回 | 項目 | 内容 |
第1回 | 義説明 | これからの講義について、シラバスに従って説明、また質問を受ける。論理学のいくつかの見方を確認する。
【準備学習】
シラバスに目を通し、各項目内容について確認しておくこと。教科書「はじめに」を読んでおくこと。
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第2回 | 日常生活と「論理」 | 私達の日々の生活(行動)の1つとして、様々な情報を処理している。この処理は身体的活動というより思考活動と言えるが、ここに「論理」との関わりを確認する。
【準備学習】
教科書9~19頁を読み「思考活動における情報の処理」とはどのようなことか、考えておくこと。
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第3回 | 日常言語と「論理」 | 思考活動における「論理」の位置付けを考えて見る。その際、学問的知識・常識・その他の様々な知識と言われるもの、それらと「論理」及び「記号」の関係はどのようなものか、考察する。
【準備学習】
教科書19~39頁を読み「心の働きと論理」の関係を把握し、各自その関係を自分に当てはめてみる。
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第4回 | 日常言語と「論理」 | 思考活動において重要な要素が「記号」であるが、いったい「記号」と思考活動、あるいは私達とどのような関係が見られるのか、「記号論」から分析を見る。
【準備学習】
教科書39~50頁を予め読んでおくこと。
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第5回 | 命題論理学(「文」の論理) | 記号論による分析から、「論理」の要となるところに「(日常)言語」が存在している。とくに「記号(言語)と記号(言語)の結びつき」がその重要な内容である。それがどのような意味を持つのか明らかにする。
【準備学習】
教科書50~53頁を予め読んでおくこと。
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第6回 | 命題論理学(「文」の論理) | 現代論理学の基本である「命題」、「論理的結合子」及び「真理値」の関係について説明する。
【準備学習】
教科書84~96頁を予め読んでおくこと。
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第7回 | 命題論理学(「文」の論理) | 一次言語体系としての「日常言語」に対して、二次言語としての「論理学的言語」がどのように対応し、関連づけられるか、具体的にその対応関係を説明する。
【準備学習】
命題論理学の基本的要素である「命題・論理的結合子・真理値」を復習しておくこと。
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第8回 | 命題論理学(「文」の論理) | 前回は基本的対応関係を見たが、更に複雑な日常表現を命題化してみる。
【準備学習】
基本的要素がどのように日常表現と対応しているか、復習しておくこと。
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第9回 | 命題論理学(「文」の論理) | 日常表現と命題の対応を再度復習し確認する。
【準備学習】
簡単な日常表現を各自で命題化してみる。基本的対応関係に従った命題化がなされているか、確認できるようにしておくこと。
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第10回 | 命題論理学(「文」の論理) | 直接的知覚による知識に比較して、私達の所有している知識は、圧倒的に「間接的・非知覚的」知識である。その真実さの一面を保証するものが「論理的思考(推論)」である。推論の正しさとはどのよなことか、その判定の基礎には何があるかを明らかにする。
【準備学習】
「知識(結論)の正しさ」と「推論(の仕方)の正しさ」を考えて見る。
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第11回 | 命題論理学(「文」の論理) | 思考の正しさ(推論の妥当性)を実際の推論のなかで確認する。
【準備学習】
簡単な推論を各自考え、その妥当性を確認してみる。
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第12回 | 命題論理学(「文」の論理) | 「正しい思考」とはどのようなものかを理解しているということは、「正しい思考」を行うことができる、ということでもある。「正しい思考」を行って、一定の結論を導出してみる。
【準備学習】
「正しい思考(正しい推論)」とはどのようなものか、再度確認しておくこと。
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第13回 | 命題論理学(「文」の論理) | 前回の「正しい思考」によって得た結論と、その結論の「正しさ」の関係はどのようなものか、考えてみる。
【準備学習】
「正しい推論」と「推論を正しく行うこと」、両者の要点を比較してみる。
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第14回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ。 |
第15回 | 中間のまとめ | まとめ。 |
第16回 | 論理学の歴史 | 論理学の歴史は哲学の歴史と密接に関係している。その誕生から現代までの論理学の変遷を概観する。
【準備学習】
教科書63~69頁を予め読んでおくこと。
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第17回 | 論理学の歴史 | 現代論理学は「記号論理学」と言われるが、その典型である「数学」との関係も密接である。その関わりを見る。
【準備学習】
教科書69~84頁を予め読んでおくこと。
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第18回 | 伝統的論理学(「語」の論理) | 最初の論理学はアリストテレスによって整理され、中世から近世に至るまで主流であった。その長い歴史を持つ彼の論理学は、その点から見れば一つの体系化されたものと言える。その基本的構想を概観する。
【準備学習】
「命題論理学」を復習しておくこと。
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第19回 | 伝統的論理学(「語」の論理) | 伝統的論理学の中心的推論である「定言三段論法」の「正しさ」の判定方法として、直観的・視覚的に判定できる方法(オイラーの図、ヴェンの図)を説明する。
【準備学習】
再度「正しい思考の仕方(推論)」と「正しい結論」の関係を確認しておくこと。
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第20回 | 伝統的論理学(「語」の論理) | いくつかの具体的推論の妥当性を、オイラーの図、ヴェンの図を用いて判定してみる。
【準備学習】
前回の判定方法を復習しておくこと。
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第21回 | 述語論理学(「述語」の論理) | 今日の論理学の基礎は「命題論理学」である。それを基礎として、伝統的論理学を再解釈して考案されたのが「述語論理学」である。その基本的考え方の枠組を見る。
【準備学習】
教科書53~56頁、112~119頁を予め読んでおくこと。
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第22回 | 述語論理学(「述語」の論理) | 命題の内部構造をどのように形式化するか、その中で重要な表現「すべて」と「存在する」の意味とその形式化、それらの基本的見方を明らかにする。
【準備学習】
伝統的論理学(アリストテレスの論理学)における基本構想を再確認しておくこと。
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第23回 | 述語論理学(「述語」の論理) | 日常表現をどのように命題化することができるか、その基本的考え方を明らかにし、その方法を示す。
【準備学習】
教科書137~144頁を予め読んでおくこと。
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第24回 | 述語論理学(「述語」の論理) | 具体的日常表現を論理学上の命題に変換する方法を説明、各自実際に命題化してみる。
【準備学習】
述語論理学の「命題」の内部構造、その要素の関係を再度確認しておくこと。
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第25回 | 述語論理学(「述語」の論理) | 前回に引き続き、日常表現を命題化してみる。
【準備学習】
前回の方法を再確認しておくこと。
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第26回 | 述語論理学(「述語」の論理) | 具体的日常表現を論理学上の命題に変換する。逆に命題を日常表現に変換してみる。
【準備学習】
日常表現と命題の対応関係を確認しておくこと。
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第27回 | 述語論理学(「述語」の論理) | 「思考の仕方の正しさ」の判定方法を説明する。
【準備学習】
命題論理学の判定方法、伝統的論理学の判定方法を確認しておくこと。
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第28回 | 述語論理学(「述語」の論理) | 前回に引き続き、いくつかの妥当性判定を実際に行ってみる。
【準備学習】
前回の「判定方法」を復習しておくこと。
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第29回 | 理解度の確認 | 16回以降の要点のまとめ。 |
第30回 | まとめ | まとめ。 |