講義名 商法Ⅱ(企業法) ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 木6
単位数 2

担当教員
氏名
酒巻 俊之

学習目標(到達目標) 会社法は,経済対策の重要なツールであり,会社の設立・運営に不可欠な知識である.会社法や関連法規規制の緩和・厳格化がそれぞれ経済・経営にどう影響するかを知ることができる.また,会社経営におけるコンプライアンスの主要な対象規定であり,リスクへの挑戦と経営の安定との境界に対する正常な判断能力の源となる.そのため,①役人として経済対策に関わる.②会社を起業する.③会社経営における法令遵守やリスクヘッジの能力を高める.④通常業務や投資における失敗を未然に防ぐ.⑤税理士・公認会計士や法律関係の各種資格試験合格・更なる進学に役立てるとともに,合格後は業務上の重要な知識とする.等の将来展望が開く.
授業概要(教育目的) 会社法は頻繁に改正される.判例も規定自体の変更や社会状況の変化により変遷する.この分野は経済活動とも深く関連する.受講生には最新の情報を確認する習慣により,現行の会社法の規定の趣旨,企業社会の正しい知識を身につけてもらう.入社試験・研修・配属・日常の業務・取引・昇進試験,各種国家試験・資格試験,悪徳商法からの防御,自己資金の運用,自身の会社の設立や運営のためにはさらなる知識が要求される.資格試験等の受験者が,ただ受かるための浅学を身につけることは,採用につながらず,また身をほろぼす原因になるため,深い内容を講義する.前期商法Ⅰは来期受講でも可だが,商法Ⅰ受講者は必ずこちらも受講して欲しい.
授業計画表
 
項目内容
第1回前期まとめ  前期のまとめを教科書を参照して行う.
第2回前期まとめ前期のまとめを教科書を参照して行う.
第3回会社の機関(1)株主総会
第4回会社の機関(2)取締役・取締役会・監査役・監査役会・その他の役員等・指名委員会設置会社・監査等委員会設置会社
第5回会社の機関(3)取締役・取締役会・監査役・監査役会・その他の役員等・指名委員会設置会社・監査等委員会設置会社
第6回会社の機関(4)役員等の責任・代表訴訟
第7回計算等役員等の責任の法律面に限定して講義
第8回解散・清算・訴訟・非訟・罰則・雑則広く全体を扱う.
第9回解散・清算・訴訟・非訟・罰則・雑則広く全体を扱う.
第10回持分会社・特例有限会社及び少数株主権特例有限会社と通常の株式会社を比較する.
第11回事業譲渡・組織再編(1)次回以降の基礎知識となる特別支配会社・特別支配株主等の概念も説明する.
第12回組織再編(2)全体を概観する.
第13回組織再編(3)簡易吸収合併・略式吸収合併,株式買取価格決定メカニズム等を説明する.
第14回全体のまとめ重要項目の見直し
第15回全体のまとめ重要項目の見直し
授業形式 前期は5月1日改正法施行・法務省令現時点未発表のため後期前に教科書発行予定.板書や資料配布・スクリーン投射も行いながら教科書を参照して授業を行う.前期の内容も後期は初めに教科書を使って復習する(転記・復習の回もあり),需要や社会状況の変化に応じて,特に必要と思われる部分をより詳しく講義し,改正が頻繁にあることから,古い資料・予備校の教科書は使えない場合が多いので注意.
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 85% 0% 15% 0% 100%
評価の特記事項 前期とともに受講する者は前期での学習態度・進行度も評価に考慮する.前期を来年とる場合は,その逆とする.
テキスト 酒巻俊之・改正会社法要説(仮題)(法律文化社)を予定.昨年までの教科書価格3,800円を消費税を含めても上回らないよう作成中.
参考文献 会社法コンメンタール全22巻(商事法務),逐条解説会社法全9巻(中央経済社),類型別会社訴訟[第三版]Ⅰ・Ⅱ(判例タイムズ社),相澤哲・一問一答新・会社法(商事法務),江頭憲治郎・株式会社法[第五版](有斐閣),六法等の法律条文集.
オフィスアワー(授業相談) 木曜5限・火曜曜5限 口頭又はメールで事前予約が望ましい(会議予定等により変更のため).sakamaki.toshiyuki@nihon-u.ac.jp
各授業後すぐ教室での質問は事前予約不要.その他,申し出により,随時対応する.
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 仕事や予期せぬ事態(交通途絶・感染症流行)による欠席者が多い場合には,シラバスの順番を崩し,内容を入れ替える.また,質問等により,必要と思われるテーマができた場合には,復習や特別に授業をする.出席点及びレポートで評価するので,eco-linkでのレポート提出を忘れないように.
参考URL 1 http://law.e-gov.go.jp/cgi-bin/idxsearch.cgi
参考URL 2 http://www.moj.go.jp/hisho/shomu/syokan-horei_syorei.html