーム勢力との関係も踏まえて,ビザンツ帝国の意義を考察する。[準備学習]ビザンツ帝国の都コンスタンティノープルの地理的位置やスラヴ人についての基礎的知識を把握しておくこと。 |
第18回 | ゲルマン人諸国家の動向 | 東ゴート王国,西ゴート王国,フランク王国など地中海沿岸のゲルマン人諸国家の動向を扱う。[準備学習]ゲルマン人の原住地や諸部族の移動先を確認しておくこと。 |
第19回 | イスラーム教の成立と発展 | 7世紀初めにムハンマドによって開かれたイスラーム教の教義の内容やイスラーム勢力の征服過程を扱う。[準備学習]イスラーム教についての基礎的知識やイスラーム勢力が拡大した地理的範囲を把握しておくこと。 |
第20回 | イスラーム勢力とキリスト教勢力の対立・交流(1)十字軍 | イスラーム・キリスト教両勢力の対立・交流の事例の一つとして,十字軍を採り上げる。イスラーム側から見た十字軍とは何か,という視点にも着目する。[準備学習]イェルサレムの地理的位置や十字軍の遠征ルート,当時のイスラーム諸王朝について確認しておくこと。 |
第21回 | イスラーム勢力とキリスト教勢力の対立・交流(2)シチリア島史 | 古来,フェニキア,ギリシア,ローマ,ゲルマン,イスラーム,ノルマン等様々な勢力が進出し,多様な文化を残したシチリア島の歴史を考察する。[準備学習]古代・中世のシチリア島史の概略を把握しておくこと。 |
第22回 | イスラーム勢力とキリスト教勢力の対立・交流(3)イベリア半島 | フェニキア,ローマ,ゲルマン,イスラーム勢力等が進出し,キリスト教勢力によるレコンキスタ(国土回復運動)でキリスト教世界に回復されたイベリア半島の歴史を考察する。[準備学習]古代・中世のイベリア半島史の概略を把握しておくこと。 |
第23回 | 地中海地域の歴史家たち | ヘロドトス,トゥキュディデス,イブン=ハルドゥーンというそれぞれに個性ある歴史家たちの作品を比較し,それぞれの性格を考察する。[準備学習]前期に扱ったヘロドトス,トゥキュディデスの歴史書の特徴を復習しておくこと。 |
第24回 | 東方貿易,ヴェネツィアの繁栄 | 地中海東部の海上貿易である東方貿易(レヴァント貿易)とそれによって繁栄したヴェネツィアの歴史を採り上げる。[準備学習]ヴェネツィアの地理的位置および都市の景観などの事前知識を把握しておくこと。 |
第25回 | 十二世紀ルネサンス | 中世西ヨーロッパの文化刷新運動である十二世紀ルネサンスを採り上げ,アラビア語文献等のラテン語への翻訳活動の意義とその活動が可能になった背景を考察する。[準備学習]イベリア半島のトレド,シチリア島のパレルモについての基礎的知識を把握しておくこと。 |
第26回 | オスマン帝国の成立と発展 | 13世紀末にオスマン朝が成立してから,「帝国」へと発展する過程と発展の要因およびオスマン帝国がヨーロッパに与えた影響を考察する。[準備学習]オスマン帝国の最大版図を確認しておくこと。 |
第27回 | イタリア=ルネサンス | イタリア=ルネサンスの意義およびその成立・経過・衰退の諸要因を考察する。[準備学習]イタリア=ルネサンスの代表的な芸術家たちについて確認しておくこと。 |
第28回 | ハプスブルク家と地中海 | 1516年以降,ハプスブルク家はスペインも領土とした。スペイン=ハプスブルク朝を中心に,オスマン帝国との対抗等,地中海との関係を考察する。[準備学習]ハプスブルク家についての基礎的知識を把握しておくこと。 |
第29回 | 理解度の確認 | 16回以降の要点のまとめ |
第30回 | まとめ | まとめ |