講義名 社会保障論Ⅰ ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 水2
単位数 2

担当教員
氏名
小梛 治宣

学習目標(到達目標) 社会保障制度の形成及び発展過程をヨーロッパの主要国を中心に考察することにより,社会保障の本質や意義を問い直す。
授業概要(教育目的) 社会保障の形成及び発展過程を歴史的に考察することにより,社会保障の本質を明らかにし,そこから現代における社会保障制度のかかえている様々な課題や問題点を究明するための手がかりを求めていく。
授業計画表
 
項目内容
第1回社会保障の定義①社会保障の思想と古典的定義を学ぶ。
第2回社会保障の定義②社会保障の定義の変遷を社会・経済の変化と関連づけながら考える。
第3回社会保障の意義と役割社会保障が高齢社会の中でいかなる役割を果たし,どのような意義を持っているのかを具体的に考える。
第4回イギリスにおける社会保障の形成過程社会保障の前史ともいえる救貧法の果たした役割を考察する。
第5回イギリスにおける社会保障の発展過程①救貧法からベバリッジプランに至るまでの過程を追究する。
第6回イギリスにおける社会保障の発展過程②ベバリッジプランの実現以降のイギリスの社会保障の経緯を概観する
第7回ドイツにおける社会保障の形成過程ビスマルク社会保険成立の経緯を考察し,社会保険とは何かについて考究する。
第8回ドイツにおける社会保障の発展過程①ビスマルク社会保険が,どのような形で普及し現代まで継続してきているのかについて考察し,ドイツ型社会保障の本質を探る。
第9回ドイツにおける社会保障の発展過程②少子高齢化の中での社会保険の変容について考察する。
第10回北欧における社会保障の形成スウェーデンを中心とした北欧型社会保障の成立過程と,その特徴を明らかにする。
第11回日本における社会保障の受容日本において,イギリスのベバリッジプランあるいはドイツの社会保険が,どのように受け入れられてきたかを史的に考察する。
第12回日本における社会保障の発展過程国民皆保険皆年金体制を中心に日本の社会保障の発展過程を明らかにする。
第13回社会保障の課題少子高齢社会の中で,社会保障がかかえる様々な問題を具体的に考究する。
第14回理解度の確認社会保障について,どの程度理解が深まったかを自らの問題関心(あるいは専攻分野)と関連させながらプレゼンテーションする。
第15回まとめ全体のまとめと補足。
授業形式 ゼミ形式での授業を考えているので,出席者はレジュメの作成,年に4~5回のレポートの提出が義務付けられます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 50% 0% 20% 30% 100%
テキスト 授業時に指示します。
参考文献 授業時に指示します。
オフィスアワー(授業相談) 水曜日昼休み(事前連絡必要)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 受身の姿勢で授業に出ないこと。積極的に授業に参加し,自分たちが中心に推し進めていくのだということを常に念頭において欲しい。