講義名 日本経済論Ⅰ　≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日･時限 月６
単位数 2

担当教員
氏名
乾　友彦

学習目標(到達目標) 産業，企業の生産性の計測方法及びその決定要因の実証分析を理解することを目標とする。生産性の計測結果を使用して、様々な経済分野に応用した実証分析ができる知識を習得する。また成長理論の基礎について基本的なモデルの概要を説明し、経済成長に生産性の果たす役割を明らかにする。
授業概要(教育目的) 最近の成長理論の研究に従って生産面からのアプローチにより生産性の計測方法，その決定要因を当該分野における代表的な論文を通じて学習する。生産性の計測方法，その決定要因を当該分野における代表的な文献を通じて学習する。学習に際して必要となる生産関数等経済学の知識、実証分析において必要となる最低限の計量経済学の知識に関しても、講義で解説を行い、また可能であれば実際のデータも使用した分析も行いながら、分析手法を習得する。
授業計画表
 
回項目内容
第1回ガイダンス講義の進め方と評価方法
第2回経済成長理論（１）新古典派の経済成長理論の学習
【準備学習】1回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第3回経済成長理論（２）Cass-Koopmans-Ramseyモデルの学習
【準備学習】２回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第4回経済成長理論（３）ハロッド・ドーマーモデルの学習
【準備学習】３回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第5回経済成長理論（４）AKモデルの学習
【準備学習】４回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第6回経済成長理論（５）R&D活動を取り入れたモデルの学習
【準備学習】5回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第7回経済成長理論（６）シュンペーター型成長理論の学習（１）
【準備学習】6回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第8回経済成長理論（７）シュンペーター型成長理論の学習（２）
【準備学習】7回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第9回成長会計成長会計の手法について学習
【準備学習】8回目の授業で指定したデータを準備しておくこと
第10回日本の産業別の成長成長会計を使用して産業別の成長の寄与分解
【準備学習】８回目の授業で指定したデータを使用して、自分なりの分析をしておくこと
第11回生産性の重要性諸外国の成長も参考にしながら，経済成長における生産性の意義の考察
【準備学習】10回目の授業で指定したデータを準備しておくこと
第12回生産性の規定要因（１）企業の参入と退出と生産性の関係を考察
【準備学習】11回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第13回生産性の規定要因（２）企業の国際化が生産性に与える影響を分析
【準備学習】12回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第14回生産性の規定要因（３）研究開発と生産性の関係を分析結果の学習
【準備学習】13回目の授業で配布した資料を予め読んでおくこと
第15回理解度の確認これまでの要点のまとめ
【準備学習】1～14回の授業で学習した内容に疑問点を整理しておくこと
授業形式 英語の教科書や論文を使用しながら，解説します。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
（出席） 		その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 簡単な研究課題（レポート）を課します。この課題の提出が重要です。
テキスト 使用しません。必要な教科書の該当ページをコピーして配布します。
参考文献 必要な論文はコピーして配布します。
オフィスアワー(授業相談) 授業内で配布した指定アドレスに連絡して下さい。回答は次回授業後とします。
事前学習の内容など，学生へのメッセージ 事前学習として、配布された論文を予め読んでおくことに加えて、データを自分で集めて予備的な分析することが重要です。

生産性研究の概要を理解して，将来当該分野での研究に役立つ基礎知識を習得して下さい。ミクロ経済学、マクロ経済学の前提知識があることが望ましいです。また、数式を使った解説を行うことになるので、簡単な数学的知識が必要となります。