回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ベンチャービジネス発掘の歴史的な経緯 | ベンチャービジネス(以降ベンチャー企業)は、昭和44年に政府系金融機関である国民金融公庫(現日本政策金融公庫・国民事業部)が発掘したが、その経緯について当時の時代背景を含めて説明する。 |
第2回 | ベンチャー企業の概念と定義 | ベンチャ―企業とは何かおよびベンチャー企業に特有の企業家精神(Entreprenuer-ship)を解説する。
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第3回 | シュムペーターの5つの新結合で見るベンチャー企業の革新 | シュムペーターの革新に関する5つの新結合について解説する。
【事例研究】レストラン革命とまでいわれたベーカリーレストラン「サンマルク」の実態を5つの新結合で分析する。 |
第4回 | 安定的な税理士業界に必要とされるベンチャー的な精神 | 税理士を震撼とさせた衝撃的な週刊エコノミストの記事「税理士は従来型ビジネスでは生き残れない」(2016年1月12日号,毎日新聞版)を用いて、その実情に迫る。 |
第5回 | 税理士業界の市場分析 | 産業組織論により税理士業界の「市場タイプ」、「市場構造」などを分析する。特に市場構造では、税理士の従業者別集中度、顧問先の集中度、新規参入の難易、差別化の有無を研究する。また、なぜ理容業界に類似しているのか比較分析を行い、税理士業界の小規模集中型の実態を研究する。 |
第6回 | 税理士事務所の泣き所をベンチャー的経営で克服可能か | 泣き所は「従業員を雇ったら儲けがなくなる」経済現象。税理士業の上位規模上昇を妨げている要因について分析する。 |
第7回 | 起業機会は変化への対応とニッチ市場の開拓にあり | 産業構造、人口構造、趣味・嗜好などの変化をいかに察知して起業機会を求めるのか、実例を用いて説明する。
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第8回 | お題目だけの経営理念は無意味。経営理念の根底には何が要求されるのか | ベンチャー企業には、横並びの経営は許されない。経営理念に、なぜ経営者の価値観が必要かを説明する。
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第9回 | 経営理念の裏付けとなる価値観の具体例について | 【事例研究】プロテスタントの信仰と倫理が起業家としての内面的な支えとなり一部上場を遂げた「三和シャッター」の創業者高山万司氏から、宗教観とベンチャー企業との関係を学ぶ。背景には、マックスウェバーのプロテスタンティリズムの倫理があり、奥が深い事例である。 |
第10回 | 重要視される外部の人的資源の活用 | ベンチャー企業の創業者は総じて研究分野に埋没し、販路開拓、広告宣伝、資金調達などの方法に疎いので、外部の人的資源の構築が不可欠である。ここでは、Techno-structureの重要性を学ぶ。
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第11回 | ベンチャー企業と規模の利益 | ベンチャー企業との関連で規模の利益を説明する。
【事例研究】人手による作業で、規模の利益の追求が困難視されていたすし業界に、回転寿司店という異変が起きたのはなぜか、その原因を研究する。 |
第12回 | 発展・成長過程で重要視されるマーケッテイング | 技術経営論では「死の谷」をいかに乗り越えるかが重視される。作れば売れる時代から、何を作ればよいのか不透明な時代におけるベンチャー企業のマーケッテイングを研究する。 |
第13回 | 開発した新製品のマーケッテイングの具体例について | 【事例研究】工場制ねぎとろ製品を開発した「赤城水産」の先手必勝のマーケッテイング手法を説明する。
市場選択には、県民性の見極めも重要であることをNHK編集「日本人県民性」により解説する。また総務省の「家計調査」の市場調査への活用方法も説明する。
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第14回 | ベンチャー企業の危機
成功する起業家と成功しない起業家の違い | 危機状態にあるベンチャー企業のシナリオを説明する。また成功する起業家の共通の姿勢と行動を学ぶ。
【事例研究】創業期に国民金融公庫(現日本政策金融公庫・国民事業部)から融資を受けて大手企業に成長した企業群に、特性があるのかを検討する。 |
第15回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ |