回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ガイダンス | 1年間の講義の方針についての説明を行う。 |
第2回 | 法の社会的機能 | 法に古くから備わっている伝統的な機能に加え,20世紀に新たに加わった機能,さらに現代社会で注目され始めた最新の機能はどのようなものかについて説明する。 |
第3回 | 法と国家 | 国家を構成する領土・国民・国家権力について日本はどのようなシステムになっているのかについて説明する。 |
第4回 | 法と裁判 | 法システムの中枢的位置を占めるのが裁判制度であるが,日本の裁判制度はどのようになっているのかについて説明する。 |
第5回 | 裁判所の組織 | 日本の裁判所には,どのようなものがあり,どのような事件を担当するのかを説明する。 |
第6回 | 裁判の特質 | 裁判制度は,重要な法的紛争解決手段であるが,いろいろな制約原理があるためシステム自体に限界がある。それらが,一体どういうことなのかについて説明する。 |
第7回 | 裁判にかかわる人々 | いわゆる法曹三者と呼ばれる,裁判官,検察官,弁護士はそれぞれどのような職務を行うのかについて説明する。 |
第8回 | 裁判員制度① | 一般市民が刑事裁判に参加する裁判員制度について,制度の目的・裁判員の選任方法について説明する。 |
第9回 | 裁判員制度② | 一般市民が刑事裁判に参加する裁判員制度について,公判手続・問題点について説明する。 |
第10回 | 安楽死と尊厳死① | 生命倫理と法に関する問題で,安楽死・尊厳死がどのようなものなのかを説明する。 |
第11回 | 安楽死と尊厳死② | 安楽死と尊厳死に関する判例と立法がどのようになっているかを説明する。 |
第12回 | 脳死と臓器移植① | 生命倫理と法に関する問題で,脳死・植物状態・臓器移植の概念について説明する。 |
第13回 | 脳死と臓器移植② | 脳死・臓器移植法がどのような内容かについて説明する。 |
第14回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ。 |
第15回 | 中間のまとめ | まとめ。 |
第16回 | 日本史の中に見られる法の問題① | 古代の律令,中世の初期武家法,戦国家法の特色と時代背景やさまざまなトピックについて説明する。 |
第17回 | 日本史の中に見られる法の問題② | 近世の徳川幕府法の特色と時代背景やさまざまなトピックについて説明する。 |
第18回 | 日本史の中に見られる法の問題③ | 明治期を前期・中期・後期に分け,それぞれの時代背景と基本政策および制定された主要な法について説明する。 |
第19回 | 日本史の中に見られる法の問題④ | 大正期と昭和期について,それぞれの時代背景と基本政策および制定された主要な法について説明する。 |
第20回 | 大日本帝国憲法の制定 | 東洋初の本格的憲法である大日本帝国憲法の制定過程,およびその内容・特色について説明する。 |
第21回 | 内閣と枢密院 | 行政機関としての内閣の当初の権限,憲法制定による権限の変化,また天皇の諮問機関である枢密院の権限について説明する。 |
第22回 | 帝国議会 | 東洋初の議会である帝国議会の構成・権限はどのようなものであったかについて説明する。 |
第23回 | 明治憲法下の司法制度 | 裁判所構成法に基づく近代的司法制度の概要と,司法官の人材上の近代化の過程,さらに弁護士制度の歴史について説明する。 |
第24回 | 民法典の編纂と法典論争 | フランス民法を母法とした,いわゆる旧民法典の特色とその編纂過程で勃発した法典論争の概要と評価について説明する。 |
第25回 | 条約改正の実現 | 幕末に欧米各国と結んだ不平等条約の改正交渉の過程と対外的政策の変化の過程について説明する。 |
第26回 | 日本の対外政策 | 条約改正実現と日清・日露戦争ををきっかけに日本が帝国主義国家へと変貌してゆくことについて説明する。 |
第27回 | 現行刑法の制定と治安法制 | 明治40年,それまでの刑法を全面改正して現在施行されている刑法が制定された。この現行刑法の特徴と労働運動・農民運動の発展に伴い制定された各種の治安立法・言論統制法について説明する。 |
第28回 | 普通選挙法と治安維持法 | 大正デモクラシーの流れの中で,衆議院議員選挙が普通選挙化されたが,その過程はどのようなものであったか,また普通選挙に伴い社会主義勢力の議会進出を防ぐ目的で治安維持法を制定し,治安立法の強化を図ったことについて説明する。 |
第29回 | 理解度の確認 | 16回以降の要点のまとめ。 |
第30回 | まとめ | まとめ。 |