講義名 特殊講義Ⅰ(会計実務) ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 金6
単位数 2

担当教員
氏名
川崎 定昭

学習目標(到達目標) 1.ビジネスの諸活動における会計に関する知識と技術を合理的に活用する能力を養 える。
2.新会計基準およびIFRSの導入により、日本の会計実務はどのように変貌するの か、企業経営にいかなる影響を及ぼすのか、理解し、説明することができる。
授業概要(教育目的) 1.ビジネスにおける会計の現状について理解させ、実務に対応した会計に関する知 識と技術を習得させる。
2.変貌する新会計基準を形式的に学習させるのではなく、従来の会計実務における 問題点を分析、理解させ、新たな会計基準が現在の会計問題をどのように解決す るのかを考察させる。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス講義の進め方
成績評価の方法の説明
変化する会計環境と会計実務の説明
企業分析研究対象会社の指定
第2回現行の企業会計制度会計ビッグバン(新会計基準)
会計の国際化(IASC、IOSCO、IASBなど)
『準備学習』
テキスト第11章~13章までを予め読んでおくこと。
第3回概念フレームワーク(日本)討議資料「概念フレームワーク」
『準備学習』
テキスト第2章P15~22
討議資料「概念フレームワーク」を予め読んでおくこと。
第4回連結財務諸表 その1連結の範囲
企業のグループ化と連結財務諸表
連結財務諸表の作成手順
親会社説と経済的単一体説
包括利益と純利益
『準備学習』
テキスト第8章を予め読んでおくこと。
第5回連結財務諸表 その2子会社の資産および負債の時価評価
投資と資本の相殺消去
開始仕訳
支配獲得時利益剰余金と支配獲得後利益剰余金
のれんの償却
第6回連結財務諸表 その3債権債務の相殺消去
連結会社間の取引高の相殺消去
未実現利益の消去
連結財務諸表の作成と分析
第7回キャッシュ・フロー計算書 その1表示区分
直接法、間接法
『準備学習』
テキスト第6章を予め読んでおくこと。
第8回キャッシュ・フロー計算書 その2キャッシュ・フロー計算書の作成と分析
第9回税効果会計 その1法人税等の計算、申告と納付
純利益と課税所得
『準備学習』
第8回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
第10回税効果会計 その2将来減算一時差異、将来加算一時差異
繰延税金資産の回収可能性
連結財務諸表固有の一時差異
第11回金融商品の時価評価有価証券の期末評価
貸倒引当金の算定
『準備学習』
第12章P246~247を予め読んでおくこと。
第12回固定資産の減損、リース会計兆候、認識の判定、測定など
ファィナンス・リース、オペレーティング・リース
『準備学習』
第12章P253~255および第11回の授業で配布したプリントをを予め読んでおくこと。
第13回退職給付会計退職給付債務、年金資産など
『準備学習』
第12章P249~252および第12回の授業で配布したプリントをを予め読んでおくこと。
第14回理解度の確認企業分析の結果発表、質疑
第15回まとめまとめ
授業形式 基本的に講義形式で授業を進めるが、最後の講義において事前に指定した企業の分析結果の報告を行っていただきます。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 0% 10% 60% 30% 100%
評価の特記事項 講義における積極的な参加の姿勢を中心に評価を行う。その他30%評価は、企業分析の結果の提出をいう。
テキスト 小樽商科大学ビジネススクール編『MBAのための財務会計』同文館出版,2700円.
参考文献 論点ごとに必要な文献等を指示する。
オフィスアワー(授業相談) 本授業開始前(金曜日)、本館2階講師室にて対応します。
授業内に事前にアポイントをとり、指示された時間帯に本館2階講師室に来ること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 1.計算問題を含めた講義を行うため、電卓必携(12桁のもの)が望ましい。
2.会計実務の現場で問題となっている事例を講義に加えることで、臨場感を持たせ たいと思います。
3.今後の我が国の会計の方向性に興味のある方は、是非気楽に受講してください。