回 | 項目 | 内容 |
第1回 | オリエンテーション
授業計画の説明 | 授業をどのように進めるかを説明します。
「経済学史」とはどのような学問・科学なのか
経済学史の研究手法について
経済学説と時代背景の関連
「科学としての経済学」とはどのような意味か |
第2回 | 市場経済体制の形成その1 | 市場経済体制とは,とはどのようなもので、どのような歴史的過程を経て形成されたのか
市場経済体制を非市場経済体制と比較しながら、その特質を検討する。
数学的解釈と歴史的考察 |
第3回 | 市場経済体制の形成:その2 | 経済学説と時代背景の関係を,市場経済体制の形成過程から考えます。 |
第4回 | 市場経済体制の形成:その3 | 私有財産権・貨幣・余剰生産物の歴史的考察,市場経済に特有なエトスを考えます。 |
第5回 | イギリス重商主義:その1 | 重商主義とは何か
「富」とは何か
どうすれば「富」を獲得できるのか
重商主義の経済学説,取引差額説、貿易差額説 |
第6回 | イギリス重商主義:その2
| イギリス重商主義は、なぜ産業革命の「温床」となることができたのか。
貿易差額説、就業差額説 |
第7回 | イギリス重商主義の意義とその限界 | 重商主義批判
ヒュームと貨幣数量説
ステュアートは何を主張したのか |
第8回 | フランス重商主義:その1 | フランスの重商主義は,なぜ重農主義を生み出したのか。
コルベール政策とはどのようなものか
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第9回 | フランス重商主義:その2 | コルベール政策の限界とフランス重農主義の思想背景
フランス啓蒙主義 |
第10回 | フランス重農主義:ケネーの経済表 | ケネーの「経済表」を解読する
「経済表」からどのようなことが読み解かれるのか |
第11回 | アダム・スミスの経済学と時代背景 | 18世紀のイギリス社会が抱える問題は何であったのか
スミスは,その問題にどう取り組んだのか |
第12回 | スミス『国富論』:その1「富概念」と分業論 | スミスにとって「富」とはどのようなものなのか
なぜスミスは「分業」を強調したのか |
第13回 | スミス『国富論』:その2「2つの労働価値説」 | スミスの二つの「労働価値説」
投下労働と支配労働 |
第14回 | 授業時に「中間試験」を行います。 | 授業時試験を予定しています。 |
第15回 | これまでの整理 | これまでの整理 |
第16回 | スミス『国富論』:その3「自然価格と市場価格」 | スミスの「労働価値説」から「自然価格」,「市場価格」を再検討します。
スミスの価値論の謎を解明します
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第17回 | スミスの『国富論』:その4「経済成長論」 | スミスの経済成長戦略
資本蓄積論
富裕の自然の経路スミス経済学の貢献と時代制約
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第18回 | スミス以降のイギリス古典派経済学の展開 | スミス以降のイギリスとフランス
産業革命とフランス革命は経済学に何をもたらしたのか |
第19回 | マルサス「人口論」 | 貧困は何故に生じるのか
貧困は解決できるのか |
第20回 | リカード対マルサス「穀物法論争」 | 農産物は自給すべきか,それとも輸入すべきか
農産物の輸入自由化がイギリス国民経済もたらすのは,繁栄か、それとも衰退か
「保護貿易」と「自由貿易」のメリット・デメリットを考える |
第21回 | リカードの経済学体系 | リカードの分配論,地代論,利潤論
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第22回 | リカードの経済成長論と国際分業論 | 差額地代、比較生産費説
経済成長で得するのは誰か
なぜ自由貿易は必要なのか
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第23回 | イギリス古典派経済学の整理 | リカードとマルサスの経済思想の比較検討
同じ時代、同じ状況なのに、二人はなぜ違うヴィジョンを描いたのか。 |
第24回 | ドイツ歴史学派の背景 | 19世紀前半のイギリスとドイツ
国民経済学 |
第25回 | リストの経済学:その1 | リストの国民経済学とは |
第26回 | リストの経済学:その2 | 経済発展段階説
保護貿易論 |
第27回 | マルクスの経済学:その1 | 資本主義経済の問題
労働価値説の洗練化
人間労働の二面性
剰余価値とは |
第28回 | マルクスの経済学:その2 | 資本主義経済と恐慌
マルクスの意義 |
第29回 | 授業時に「学年末試験」を行います。 | 授業時試験を予定しています。 |
第30回 | 一年間の講義の整理 | 一年間の講義の整理 |