回 | 項目 | 内容 |
第1回 | イントロダクション:戦国日本の経験 | 1500年代に日本を訪れたイエズス会士たちが残した書簡を検討することにより、日本と西欧世界ではまったくことなる種類の自然理解が形成されていたことをみる。 |
第2回 | 哲学の成立:神話と理性 | 古代ギリシアにおいて、いかに哲学が成立したかを、哲学以前に存在した神話との比較から考察する。 |
第3回 | 哲学と民主主義 | 新たに成立した哲学の内容が、それが営まれたポリスの政治制度といかなる関係にあったのかを検討する。 |
第4回 | アリストテレスの自然哲学 | 古代ギリシアの哲学者アリストテレスが自然をいかに理解しようとしたかを検討する。 |
第5回 | 哲学とキリスト教 | 紀元後1世紀に成立したキリスト教が、既存の哲学とどのような関係をもったのかを検討する。 |
第6回 | ギリシア科学のアラビア語への翻訳 | 古代ギリシアの哲学文献がアラビア語に翻訳されたのはなぜかを考察する。 |
第7回 | 古代末期から初期中世の哲学 | ローマ崩壊以降、哲学の伝統がいかに復興をとげたかを検証する。 |
第8回 | 十二世紀ルネサンス | アラビア由来の哲学文献がいかに西欧流入したかを明らかにする。 |
第9回 | 中世スコラ学 | 中世の大学で成立したスコラ学とはいかなるものであったかを検討する。 |
第10回 | 中世と初期近代の迫害社会 | 中世後期にはいって成立した異端審問制度を検討する。 |
第11回 | ルネサンス、宗教改革、新大陸の発見 | ルネサンス、宗教改革、新大陸の発見といった出来事がいかに当時の自然理解を変えていったかを検討する。 |
第12回 | コペルニクスの新しい体系 | ニコラウス・コペルニクスの地動説がどのようなものであったかを解説する。 |
第13回 | ガリレオ裁判 | ガリレオ・ガリレイはなぜ裁かれたのだろうか。裁判の過程を追う。 |
第14回 | ガリレオの力学 | ガリレオ・ガリレオが提唱した新しい科学とはどのようなものであったのかを検討する。 |
第15回 | 機械論哲学の成立 | 17世紀に成立した新しい自然理解の特質を理解する。 |
第16回 | 錬金術の伝統 | 古代から初期近代にいたるまでつづいた錬金術の伝統をたどる。 |
第17回 | 近代化学の誕生 | ラヴォアジエの新しい化学はどのように成立したのだろうか。 |
第18回 | 自然誌の伝統 | 古代から初期近代にいたるまでの自然誌の伝統を検討する。 |
第19回 | 地質学の勃興 | 17、18世紀に地球の歴史を巡る学問はどのように形成されたのだろうか。 |
第20回 | チャールズ・ダーウィンの進化論 | ダーウィンが進化論にいたった過程と、その理論がおよぼした影響について検討する。 |
第21回 | 古代の医学 | 古代のヒポクラテスから病院の成立にいたるまでの医学の歴史を検討する。 |
第22回 | 中世の医学 | 大学の成立、解剖のはじまりのなかで医学がどのように変容したかを検討する。 |
第23回 | 近代の医学 | パリ学派の医学と公衆衛生学の形成を検証する。 |
第24回 | 制度としての哲学・科学(1) | 古代から初期近代にいたるまでの学術制度を検討する。 |
第25回 | 制度としての哲学・科学(2) | 学会、学術雑誌、専門の研究機関など、近代になってあらわれた学術制度の歴史を概観する。 |
第26回 | ジェンダーと自然哲学・科学 | ジェンダーと哲学・科学の関係を検討する。 |
第27回 | 客観性の歴史 | 知識は客観的なものでなければならないという考えがいかに生まれてきたかを検討する。 |
第28回 | 人種の哲学・科学 | 人種の問題が、いかに科学的認識の問題へと変形されていったかをみる |
第29回 | 科学技術社会論 | 現代において科学・技術・社会の関係を理解するための方法としてどのようなものが提唱されているかを概観する。 |
第30回 | まとめ | これまでの授業の要点を確認する。 |