講義名 社会保障論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 水2
単位数 2

担当教員
氏名
小梛 治宣

学習目標(到達目標) 社会保障制度の現状や課題を考察し,社会保障のあるべき姿を考えていく。
授業概要(教育目的) 高齢社会の発展とともに,社会保障は目下,制度的な転換点を迎えている。医療・年金・介護さらには障害者福祉問題など,抜本的な改革が急務とされている状況である。授業では現代日本及び先進諸国のかかえる社会保障をめぐる諸問題について参加者全員で議論していく一方で,社会保障の今後のあり方についても考究していく。
授業計画表
 
項目内容
第1回少子・高齢社会の社会保障はどうあるべきか?転換点を迎えている社会保障の今後のあり方について考える。
第2回社会保障の給付と負担のあり方について少子高齢化により給付と負担のバランスがどう変化し,それにどのように対応すべきかを検討する。
第3回介護保険制度①介護保険の成立の背景をドイツの介護保険と比較しながら検証する。
第4回介護保険制度②介護保険制度の具体的な仕組みを学ぶ。
第5回介護保険制度③介護保険の課題とその解決策を探る。
第6回年金制度①公的年金制度の変遷を考察する。
第7回年金制度②年金制度の仕組みを把握した上で問題点を探る。
第8回諸外国の年金制度諸外国の年金制度の特長を日本の年金制度と比較しながら考察する。
第9回医療保険制度①医療需要の変化を経済及び人口構造の変化とともに考察する。
第10回医療保険制度②医療保険制度の概要を学び,課題を探り出す。
第11回少子化対策育児休業制度,子育て支援策等の実態と問題点を考察する。
第12回障害者福祉のあるべき姿バリアフリー社会の実態を考察しつつ,ノーマライゼーションの実現の可能性を探る。
第13回生活保護とナショナルミニマム生活保護の実態を考察した上で,この制度のかかえる問題と解決への道を探る。
第14回理解度の確認社会保障について,どの程度理解が深まったかを自らの問題関心(あるいは専攻分野)と関連させながらプレゼンテーションする。
第15回まとめ全体のまとめと補足
授業形式 各テーマについて,院生の報告を受け,ディスカッションという形で行う。
出来る限り,諸外国における状況にも目を向け,常に「比較」の視点を持ちながら考察していく。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 50% 0% 20% 30% 100%
テキスト 授業時に指示します。
参考文献 授業時に指示します。
オフィスアワー(授業相談) 水曜日昼休み(事前連絡必要)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 受身の姿勢で授業に出ないこと。積極的に授業に参加し,自分たちが中心に推し進めていくのだということを常に念頭において欲しい。
ゼミ形式の授業を考えているので,出席者はレジュメの作成,年に4~5回のレポートの提出が義務付けられます。