講義名 労働経済論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 水5
単位数 2

担当教員
氏名
牧野 富夫

学習目標(到達目標)  労働経済の歴史を、日本経済の歴史とのかかわりで学習すること。その目的は、労働経済の現状をより深く知るためであり、またその将来を見通すためである。まず、明治維新から第二次世界大戦で日本が敗北するまでの日本経済と労働経済の歴史を概観し、その戦後について詳しく学習する。
授業概要(教育目的)  戦後の時期区分として、1)戦後復興期、2)高度成長期、3)低成長期、4)1990年代、5)2000年代に5分割して講義を進める。毎回レジュメを配布し、それにもとづいて講義する。日本の経済と労働経済の「いま」と「あす」に光をあてために、過去・歴史を学ぶのである。
授業計画表
 
項目内容
第1回日本の労働経済・労働問題の特徴は何か。日本の労働者の誕生とチープレーバーの関係
第2回日本資本主義の特徴は何か。半封建的な日本資本主義と労働者
第3回戦前の日本資本主義と労働経済・労働問題。日本経済の特質と賃金・労働時間・労使関係
第4回戦後の日本経済の変化と労働経済・労働問題。占領下の「民主化政策」による変化
第5回復興期の労働経済・労働問題飢餓状態からの脱却と労働運動。
第6回復興期の労働法制労働基準法・労働組合法を中心に。
第7回復興期の社会保障生活保護を中心に。
第8回高度成長期と労働経済・労働問題労働力不足下の雇用・賃金・労働時間
第9回高度成長期の労働法制労働力の広域流動化と労働法制
第10回高度成長期の社会保障現代の貧困と社会保障
第11回低成長期の労働経済・労働問題減量経営下の雇用・賃金・労働時間
第12回低成長期の労働法制労働者派遣法、男女雇用機会均等法などを中心に。
第13回低成長期の社会保障臨調・行政改革と社会保障
第14回90年代の労働経済・労働問題経済のグローバル化と「構造改革」
第15回まとめまとめ
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 0% 30% 70% 0% 100%
評価の特記事項 質疑を活発に。
テキスト とくに指定しない。
参考文献 牧野・石畑編著「新版・社会政策」(ミネルヴァ書房)。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 歴史は明日を照らす。