講義名 教育制度論≪教職科目≫ ≪□第一部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月3
単位数 2

担当教員
氏名
宮島 健次

学習目標(到達目標) この授業の到達目標は以下の3点です。

(1)テキスト『わかりやすく学ぶ教育制度』の精読を通して、教育の原理を理解し、自らの言葉で説明できる。
(2)我が国における教育制度の理念と構造を理解し、具体的な事例に当てはめることができる。
(3)我が国における教育制度の課題をとらえ、その課題を解決する方法について考察を加えることができる。

授業概要(教育目的) 教育制度とは教育の「しくみ」のことです。その「しくみ」を運用することを教育行政と言います。本授業の目的は第一に、我が国における教育の「しくみ」を理解することにあります。第二の目的は、その「しくみ」はどのように運用されているのかを紐解いていくことです。この二つの目的のもと、その「しくみ」はどのように成立したのか、なぜその「しくみ」が必要なのか、他国と比べてみてどうか、その「しくみ」は正しく機能しているか、その「しくみ」に何か問題はないか、もし問題があるなら今後どのような「しかけ」が必要か、などの問いかけをもとに、我が国の教育制度について概観していきます。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス本授業についての説明、問題意識啓発のためのビデオ視聴など
第2回テキスト序章「教育制度の理念と構造」の精読と検討(1)現在の教育制度の基本理念となっている臨教審答申について概観し、検討を加えます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第3回テキスト序章「教育制度の理念と構造」の精読と検討(2)臨教審答申の影響が教育理念の形成、ひいては実際の教育現場でどの程度はたされているかを概観し、検討を加えます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第4回テキスト第1章「学校の制度と組織」の精読と検討現在の学校制度がどういうものか、また教職員側から見た学校粗組織とはどういうものかを概観し、検討を加えます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第5回テキスト第2章「教室内の制度と組織」の精読と検討教室内における「隠れたカリキュラム」の存在と影響についての理解を深めます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第6回テキスト第3章「学校歴偏重から生涯学習への移行」の精読と検討これまでの授業内容と皆さん自身の体験をもとにクラス・ディスカッションを行います。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第7回テキスト第4章「私立学校の制度と組織」の精読と検討公立学校と私立学校の違いについて理解を深めていきます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第8回テキスト第5章「日本の公教育政策と教育制度」の精読と検討日本の教育改革の歴史について理解を深めていきます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第9回テキスト第6章「日本の中央・地方の教育行政」の精読と検討教育制度と行政の関係について理解を深めていきます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第10回テキスト第10章「ジェンダー問題と女子教育」の精読と検討ジェンダーがなぜ問題なのか、女子教育がどのような問題を引き起こすのかについて理解を深め、検討を加えます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第11回テキスト第11章「不登校問題とオルタナティブ教の精読と検討育」メイン・ストリームではない教育について概観し、検討を加えます。


【事前学習】テキストの該当章の精読
第12回テキスト第12章「教育情報と情報公開制度」の精読と検討昨今の教育現場を賑わす「いじめ問題」を中心に、教育と個人情報の関連について考察していきます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第13回テキスト終章「我が国の教育制度改革の動向」の精読と検討現在の教育改革の動向について概観し、検討を加えます。

【事前学習】テキストの該当章の精読
第14回理解度の確認要点のまとめ
第15回まとめまとめ
授業形式 授業は基本的にテキストの精読をもとにした講義形式で進めていきます。毎回の授業のはじめには、前回の復習としてテキストの学習課題に対する回答作業を行い、理解を深めていきます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 80% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項 この科目ではテストを行わない代わりに、レポートで成績評価をします。レポートは合計2回です。〆切や内容については授業内で指示します。このレポートを2回とも期限内に提出することが単位認定の条件です。
テキスト 北野秋男他『わかりやすく学ぶ教育制度』啓明出版,2008,2100円.

参考文献 必要に応じて、授業内で指示します。
オフィスアワー(授業相談) 授業内で配布する詳細シラバスに記載してある指定アドレスに連絡してください。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 皆さんの名前と顔をできるだけ早く覚えることを信条の一つとしていますので、出欠確認は授業開始時に必ず行います。残念ながら、出席回数が3分の2を切ってしまった場合は、単位をとることが出来ません。なお遅刻は3回で1回欠席とします。厳しいようですが、教職課程という授業の性質上、皆さんにはパンクチュアリティ(時間厳守)の感覚を身につけていただきたいと思います。