講義名 スポーツ産業論 ≪□第一部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 水2
単位数 2

担当教員
氏名
佐藤 文宏

学習目標(到達目標) スポーツ産業論
 スポーツ産業は現代社会の様々な産業の中でも,近年急速に大きく成長した分野の一つである。
 本講義は、プロスポーツのみならず企業スポーツ,スポーツ旅行業・スポーツ保険業も含める広義のスポーツ市場を分析する。
 日本のスポーツ市場は年間約20兆円を越える規模となりつつある。このスポーツ産業の歴史的変遷と最新の資料を提供し、過去の資料と現在の資料を把握・検討し、スポーツ産業界の将来の展望について指導研究する事を目的とする。
授業概要(教育目的) スポーツ市場とは何か・
 グラットン&テイラーはスポーツ市場をエリートスポーツと大衆スポーツとに分類している(Gratton & Taylor 2000)
 エリートスポーツはスポンサー・マネーやチケット代、放送権料も含み、一方、大衆スポーツはスポーツ用具、スポーツ・ツーリズム、スポーツ・ボランティアなどに、政府などからの補助金らがこの分野に入る。
 これらは一般市場の景気動向に大きく変動する流れがあり、データに基ずき、計量的に解説し、スポーツ産業の基礎知識の構築とより身近な存在として感じられる事を教育目的とする。


授業計画表
 
項目内容
第1回スポーツ産業・ビジネス ガイダンス

(講義の進め方/成績評価等)
スポーツ産業・スポーツビジネス

(講義の進め方/成績評価等) 【準備学習】日本の余暇時間,労働時間の推移を調べておくこと。
第2回スポーツ産業の市場分析と概要

スポーツ産業の定義 
スポーツ産業の歴史的変遷 
スポーツ領域の解説 【準備学習】日本におけるスポーツ用品「シューズ」について調べておくこと。
第3回スポーツ用品産業の市場分析
スポーツ用品産業の歴史と現状 
ビジネスサイクル・ブランドビジネス・イノベイション (スポーツサービス業・用具製造業等) 【準備学習】スポーツ用品のブランドビジネスについて調べておくこと。
第4回スポーツ施設・空間産業日本のスポーツ施設と国際比較・ネーミングライツ・pfi方式(施設運営) 【準備学習】2020年東京オリンピックのメインスタジアムの建築設計について調べておくこと。
第5回スポーツツーリズム・ヘルスツーリズムスポーツ・ツーリズム・ヘルス・ツーリズムの定義
スポーツ消費者を知る・する,見るスポーツ
日本の観光と世界の観光動向の比較検討 【準備学習】最近の訪日客の増加における経済効果について調べておくこと。
第6回日本のプロスポーツについて日本のプロスポーツの概念・歴史・機構・競技(大相撲・プロ野球・サッカー・ゴルフ等) 【準備学習】日本の伝統的スポーツ「大相撲」についてその歴史的変遷を調べておくこと。
第7回アメリカのプロスポーツについて(4大プロスポーツの理念・現状)アメリカンフットボール・野球・バスケットボール・アイスホッケーその他多数のプロスポーツ 【準備学習】日本とアメリカのプロ野球の運営方法について調べておくこと。
第8回ヨーロッパのプロスポーツについてヨーロッパのプロスポーツの欧州連合(EU)市場・サッカー市場・ラグビー市場その他のスポーツの歴史的変遷と現状分析 【準備学習】日本のJリーグと欧州サッカーの観客数の比較を調べておくこと。
第9回スポーツイベントと経済効果 巨大化するスポーツイベントの現状分析・展望・夏季・冬季オリンピック・サッカーワールドカップその他のスポーツエベント 【準備学習】FIFAとIOCなどの運営形態,組織等を確認しておくこと。
第10回プロスポーツと企業スポーツの現状と比較・分析
 
冠大会・スポンサーシップ・スポーツフィランソロピー 【準備学習】日本のスポーツ界も冠大会が主になっているがアマチュアスポーツ界における状況を調べておくこと。
第11回日本と海外諸国におけるスポーツクラブの現状スポーツクラブの定義・概念・歴史と現状 (学校教育におけるクラブ活動・民間スポーツクラブ・その他のスポーツクラブ) 【準備学習】日本の余暇時間の増加により民間スポーツクラブが急増しているが,その実態を調べておくこと。
第12回スポーツ・ボランテイア日本と世界とのスポーツ・ボランティと比較・分析・定義・分類・マネージメント 【準備学習】日本もボランティア活動が盛んになっているがスポーツ界におけるボランティア活動について調べておくこと。
第13回スポーツとマスメデイアメディアスポーツ論とは? 巨大化したスポーツイベントの放送権料・広告費・視聴率 【準備学習】日本とアメリカにおけるプロ野球の放送権料について調べておくこと。
第14回スポーツ産業論の総括【準備学習】日本のスポーツ用品メーカーの発原状況の確認をしておくこと。
第15回レポート提出指導【準備学習】レポートテーマに対するレポートの記述方法を調べておくこと。
授業形式  基礎理論からスポーツ産業の歴史,現状,将来の展望までの概念的な内容だけでなく,白書・政府刊行物も含め,最新の資料を配付し,パワーポイント、ビデオ、プロジェクター等IT機器を駆使し客観的方法にて講義を進める。
  
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 30% 20% 50% 0% 100%
評価の特記事項  講義時間中に数回実施される小テスト・出席状況・レポート提出等から総合評価する。
テキスト なし
参考文献 スポーツ産業論入門(原田宗彦編著 杏林書院)
スポーツ産業論(松田義幸著  大修館書店)
2012年版 スポーツ産業白書(矢野経済研究所)
スポーツ白書、2012年版レジャー白書、厚生労働白書、観光白書その他の政府刊行物等 
オフィスアワー(授業相談) 授業開催曜日  木曜日4時限目 8号館 4-21研究室  
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 講義中の私語は厳禁。飲み物は持ち込まぬこと。
遅刻・早退は原則として認めない。(時間厳守)
授業中,携帯電話・メール等利用した学生は即退場,除名とする。
原則として、携帯電話などの電源は切っておくこと。
教室内では原則として帽子,コートは脱ぐこと。
これらの要望に答えられる者のみ受講されたし。