回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 講義説明 | これからの講義について、シラバスに従って説明。また質問を受ける。 |
第2回 | 「論理」とは何か | そもそも「論理」とはどのようなものか、それを明らかにした上で、日常生活の中での「論理」について考えてみる。
【準備学習】
「論理的に話し・考える」とはどのように語り、考えることか、再考してみる。 |
第3回 | 「論理」とは何か | 「議論・論述等」で見られる文章や対話の中での「論理」や、更に身の回りを理解する(認識する)場合における「論理」の関わりを考える。
【準備学習】
各自の日常の対話やレポートの中での「論理性」について考えておくこと。 |
第4回 | まとめ | 私達の生活の中での「論理」の位置づけ、それについての理解の確認。 |
第5回 | 「論理の学」の歴史 | 「論理の学」を残した重要な人々を概観し、論理学の簡単な歴史を見る。①哲学者のアリストテレス。②哲学学派のストア学派。
【準備学習】
古代ギリシア哲学史の概要を調べておくこと。 |
第6回 | 「論理の学」の歴史 | ③現代の「論理の学」へ一歩近づいた数学者ブール。④今までの「論理の学」を統一的に構築した数学者フレーゲ。
【準備学習】
近代の数学史におけるブール、フレーゲの位置づけを調べておくこと。 |
第7回 | 「論理学」の歴史 | 先の「全体史」を踏まえ、より詳細に論理学観を見る。(1)アリストテレスの「オルガノン」を参考に、①「推論の形式」、②その推論の構成要素としての「命題」について。
【準備学習】
第5回の授業「①アリストテレス」について復習しておくこと。 |
第8回 | 「論理学」の歴史 | ③命題を構成している「名辞」について。
【準備学習】
第7回の授業内容を復習しておこくこと(特に「命題」について)。 |
第9回 | 「論理学」の歴史 | (2)アリストテレスとは異なった哲学的観点(学問観)から、ストア学派は別の「論理学」を提唱した。後の「命題論理学」と関係する。
【準備学習】
第5回の授業「②ストア学派」を復習しておくこと。 |
第10回 | まとめ | (1)(2)全体のまとめ、及び理解の確認。 |
第11回 | 「論理学」の歴史 | (3)「論理学」は近世の哲学者ライプニッツによって新たな方向を目指した。数学を模範として論理学を構築しようとした、その発想を見る。
【準備学習】
近世哲学史におけるライプニッツの哲学観を調べておくこと。 |
第12回 | 「論理学」の歴史 | (4)ライプニッツ以降様々な着想・工夫を経て、新たな「論理学」を構築した数学者フレーゲの理念を見る。①「命題」の新しい解釈。
【準備学習】
第6回の授業内容(④フレーゲ)を復習しておくこと。 |
第13回 | 「論理学」の歴史 | ②新しい解釈に基づく「記号論理学」の誕生。
【準備学習】
第6回の授業における「③ブール」の復習、及び可能ならば数学者「ド・モルガン」についても調べておくこと。 |
第14回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ。 |
第15回 | 中間のまとめ | まとめ |
第16回 | 古典的「論理」の世界 | アリストテレスから中世を経て継承された古典的論理学(いわゆる名辞論理学)の構成要素の説明。概念(名辞)、判断(命題)について。
【準備学習】
第5、7、8回の授業内容を復習しておくこと。 |
第17回 | 古典的「論理」の世界 | 論理学の中心的存在である「推論」について(特に定言三段論法)。
【準備学習】
前回の授業内容(概念、判断)について説明出来るよう十分理解しておくこと。 |
第18回 | 古典的「論理」の世界 | 「推論」の全てが正しいのではなく、あるものだけが正しい。その判定の方法(オイラーの図による)。
【準備学習】
前回の授業内容(推論)について説明出来るよう十分理解しておくこと。 |
第19回 | 古典的「論理」の世界 | 「推論」の全てが正しいのではなく、あるものだけが正しい。その判定の方法(ヴェンの図による)。
【準備学修】
前回の授業内容(オイラーの図)について説明出来るよう十分理解しておくこと。 |
第20回 | 古典的「論理」の世界 | 推論の妥当性判定(例題・課題)。
【準備学修】
2つの判定法について復習しておくこと。 |
第21回 | 古典的「論理」の世界 | 推論を行う(ある前提から、一つの結論を導出する)。
【準備学修】
妥当な推論とはどのようなものか復習しておくこと。 |
第22回 | まとめ | 古典的「論理」全体のまとめ、及び理解の確認(古典的論理の世界観とその妥当な世界)。
【準備学修】
古典的論理の世界観と推論の妥当性を復習しておくこと。 |
第23回 | 現代的「論理」の世界 | アリストテレスとは別のストア学派によって目指された論理学の世界。いわゆる「命題論理学」における「命題」について。
【準備学修】
第5、9回の授業「ストア学派」について復習しておくこと。 |
第24回 | 現代的「論理」の世界 | 日常表現の「命題」化。世界は「命題」によってどのように表現されるか、その方法について。
【準備学修】
前回の授業内容(命題・論理的結合子)について説明出来るよう十分理解しておくこと。 |
第25回 | 現代的「論理」の世界 | 日常表現の「命題」化(例題・課題)。
【準備学修】
前回の授業内容(命題化)について、その方法等十分理解しておくこと。 |
第26回 | 現代的「論理」の世界 | 命題の結合によって世界が表現される(論理的世界と経験的世界)。この世界で行われる推論の妥当性を見極める。
【準備学修】
「命題・論理的結合子・真偽」の関係について、復習しておくこと。 |
第27回 | 現代的「論理」の世界 | 推論の正しさの判定(例題・課題)。
【準備学修】
推論の方法を復習しておくこと。 |
第28回 | 現代的「論理」の世界 | 推論を行う(ある前提から、一つの結論を導出する)。
【準備学修】
妥当な推論とはどのようなものか復習しておくこと。 |
第29回 | 理解度の確認 | 論理学の「歴史」、及び「論理学」について復習・まとめ。 |
第30回 | まとめ | まとめ。 |