| 回 | 項目 | 内容 |
| 第1回 | オリエンテーションと授業概要 | 1年間の授業概要とポイントなどを明示する |
| 第2回 | 歴史叙述の誕生(ギリシア) | ペルシア戦争を題材としたヘロドトスの『歴史』を中心に世界各地の歴史書を取り上げる
〔準備学習〕
古代ギリシアのポリス社会、ペルシア戦争 |
| 第3回 | ローマ帝国とキリスト教 | ヨーロッパ世界のもとになった政治的・宗教的世界
〔準備学習〕
共和政ローマと帝政ローマ |
| 第4回 | 「西暦」の誕生 | いわゆる西暦の成立の経緯とその普遍性
〔準備学習〕
イエスの布教活動 |
| 第5回 | ヨーロッパの成立 | 「ヨーロッパ」とは何か?その成立と本質を考える
〔準備学習〕
フランク王国の成立と展開 |
| 第6回 | ヨーロッパの拡大と近代世界システム | 16世紀の大航海時代以降の世界の「覇権」の推移
〔準備学習〕
レコンキスタと大航海時代 |
| 第7回 | 中国における歴史叙述 | 司馬遷の『史記』と班固の『漢書』を素材として
〔準備学習〕
中国王朝の変遷概観
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| 第8回 | 中華世界とその構造 | 「中華」という世界観とその構造、日本における中華思想の影響
〔準備学習〕
中国大陸とその周辺地域の地理的把握 |
| 第9回 | 干支と元号 | 中華世界または漢字文化圏に独自の紀年法の特徴
〔準備学習〕
日本への漢字文化の伝来 |
| 第10回 | イスラム世界 | イスラム教の成立と発展を概観する
〔準備学習〕
現在世界におけるイスラム教国家の確認 |
| 第11回 | ヒジュラ暦と世界の暦法 | イスラム世界の暦法であるヒジュラ暦と、世界のさまざまな暦法を学ぶ
〔準備学習〕
太陽暦と太陰暦の違い |
| 第12回 | 時代区分論 | 三区分論による区分と発展段階説による区分など
〔準備学習〕
日本の歴史における時代区分 |
| 第13回 | 新しい世界史像を求めて | ヨーロッパを中心とした「世界史」の限界と新たな世界史像の模索
〔準備学習〕
アフリカとラテンアメリカの歴史概観
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| 第14回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ |
| 第15回 | 中間のまとめ | まとめ |
| 第16回 | 歴史書と記録にみる日本史 | 日本の歴史を明らかにする上で重要な歴史書や記録などを概観する
〔準備学習〕
日本の代表的な歴史書の成立とその内容 |
| 第17回 | 『魏志』倭人伝と邪馬台国 | 『魏志』倭人伝に記述がある3世紀の日本について
〔準備学習〕
邪馬台国の所在地をめぐる学説
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| 第18回 | 『日本書紀』にみる神話的歴史意識 | 『日本書紀』の成立とその神話記事の分析
〔準備学習〕
『古事記』と『日本書紀』の成立 |
| 第19回 | 『続日本紀』と奈良時代の政変 | 8世紀(奈良時代)の政治と権力構造政変
〔準備学習〕
奈良時代の政治と氏族 |
| 第20回 | 『往生要集』と末法思想 | 日本における末法思想と浄土教の展開
〔準備学習〕
平安時代の仏教 |
| 第21回 | 『小右記』と貴族の日記 | 平安時代の政治や思想を貴族の日記を素材に考える
〔準備学習〕
摂関政治と藤原道長 |
| 第22回 | 『吾妻鏡』にみる源頼朝 | 武家政権である「幕府」とそのリーダーである「征夷大将軍」の性格
〔準備学習〕
鎌倉幕府の成立、征夷大将軍について
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| 第23回 | 『愚管抄』と承久の乱
| 『愚管抄』が描いた歴史像と著者慈円の立場
〔準備学習〕
院政、承久の乱 |
| 第24回 | 「後醍醐天皇像」と天皇権力 | 歴史資料としての「肖像画」とそのメッセージ
〔準備学習〕
鎌倉幕府の滅亡と建武の新政 |
| 第25回 | 『神皇正統記』にみる歴史観 | 南北朝時代という歴史の転換点における独自の歴史観とその影響
〔準備学習〕
日本における儒教思想
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| 第26回 | 『信長記』と『信長公記』 | 織田信長の2つの伝記の比較・分析を通して見えてくる「人物史」の課題
〔準備学習〕
織田信長の天下統一事業 |
| 第27回 | 『読史余論』の政治思想 | 新井白石が論じた徳川幕府の正当性とその根拠
〔準備学習〕
幕藩体制、正徳の治 |
| 第28回 | 戦前の歴史教科書を読む | 明治から太平洋戦争敗戦までの尋常小学校の歴史教科書にみられる歴史観
〔準備学習〕
近代の教育制度 |
| 第29回 | 理解度の確認 | これまでの要点の確認 |
| 第30回 | まとめ | まとめ |