講義名 歴史学 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 火1
単位数 4

担当教員
氏名
堀川 徹

学習目標(到達目標) 1.学問として歴史学を捉えることができる。
2.論理的に物事を説明できる。
3.様々な史料を用いて,自分の考えを表現することができる。
4.日本古代史の流れを多面的に捉え,説明することができる。
5.日本の古代国家・社会の構造を理解し,説明することができる。
授業概要(教育目的) 本講義では,歴史学の目的や特徴などを解説し,具体例として日本古代史を中心とした講義を行う。様々な論点を取り上げ,多面的に考察し,それらの因果関係を明らかにしていく。前期は主に政治史を取り上げ,後期は一般民衆の動向について取り上げる。本講義を通じて,日本古代史に関する知識,歴史学の意義を把握し,物事を論理的かつ多面的に捉える力を獲得することを目標とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス
学問としての歴史学(1)
本講義の内容や授業の進め方,評価方法について解説する。
歴史学の特性について学ぶ。
【準備学習】必要ない。
第2回学問としての歴史学(2)歴史学の目的とその対象について学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第3回学問としての歴史学(3)歴史学における事実認識について学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第4回日本古代の史料(1)日本古代史の講義を行う前に,知っておく前提として本講義で使用する史料について,特に『古事記』『日本書紀』『風土記』などについて学ぶ。
【準備学習】必要ない。
第5回日本古代の史料(2)日本古代史の講義を行う前に,知っておく前提として本講義で使用する史料について,特に木簡資料や考古資料などについて学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第6回3世紀の社会邪馬台国をテーマとし,その社会を様々な史料から復元する。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第7回画期としての雄略朝5世紀後半の雄略天皇を取り上げ,雄略天皇即位前後でどのような構造変化があったかを学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第8回継体天皇の出現と王権構造6世紀初頭の継体天皇を取り上げ,その出自や没後の王権構造の変化を学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第9回国家形成と地域支配(1)7世紀以前に通底する国造制・部民制・人制について考察し,地域支配と国家形成が深く関連することを学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第10回国家形成と地域支配(2)7世紀以前に通底するミヤケ制などについて考察し,国造制,部民制との関連を学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第11回大化の改新大化の改新について考察し,その前後でいかなる変化があったかを学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第12回天武・持統朝の諸問題天武天皇の行った諸政策について考察し,その前後でいかなる変化があったかを学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第13回国家形成と地域支配(3)7世紀後半の地域支配(評制・国制)について考察し,それまでの制度といかなる点で異なるかを学ぶ。
【準備学習】前回授業の内容を理解しておくこと。
第14回東アジアと古代日本これまで学んできた日本古代史が東アジア世界といかなる点で接点を持っていたかを学ぶ。
【準備学習】前回までの授業の内容を理解しておくこと。
第15回中間のまとめまとめ
第16回律令の制定律令がいかなるものか,その内容と律令が持つ意味を学ぶ。
【準備学習】必要ない。
第17回8世紀の地域支配8世紀において,律令の制定によって地域社会構造がいかに変化したかを学ぶ。
【準備学習】前回の授業の内容を理解しておくこと。
第18回民衆の社会と生活(1)8世紀において,一般民衆はいかなる生活をしていたか,戸籍などを用いて学ぶ。
【準備学習】前回の授業の内容を理解しておくこと。
第19回民衆の社会と生活(2)8世紀における一般民衆の社会や生活を出雲国の事例から復元する。
【準備学習】前回の授業の内容を理解しておくこと。
第20回古代の家族と女性古代において女性はいかなる位置づけだったか,社会と王権の両面から学ぶ。
【準備学習】女性史,女帝について調べておく。
第21回都市と生活古代において都市はいかなる意味を持っていたか,実際の都を例に学ぶ。
【準備学習】平城京について調べておく。
第22回古代の生産と流通古代においていかなるものが生産され、流通していたか、その様相を学ぶ。
【準備学習】前回の授業の内容を理解しておくこと。
第23回渡来人と古代社会古代において渡来人がいかなる意味を持っていたか,史料に見える渡来人の動向から学ぶ。
【準備学習】渡来人について調べておく。
第24回神話と伝承古代人がいかなる歴史認識を持っていたか,『古事記』『日本書紀』,特に神武天皇の説話から学ぶ。
【準備学習】どのような神話が『古事記』や『日本書紀』に記載されているか調べて置く。
第25回古代の氏族系譜古代人がいかなる歴史認識を持っていたか,氏族系譜から学ぶ。
【準備学習】前回の授業の内容を理解しておくこと。
第26回古代の人・モノの移動古代における人・モノの移動について,道路・施設・制度から学ぶ。
【準備学習】古代の道路について調べておく。
第27回古代の情報の移動古代における情報伝達がいかなる形で行われたかを学ぶ。特に,人やモノではなく情報に焦点を当てる。
【準備学習】前回の授業の内容を理解しておくこと。
第28回古代の旅行古代における様々な階層の人たちの旅について,様々な史料から復元する。
【準備学習】前回の授業の内容を理解しておくこと。
第29回理解度の確認要点のまとめ
第30回まとめまとめ
授業形式 プリントを配布し,講義形式で行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
80% 0% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験(レポート)を重視するが,欠席が多い場合はレポートを受理しない場合もある。
テキスト 使用せず。プリントを配布する。
参考文献 授業中に紹介する。
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後,20分間ほど本館2階講師室にて。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 前回の授業で使用したプリントの内容を理解している前提で進めるので、授業前には前回の授業の復習をしておくことが望ましい。
初回授業時にガイダンスを行うので、受講希望者は必ず初回授業に出席すること。
なお、定期試験はレポートの提出を予定しているが、EcoLinkを使用するので、使用方法等理解しておくこと。