講義名 法学 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 水2
単位数 4

担当教員
氏名
中村 良

学習目標(到達目標) 本講義では、以下の①から⑤の項目を達成することを目標とする。
①法学についての基礎的な知識をみにつける。
②身近な問題を法的視点で捉える事ができる。
③②の問題を法に基づいて解決方法を説明できる。
④②の問題を法的に予防する方法を説明できる。
⑤裁判制度を説明する事ができる。
授業概要(教育目的)  「法」とは何か。「法」の機能、「法」と道徳との関係等基本的な事項について説明、次に「法」がどのように「紛争」(問題)を処理しているか説明する(裁判制度についても言及する)。そして、具体的な事例をあげながら、身近な「紛争」を法的に処理、予防(回避)する方法について説明する。
 最終的には、受講生が「紛争(問題)」に法的なアプローチができるようになること。 
授業計画表
 
項目内容
第1回受講ガイダンス
導入 
「法」とは何か
   「法学」を勉強する意義
【準備学習】 特になし
第2回「法」と「正義」の関係について「法」と道徳との関係、「法」と正義との関係について説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること
第3回「法」の機能「法」の機能について説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第4回法と裁判(民事訴訟)民事裁判について説明する。
後半の授業を理解するうえで重要である。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第5回法と裁判(刑事訴訟)経済裁判について説明する。
後半の授業を理解するうえで重要である。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第6回取引と法(契約①)契約とは何か、何故契約なのか等説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第7回取引と法(契約②)契約にはどのような種類があるか、その違いは何か等説明する。【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第8回取引と法(物権)自分の物とは、どういう意味か、所有権の意義について説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第9回取引と法(担保)金銭消費貸借契約の履行を担保する制度について説明する。
(物的担保・人的担保)
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第10回企業と法①「企業」とは何か、会社との関係について説明する。
「民法」と「商法・会社法」との関係についても言及する【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第11回企業と法②「会社」にどのような種類があるか、その違い(特色)について
説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第12回企業と法③会社法における法的諸問題について説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること
第13回消費者保護と法①「消費者」とは誰か
何故保護する必要が有るのか(消費者保護の歴史を含む)
どのような保護制度が用意されているか説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること
第14回消費者保護と法②消費者契約法(適格消費者団体にも言及する)、特定取引法について具体的な事例をあげなら概要を説明する。
受講生には、「問題」に「法」を適用できるようにしてもらう。【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第15回前期まとめ(復習)前期14回分の授業のまとめと復習
簡単な確認テストを行う。
前回迄のシラバスとノートを必ず持参すること。
第16回前期の復習
家族と法①(夫婦・親子)
「夫婦」「親子」とは何か(法的なアプローチ)について最近の事件を紹介しながら説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第17回家族と法②(相続)「相続」とは何か、「相続」に関する法的な諸問題につてい、事件を紹介しながら説明する。【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること
第18回犯罪と法①「犯罪」とは何か、事例を紹介しながら説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第19回犯罪と法②どのような「罪」があるか、事例を紹介しながら説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第20回犯罪と法③どのような「罪」があるか、事例を紹介しながら説明する。
裁判員制度についても言及する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第21回国家と市場許認可をふくむ国家による市場への関与について「法」的側面から説明する。最近の事件についても言及する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第22回知的財産と法①(導入・特許権)知的財産とは何か。法的にどのように保護されているか概観する。
特許権について事例をあげながら概要を説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第23回知的財産と法②(著作権)著作権について、事例をあげながら概要を説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第24回金融市場規制株式市場に対する規制(株価操作・内部者取引等の規制)について事例を紹介しながら説明する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第25回不当な取引制限(カルテル・入札談合)の規制独占禁止法の主要な規制の一つである不当な取引制限に対する規制について事例をあげながら説明する。審決の読み方等にも言及する。受講生には、問題点の把握、回避方法(相談を含む)について勉強してもらう
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第26回私的独占の規制・企業結合規制独占禁止法の主要な規制の一つである私的独占・企業結合規制について事例をあげながら説明する。審決の読み方等にも言及する。受講生には、問題点の把握、回避方法(相談を含む)について勉強してもらう。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第27回不公正な取引方法の規制③独占禁止法の主要な規制の一つである不公正な取引方法に対する規制について事例をあげながら説明する。審決の読み方等にも言及する。受講生には、問題点の把握、回避方法(相談を含む)について勉強してもらう。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第28回表示規制食品・商品等の表示をめぐる法律について説明する。最近の事件を紹介しつつその限界についても検討する。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第29回内部告発「内部告発」の法的な取り扱いと「内部告発者」保護等について
説明する。受講生には、「告発」することの影響についても考えてもらう。
【準備学習】前回配布されたシラバスを読んでくること。
第30回後期授業・全授業のまとめ(復習)配布したシラバスとノートを必ず持参する事
これ迄の授業を振り返り、授業の要点の復習をおこなう。
授業形式 講義形式(学生に問いかけることも多い)
授業中の受講生の発言等に対して加点する
受講生の発言を歓迎する
シラバスを配布するので、読んでくること
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
50% 0% 0% 30% 20% 100%
評価の特記事項 授業中の発言も評価の対象となるので、よりよい評価を希望する学生は積極的に発言すること
テキスト 指定しない
適宜シラバスを配布する
参考文献 山川一陽・船山泰範・根田正樹編著『新法学入門<2版>』弘文堂、2800円
高橋雅夫編『Next教科書シリーズ 法学』弘文堂,2200円.
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 授業の前にシラスを読んでおくこと。
出席を確認するので、休まない事
新聞・テレビ等のニュースに関心をもつこと。
この講義は「経済学部」の「法学」である事を意識して講義を行う。
受講生が興味を持って受講するよう配慮する。