講義名 中国経済論Ⅰ ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 金5
単位数 2

担当教員
氏名
曽根 康雄

学習目標(到達目標) この講義のテーマは「中国のマクロ経済運営と経済管理」である。広義の体制移行期にある中国が,高度成長,経済制度の改革,社会安定のバランスを保ちながら経済運営を行ってきた課程を考察し,今後もこのバランスを維持しつつ経済・社会の発展を持続することが可能であるかどうかを問うのが狙いである。





授業概要(教育目的) 中国の経済システムの形成過程を考察し,様々な分野の経済制度の改革が,経済発展および社会安定に対し短期的・中長期的にどのような影響を及ぼしてきたか,に焦点を当てる。また,経済・社会環境の変化への政策対応について過去の事例を考察し,中国の経済政策の意思決定を左右する要因,個々の政策の意図と結果のギャップについて検討する。





授業計画表
 
項目内容
第1回講義の概要
第2回80年代の経済改革(1):企業改革
企業自主権の拡大
第3回80年代の経済改革(1):企業改革
利改税
第4回80年代の経済改革(1):企業改革
経営責任請負制
第5回80年代の経済改革(2):価格改革
農産物価格の改革
第6回80年代の経済改革(2):価格改革
双軌制
第7回80年代の経済改革(2):価格改革
価格改革とインフレ
第8回90年代の経済改革(1):所有制改革
株式制の導入
第9回90年代の経済改革(1):所有制改革
国有企業の戦略的改組
第10回90年代の経済改革(1):所有制改革
民営企業の発展
第11回90年代の経済改革(2):金融・財政体制改革
中央銀行制度の確立
第12回90年代の経済改革(2):金融・財政体制改革
国有商業銀行の再編
第13回90年代の経済改革(2):金融・財政体制改革
分税制
第14回90年代の経済改革(2):金融・財政体制改革
為替制度の改革
第15回講義の総括
授業形式 各テーマについて説明を行った上で,指定した文献(学術書・論文等)について,受講者に発表をしてもらい,その発表をもとに討議を行なう。日本語以外に英語または中国語の文献を使用することもある。



評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 授業態度,発表,レポートにより総合的に評価する。

テキスト 授業時に適宜指示する。


参考文献 授業時に適宜指示する。


オフィスアワー(授業相談) 原則として月曜日3限,火曜日2限・6限。研究室を訪問の際は,事前にメールまたは電話などの方法でアポをとること。