講義名 映像文化論 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 金5
単位数 2

担当教員
氏名
佐藤 秋成

学習目標(到達目標)  第二次大戦中の1940年代の初めから1950年代の末頃にかけてハリウッドで盛んに製作された「フィルムノワール」と呼ばれる「犯罪映画」およびその後に作られた同類の作品をテーマとして取り上げる。
 同ジャンルの代表作を鑑賞しながら,「フィルムノワール」が誕生した歴史的,社会的な背景をはじめ,撮影,照明,美術,音声など様々な角度から作品の特質・特徴について学ぶ。さらに,作品の分析・解剖を通して,“闇の映画”「フィルムノワール」の秘密を解明し、その全貌を把握することができるようになる。
授業概要(教育目的)  ジャンル映画のひとつである「フィルムノワール」の誕生に関わる「四大源流」をはじめ,同ジャンル映画の視聴覚的モチーフや描かれた女性像,同ジャンルから派生した作品群を含めて包括的に言及し,具体的な作品例を通じて,ジャンル映画の規則と作法,生成と変容について理解を深めていくことを目標とする。

授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクションフィルムノワールの誕生

【準備学習】
講義内容をメモし,講義概要や受講ルールをしっかり把握することが望ましい。
第2回フィルムノワールの四大源流Ⅰドイツ表現主義

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第3回フィルムノワールの四大源流Ⅱイタリア・ネオレアリズモ

【準備学習】
口頭で指示した予習内容を準備すること。
第4回フィルムノワールの四大源流Ⅲハードボイルド小説

【準備学習】
口頭で指示した予習内容を準備すること。
第5回フィルムノワールの四大源流Ⅳギャング映画

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第6回フィルムノワールの視覚的モチーフ室外要因=霧,蒸気,雨…。
室内要因=鏡,窓,ブラインド,換気扇,天井扇…。

【準備学習】
口頭で指示した予習内容を準備すること。

第7回フィルムノワールの聴覚的主題裏切りの声=ヴォイスオーヴァー

【準備学習】
口頭で指示した予習内容を準備すること。

第8回フィルムノワールの女性像アメリカ社会において,戦時中に変化した女性の役割とハリウッドにおけるフィルムノワールの女性のイメージ作り。

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第9回ビリー・ワイルダーとフィルムノワールの古典作品分析①『深夜の告白』

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第10回リドリー・スコットとノワール調SF映画の金字塔作品分析②『ブレードランナー』

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第11回ブライアン・デ・パルマ&フィルムノワールへのオマージュ作品分析③『ファムファタール』

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第12回スティーブン・ソダバーグが蘇らせた現代版フィルムノワール作品分析④『さらば,ベルリン』

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第13回R・ロドリゲス,F・ミラーの新世紀フィルムノワール作品分析⑤『シン・シテイ』

【準備学習】
口頭で指示した予習内容を準備すること。

第14回理解度の確認要点のまとめ 
第15回エピローグ:締め括りまとめ
授業形式 映画作品の上映や解説を中心とした講演形式。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 20% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験のほかに,授業内に課する教場レポートを1~2回を実施する。
テキスト 授業時に必要に応じてプリントを配布する。
参考文献 授業時に適時指示する。
オフィスアワー(授業相談) 本授業終了後,本館二階講師室にて20分間は対応している。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 事前学習の内容については,随時口頭で指示する。毎時間,映画作品を上映するため,私語,遅刻は厳禁。なお、出席率を重視するので、無断欠席も厳禁。