講義名 近代経済学史 ≪□第一部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月6
単位数 4

担当教員
氏名
藤井 盛夫

学習目標(到達目標)  この授業では,ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱとマクロ経済学Ⅰ・Ⅱの復習をしながら,近代経済学全体の構造が見通せるように説明します。
授業概要(教育目的)  この授業では,まず科学における経済学の位置づけを説明し,これまでの経済理論が,ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱとマクロ経済学Ⅰ・Ⅱに到達するまでに,どのような変遷があり,どのような取捨選択があったのかを説明します。
 ミクロ経済学Ⅰ・Ⅱとマクロ経済学Ⅰ・Ⅱがそれぞればらばらの科目ではなく,相互に繋がり合った一つの構造であることを味わってもらいたいと思っています。
授業計画表
 
項目内容
第1回はじめに科学における経済学の位置づけについて
第2回ケネーと重農主義生産・分配・消費の循環という考え方について
第3回アダム・スミスと経済学の曙価値とは何か、価格はどのように決まるかについて
第4回リカードと古典派の体系差額地代論と比較生産費説について
第5回まとめ(小テスト)重農主義と古典派のまとめ
第6回ジェヴォンズとメンガー限界効用理論について
第7回ワルラスと一般均衡理論部分均衡理論と一般均衡理論について
第8回ベーム・バヴェルクと迂回生産資本と利潤について
第9回限界生産力説の導入とヴィクセル限界生産力説について
第10回パレート最適とエッジワースの箱一般均衡解階の存在について
第11回マーシャルとケンブリッジ学派限界効用と限界費用について
第12回ピグーの厚生経済学外部効果について
第13回フィッシャーの利子論アメリカの経済学について
第14回ヒックスと消費者理論の拡充所得効果と代替効果について
第15回まとめ(小テスト)完全競争理論のまとめ
第16回厚生経済学の新展開経済学における価値判断について
第17回不完全競争理論の形成独占的競争理論について
第18回まとめ(小テスト)不完全競争理論のまとめ
第19回ケインズ革命の波紋ケインズ理論について
第20回経済の成長と変動ハロッドの経済成長理論について
第21回新古典派成長理論の帰結ソローの経済成長理論について
第22回計量経済学と産業連関分析経済統計学について
第23回まとめ(小テスト)マクロ経済学Ⅰのまとめ
第24回ゲーム理論の誕生と発展不完全競争理論の発展について
第25回一般均衡の安定条件と存在証明一般均衡解の存在・安定性・一意性について
第26回社会厚生関数と一般可能性定理アローの一般不可能性定理について
第27回不確実性と情報の経済分析リスクと不確実性について
第28回新古典派統合の成立ミクロ経済学とマクロ経済学の統合について
第29回新古典派マクロ経済学の登場マネタリストの経済理論について
第30回まとめ(小テスト)マクロ経済学Ⅱのまとめ
授業形式 講義形式。小テストを5回行います。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 10% 85% 5% 0% 100%
評価の特記事項 1回20点の小テストを5回行い,その合計点で評価するが,60点未満45点以上の場合に限り,レポートと出席点を加算する。
テキスト 山崎好裕著『新版・おもしろ経済学史』ナカニシヤ出版.
参考文献 ミクロ経済学とマクロ経済学の教科書
オフィスアワー(授業相談) 月曜日4限終了後6限までの間は8号館7-10研究室にいます。事前にアポイントを取るか,8号館受付から電話してください。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 必要な資料などは随時Ecolinkに載せておきます。
また,理由の如何を問わず,小テストを欠席すると0点になりますので,注意してください。