講義名 日本国憲法 ≪□第一部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 木5
単位数 2

担当教員
氏名
末澤 国彦

学習目標(到達目標) 日本の統治機構のシステムと人権保障がどのような内容かという点について,一般的な常識を身に付けることを目標とする。
授業概要(教育目的) 法治国家という現代社会の中で,われわれは権利・義務の主体として生活している。そして,この法治国家を形づくる各種法体系の頂点に位置する法律が憲法である。本講義では,日本国憲法の内容や特色の解説を中心としながら,我々の市民生活と法の関係のあり方について概説する。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンスこの講義の進め方について説明する。
【準備学習】日本国憲法とは,どのような法律か調べておくこと。
第2回憲法の歴史日本の前の憲法である,大日本帝国憲法についてその概要と特色について説明する。
【準備学習】大日本帝国憲法とは,どのような法律か調べておくこと。
第3回国民主権国民主権の意味と天皇制の内容について説明する。
【準備学習】テキストの国民主権の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第4回平和主義憲法9条に規定される戦争の放棄・戦力の不保持とはどういうことか,また,自衛権をめぐる様々な問題について説明する。
【準備学習】平和主義や自衛権については,いろいろな文献や記事があるので,それらを一読しておくこと。
第5回立法機関権力分立とはどういうことか,そして,国権の最高機関である国会は,どのような権能を持っているのかについて説明する。
【準備学習】テキストの国会の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第6回行政機関行政機関である内閣は,どのような組織なのか,どのような権能を持っているのか,どのように責任を取るのかについて説明する。
【準備学習】テキストの内閣の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第7回司法機関・地方自治司法権の独立とはどういうことか,裁判所の組織はどのようななっているのかを説明する。また,地方自治については,その意義・組織について説明する。
【準備学習】テキストの裁判所と地方自治の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第8回幸福追求権・平等権・新しい人権幸福追求権から導かれる新しい人権には,どのようなものがあるか,それらが人権として認められるにはどのような基準をクリアしなければならないかについて説明する。また,平等権の内容についても合わせて説明する。
【準備学習】テキストの幸福追求権と平等権の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第9回精神的自由権①精神的自由権のうち,内面的自由すなわち,思想・良心の自由,信教の自由,学問の自由の内容について説明する。
【準備学習】テキストの思想良心の自由,信教の自由と学問の自由の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第10回精神的自由権②精神的自由権のうち,外面的自由すなわち,表現の自由,集会・結社の自由,通信の秘密の内容とその制約について説明する。
【準備学習】テキストの表現の自由,集会・結社の自由と通信の秘密の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第11回経済的自由権職業選択の自由,居住・移転の自由,財産権の保障のそれぞれについて内容とその制約について説明する。
【準備学習】テキストの職業選択の自由,居住・移転の自由と財産権の保障の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第12回身体的自由権奴隷的拘束・苦役からの自由および刑事裁判手続における各種の身体的自由権の内容とその意義について説明する。
【準備学習】テキストの身体的自由権の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第13回参政権・国務請求権参政権のうち特に選挙権の内容と現代の選挙をめぐる問題点について説明する。また,国家賠償請求権をはじめとるる受益権については,それぞれの内容と制定された意義について説明する。
【準備学習】テキストの参政権と国務請求権の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第14回社会権生存権,教育権,勤労権,労働基本権の内容とこれらをめぐるいろいろな問題について説明する。
【準備学習】テキストの社会権の箇所をあらかじめ一読しておくこと。
第15回まとめまとめ
授業形式 毎回,テーマに沿って重要なポイントを板書しながら解説を行うスタイルで進めていく。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
90% 0% 0% 10% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験は,内容だけでなく誤字・脱字のチェックも行う。
テキスト 高橋雅夫編『Next教科書シリーズ 法学』弘文堂,2200円.
オフィスアワー(授業相談) 水曜日17時30分~19時40分,金曜日12時50分~19時40分講師室にて行う。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 授業終了時に次回のテーマをアナウンスするので,テキスト等をあらかじめ一読してほしい。また,板書事項が多くなるので,きちんとノートを取ること。