講義名 経済特殊講義Ⅰ(エアラインと空港) ≪□第一部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 水5
単位数 2

担当教員
氏名
西村 剛

学習目標(到達目標) 国際航空のグローバルな視点から、最近の交通経済学や産業組織論の知見を引用し、進化・発展する最新のエアラインビジネスを多面的に分析し、国際航空ビジネスを具体的に説明できる能力を養う。
授業概要(教育目的) 国際航空産業を代表する米国・欧州・アジア(日本)の三大航空市場の発展過程を利用者の観点から航空自由化・規制緩和の政策評価を市場ごとに行い、航空規制緩和政策の論点について世界的に解説する。
中でも経済学・経営学の視座から、FSC(Full Servise Carrier)・LCC(Low Cost Carrier)のビジネスモデルの比較を市場ごとに行い、それぞれの相違点や特徴も開設する。
最後にオープンスカイ政策の2大潮流である、米国型二国間オープンスカイと欧州型多国間オープンスカイの生成過程や対立点を分析し、日本を含む北東アジアの今後の航空自由化政策を展望する。
授業計画表
 
項目内容
第1回オリエンテーション―航空経済学入門開講にあたって、全体の授業計画、成績評価、WEBを使った学習方法について説明する。次に講義対象の国際航空ビジネスについて、交通経済学の観点から初歩的な全体像を解説する。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第2回国際航空産業の現状本講義の対象であるエアラインと空港について、グローバルな視点で現状について最近の実績を中心に解説する。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第3回国際航空のフレームワーク民間航空産業は1944年シカゴ条約・会議に起源をさかのぼる。70年を経過した現在でも基本的にこのフレームワークは変わらない。国際航空産業の国際交渉の枠組みを学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第4回空港の機能航空産業では通常一つである生産者がエアラインと空港の二つに分かれているところに特徴がある。この講義では空港の航空産業における機能を中心に学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第5回空港整備空港は公共財であるため日本を含め、各国とも国が主体となって整備する。各国とも空港の発展過程により空港整備の様式が異なっているため、米国・欧州・日本の代表的に空港整備の方式について学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第6回米国航空政策の変遷民間航空が産業化したのは今から90年ぐらい前であるが、世界で初めて1914年に民間定期航空を始めた米国の航空政策の変遷について学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第7回欧州の航空自由化政策欧州は米国に遅れること10年の1987年から航空自由化を開始した。欧州は米国と異なり多国間であり段階的に自由化を進めざるをえなかったが、その背景と制度について学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第8回米州のLCC日本では米国サウスウエスト航空がLCCとして有名であるが、その誕生の背景や米国以外の南米のLCCについても代表的な事例を学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第9回欧州のLCC米国を嚆矢として欧州にLCCビジネスが伝播し、米国以上の活況を見せている。Ryanairなど欧州に展開するLCC各社について学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第10回日本の航空政策わが国では敗戦により第二次世界大戦後、しばらくは日本の航空会社は飛ぶことを許されていなかった。日本の民間航空のあけぼのから現在に至るまで日本の航空政策の変遷について学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第11回アジアのLCC日本では2012年の日系LCC誕生により、ようやくLCCの時代を迎えたが、既に6割のシェアに拡大した東南アジアのAirAsiaをはじめ各国を代表するLCCについて学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第12回空港運営と民営化この講義のもう一人の主役である空港の運営について日本でも始まった民営化政策を中心に学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第13回3大グローバルアライアンス世界の6割の航空シェアに達する3大グローバルを中心に、世界を席巻する米国型二国間オープンスカイと欧州型多国間オープンスカイ政策について学ぶ。
【準備学習】
あらかじめ配布資料に目を通し、不明な専門用語については事前に調べておくこと。
第14回理解度の確認これまでの要点のまとめ
【準備学習】
各回の講義で解説した重要な専門用語について確認を行うので良く理解しておくこと。
第15回中間のまとめまとめ
授業形式 講義形式で行うが専門用語が多く登場し、随時質疑を行うので、PCなどWeb環境を自己で準備し授業にのぞんでいらだきたい。POP形式の講義資料をEcolinkにアップロードするので各自事前に印刷して持参ください。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
50% 30% 0% 20% 0% 100%
テキスト 岡本伸之編著『観光経営学』朝倉書店
参考文献 村上英樹編著『航空の経済学』ミネルヴァ書房
オフィスアワー(授業相談) 本授業終了後、本館2階講師室にて20分間は対応しています。また時間外でも授業内で配布した指定アドレスに連絡ください。回答は次回授業後とします。