講義名 ドイツ語Ⅰ ≪□第一部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 火5・土3
単位数 2

担当教員
氏名
坪谷 準治

学習目標(到達目標) ドイツ語の基本的な発音・文法・語彙を学びます。
また,今後のドイツ語の学習に不可欠な「辞書を使いこなす技術」を習得します。
授業概要(教育目的) 基本的な文法説明の後,練習問題や小テスト等で理解度を確認し,ドイツ語の基本構造の習得を図ります。
同時に,辞書を使った単語調べや例文参照を随時行い,辞書の使い方や活用法を身につけます。
さらに,テキストや文章の音読を通してドイツ語の発音を体得し,ドイツ語が話せる・使える実感が持てるようになることを目標とします。
授業計画表
 
項目内容
第1回前期授業の説明授業の進め方、授業の到達目標、成績評価基準などの説明をする。
第2回綴りと発音アルファベットと単語の発音の原則を学ぶ。
[準備]
「発音の特徴」を読んでくること。辞書の説明もするので、かならず辞書を持ってくること。
第3回動詞と人称代名詞(1)人称代名詞(主語)と規則動詞の語尾変化を覚える。語順も学ぶ。
[準備]
まだ教科書の内容がよくわからなくても、説明の部分を何回も精読してくる。
第4回名詞の性名詞の文法上の性とその区別を説明する。
[準備]
文法上の性の概念をできるだけ早く理解するために、人間の性と結びつけない考えをもつこと。
第5回定冠詞・不定冠詞定冠詞・不定冠詞を名詞につけて格変化の練習をする。
[準備]
変化は口調で練習し、覚えるとよい。
第6回複数形複数形の変化を練習する。
[準備]
複数形が自分の辞書のどこに書いてあるのか見てくること。辞書によって表記が異なる場合があるので、見つけられなかった場合はかならず質問すること。
第7回冠詞類定冠詞類、不定冠詞類の練習をする。
[準備]
冠詞類の変化は難しいと思わないで、前に覚えた定冠詞、不定冠詞の変化を思い出し、変化はほとんど同じ、と考えるとよい。
第8回疑問詞疑問詞を使った疑問文とその答え方を学ぶ。
[準備]
自己紹介の範囲を5点ほど決めておくこと。
第9回命令形、人称代名詞(2)動詞の命令形変化を学ぶ。また、人称代名詞の格変化を練習する。
[準備]
命令形を学ぶ前に、教科書を少し前に戻り、不規則動詞の変化をもう一度練習しておくこと。人称代名詞の格変化はリズムで音読すると覚えやすいので、何回もチャレンジしてみる。
第10回前置詞前置詞の格支配、前置詞と定冠詞の融合形を詳しく説明する。
[準備]
「支配」という言葉に違和感をもつかもしれないので、例文とその説明文をよく読んでくること。
第11回形容詞形容詞の格変化を、表を見ながら練習していく。
[準備]
語尾変化は難しがらずに、覚える前に、まづ変化表を何回も見てくること。語尾変化の違いはあまり気にせず、とにかく文章を完成させることに重点をおくように。
第12回比較表現比較変化と比較表現を例文を参考に説明する。
「準備」
原級、比較級、最上級の変化は、規則、不規則にかかわらず、一度、リズムで発音してみることを勧める。
第13回話法の助動詞話法の助動詞の語形変化、文構造、用法を理解する。
[準備]
文構造が理解できているかどうか、独作文でチャレンジしてみるとよい。ドイツ語では文構造が大事であるため、文構造の規則をしっかり復習してくること。
第14回未来形未来形の文構造や1人称の未来形の使い方を学ぶ。
[準備]
話法の助動詞と文構造は同じなので、もう一度、前回の授業内容をよく復習しておくこと。ノートも整理しておくこと。
第15回中間のまとめ未来形までの復習をする。
[準備]
理解できなかった箇所をチェックしてくること。かならず質問をすること。
第16回動詞の3基本形・過去形動詞の3基本形と過去形の人称変化と用法を詳しく説明する。
[準備]
表を見ながら、過去形にさらに語尾がつくことを理解しておくこと。語尾変化は、一度その規則を覚えると、その後は簡単なので時間をかけてでも覚えること。
第17回完了形完了形の文構造と用法を学ぶ。過去形との違いも見る。
[準備]
過去形と現在完了形の違いの説明文をよく読んでおくこと。例文を見ながら、文構造をしっかりと理解してくること。大事なところなので、理解できなかったところは、かならず質問で補うこと。
第18回分離動詞分離動詞の特徴と文構造をプリントで練習しながら学んでいく。
[準備]
動詞には、その前の部分が分かれる、という動詞もあることをしっかり認識しておくこと。理解するのに時間がかかる場合は、練習問題を解くことで確認しておくこと。
第19回非分離動詞分離動詞との違いを説明し、辞書の表記も説明する。
[準備]
非分離動詞の特徴を説明文を読んで理解しておくこと。
第20回zu不定詞句zu不定詞句の語順と用法を練習する。
[準備]
日本語の語順と同じことに気づくと、むしろわかりやすい文法といえる。日本語と比較してみるのもよい。
第21回再帰動詞再帰代名詞の格変化を練習する。
[準備]
再帰動詞と一緒に使う再帰代名詞の多くは4格、ということをまず頭に入れておく。人称代名詞と大いに関係があるので、もう一度復習しておくこと。
第22回接続詞接続詞の種類と語順を例文から学んでいく。
[準備]
接続詞によって語順が異なるので、例文をよく見てくること。問題文から接続詞と語順の関係を理解するとよい。
第23回動作受動動作受動、その他の受動表現を例文をもとに詳しく説明する。
[準備]
文構造は完了形と同じなので、もう一度完了形の文構造を復習しておくこと。
第24回状態受動訳し方を学ぶ。
[準備]
sein支配の動詞の完了形と形式上は同じなので、混同しないためにも、完了形の復習をすること。
第25回関係代名詞定関係代名詞、不定関係代名詞を学ぶ。
[準備]
定冠詞と定関係代名詞は似ているが、例文をよく見ながら文中での違いをよく理解しておくこと。
第26回指示代名詞指示代名詞の用法を調べる。
[準備]
定冠詞と定関係代名詞を前回理解したうえで、今度は指示代名詞を加えて、それぞれの違いを、説明文、例文をよく見て理解しておくこと。
第27回非現実話法仮定法(条件文、結論文)、外交話法(表現)を学ぶ。
[準備]
理解を深めるため、作文、プリント等で補足する。とくに haben,seinの過去形を復習しておくこと。
第28回間接話法間接話法の作り方を練習する。
[準備]
直接話法から間接話法へ、反対に間接話法から直接話法への書きかえを練習するので、3回目の動詞の語尾変化を復習しておくこと。
第29回理解度の確認これまでの要点のまとめ
[準備]
どんな質問でもかまわないので、質問箇所をメモしておくこと。
第30回まとめまとめ
[準備]
後期のドイツ語Ⅱにスムーズに入れるよう教科書、ノート、プリントに目を通してくること。
授業形式 説明は講義形式で,練習問題等は問答形式で行います。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 10% 60% 20% 10% 100%
評価の特記事項 ドイツ語検定受験を推奨します。
テキスト 神竹道士『ドイツ文法ベーシック3 改訂版』朝日出版 2400円.
参考文献 根本道也ほか『アポロン独和辞典』同学社, 4200円.
在間 進『アクセス独和辞典』三修社, 4100円.
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後、教室内で随時受け付けます。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 毎回、独和辞典は必携。授業で習ったことをそのまま放置しておいてはすぐに忘れてしまうので、必ず復習すること。次回に行うところの文法説明、例文は一通り、目を通してくること。
辞書は見出し語彙数5万語程度で、発音にカタカナ表記のあるものがお勧めです。特に、初心者の場合、単語が持つ複数の意味や例文、関連語等を参照しながら学習することが重要なので、電子辞書ではなく紙の辞書をお勧めします。