講義名 金融システム論Ⅱ ≪大学院≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月5
単位数 2

担当教員
氏名
澤田 充

学習目標(到達目標) 日本の金融制度や金融行政の特徴を理解しながら,日本の金融システムの歴史的変遷を体系的に捉えることができる。経済学的視点から金融システムの構造を捉えることができ、最近の日本の金融システムにおいて重要なテーマについても理解を深めることができる。
授業概要(教育目的) 戦前から最近までの日本の金融システムを概観するため、初めの数回については、担当者が講義を行い、その後、受講生には標準的なテキストを読み,報告してもらう。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション金融システムⅡの講義の進め方を説明し、受講生の報告箇所の割り当てを行う。
第2回戦前日本の金融システム概観戦前期の金融システムの構造や特徴について解説する。
第3回戦後日本のシステム概観戦後の日本の金融制度を概観し、金融システムの構造や特徴について解説する。
第4回日本の金融危機と失われた10年バブル崩壊後の日本金融システム問題について解説する。
第5回近代的経済・金融システムの創設Corporate Financing and Governance in Japan』,Chapter2の受講生による報告
第6回金融システムの転換Corporate Financing and Governance in Japan』,Chapter3の受講生による報告
第7回系列関係と企業金融Corporate Financing and Governance in Japan』,Chapter4の受講生による報告
第8回銀行の企業「救済」Corporate Financing and Governance in Japan』,Chapter5の受講生による報告
第9回系列金融の評価Corporate Financing and Governance in Japan』,Chapter6の受講生による報告
第10回金融自由化と金融システムの安定性Corporate Financing and Governance in Japan』,Chapter7の受講生による報告
第11回1990年代の銀行危機と金融ビッグバンCorporate Financing and Governance in Japan』,Chapter8の受講生による報告
第12回金融システムの将来1Corporate Financing and Governance in Japan』,Chapter9(9.1-9.3)の受講生による報告
第13回金融システムの将来2Corporate Financing and Governance in Japan』,Chapter9(9.4-9.7)の受講生による報告
第14回第14回 理解度の確認要点のまとめ
第15回第15回 まとめまとめ
授業形式 本講義は、初めの数回は講義形式、その後は輪読形式で進める。具体的には、シラバスで指定した学術論文を受講者が事前読んでレジュメを作り、当日に発表する形式で進める。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 受講者が割り当てらてた章の報告と他の受講者の発表に対するコメントなどで成績が決まる。
テキスト Hoshi and Kashyap,Corporate Financing and Governance in Japan, MIT Press,2001.

参考文献 講義中、適宜指示する。
オフィスアワー(授業相談) 月曜日4時限。必ず事前にアポントを取ること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 金融システム論Ⅰをすでに履修していることを前提に講義を進める。