講義名 心理学 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 金2
単位数 4

担当教員
氏名
本山 友衣

学習目標(到達目標) 心理学は,人の心や行動を科学的に研究する学問である。本講義では個人の特性から社会の中における人の行動まで,幅広く心と行動のメカニズムを学ぶ。心理学の基礎的な知識を日常的な事象と関連づけ,科学的に説明できる力を養う。
授業概要(教育目的) 授業は主に講義形式で行うが,それぞれの回の内容を体験できるような機会を設ける。主観的にとらえがちな「心」について体験を通して理解を深めるとともに,心理学の視点から客観的に考え,日常生活における様々な場面で役立てられるようになることを目標とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス心理学の考え方,今後の授業の内容や進め方を説明する。
【準備学習】教科書1章を読んでおくこと。
第2回感覚・知覚① 私達が感じていること,感じられていないことについて考える。
【準備学習】教科書5章1,3〜4節を読んでおくこと。
第3回感覚・知覚②かたちや奥行きをどう感じているのかを解説する。
【準備学習】教科書5章2節を読んでおくこと
第4回学習①動機と欲求,葛藤について解説する。
【準備学習】教科書7章1,3〜5節を読んでおくこと。
第5回学習②条件づけ〜古典的条件づけ,オペラント条件づけについて解説する。
【準備学習】教科書4章1〜3節を読んでおくこと。
第6回記憶①記憶すること〜短期記憶と長期記憶について解説する。
【準備学習】教科書4章4節を読んでおくこと。
第7回記憶② 思い出すことと忘れることについて解説する。
【準備学習】教科書4章5節を読んでおくこと。
第8回思考・言語①問題解決と推論〜アルゴリズムとヒューリスティックについて解説する。
【準備学習】教科書6章1〜4節を読んでおくこと。
第9回思考・言語②知識を身につけるために〜概念とスキーマについて解説する。
【準備学習】教科書6章6〜8節を読んでおくこと。
第10回感情①人は悲しいから泣くのか,泣くから悲しいかについて考える。
【準備学習】教科書7章2節を読んでおくこと。
第11回感情②感情が記憶に及ぼす影響について考える。
【準備学習】第8・9回で学んだ内容を復習しておくこと。
第12回心と脳①心,そして社会的行動を支える脳のメカニズムについて解説する。
【準備学習】教科書2章1節,9章7節を読んでおくこと。
第13回心と脳②脳の研究からわかること〜脳損傷,社会脳研究から考える。
【準備学習】教科書6章8節および10章7節を読んでおくこと。
第14回理解度の確認これまでの要点のまとめ
【準備学習】これまでの内容について整理しておくこと。
第15回中間のまとめまとめ
【準備学習】なし
第16回発達①赤ちゃんから学童期の子どもの発達について解説する。
【準備学習】教科書3章を読んでおくこと。
第17回発達②自我同一性の確立を目指す青年期から成熟期の発達について解説する。
【準備学習】教科書8章5節を読んでおくこと。
第18回個人差①知能とは何か考える。
【準備学習】教科書8章1節〜3節を読んでおくこと。
第19回個人差②性格の理論〜類型論と特性論について解説する。
【準備学習】教科書8章4節を読んでおくこと
第20回個人差③19回の内容をふまえて,性格を測ってみる。
【準備学習】自分の性格はどのようなものか考え,記述してくること。
第21回社会①社会における行動〜社会的認知,ステレオタイプについて解説する。
【準備学習】教科書9章1節〜4節を読んでおくこと。
第22回社会②集団の中でどのように行動すべきか考える。
【準備学習】教科書9章5節〜7節を読んでおくこと。
第23回心の健康① ストレスと心の病について解説する。
【準備学習】心の病にはどのようなものがあるか参考書などで調べておくこと。
第24回心の健康②カウンセリングの理論について解説する。
【準備学習】教科書8章6節を読んでおくこと。
第25回環境①人はどのようにして環境から情報を選択し,利用しているのか考える。
【準備学習】頭の中にある日本大学経済学部の地図を,地図を見ないで書いてくること。
第26回環境② 人と人との距離がもつ意味について考える。
【準備学習】街や大学で,人と人がどんな距離で行動しているか観察してくること。
第27回環境③心と環境と犯罪〜環境心理学による犯罪へのアプローチについて解説する。
【準備学習】日常生活で犯罪不安が高いと感じる場所について,その特徴を考えてくること。
第28回心理学史科学的な心理学はどのように成立し,発展してきたのか解説する。
【準備学習】教科書10章を読んでおくこと。
第29回理解度の確認16回以降の要点のまとめ
【準備学習】第16回以降の内容について整理しておくこと。
第30回まとめ16回以降の内容のまとめ
【準備学習】なし
授業形式 スライドを用いた講義形式で行うが,小実験や場合によってはグループワークを行います。また,毎回レジュメをEcolinkにアップロードするので,各自印刷して持参すること。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
70% 20% 0% 10% 0% 100%
テキスト 鹿取廣人他編『心理学第5版』東京大学出版会,2400円.
参考文献 無藤隆他著『心理学』有斐閣,3700円.
羽生和紀著『環境心理学:人間と環境の調和のために』サイエンス社 1700円.
オフィスアワー(授業相談) 講義終了後,教室にて対応しています。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 講義内容の理解促進のため,受講者は小実験やグループワークに積極的に取り組んでください。