講義名 美術史 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 木5
単位数 2

担当教員
氏名
王 凱

学習目標(到達目標)  明清時代は東西芸術の交流が著しく発展した。当時、東西交流を促進させるメディアとして宗教があり、それとともに美術というもので東洋と西洋が結びついたのであった。この授業を受けた結果、美術知識及び絵画専門用語を理解し、その時代の宮廷画家たちの絵画作品の芸術特徴を説明することができる。また、清王朝の宮廷絵画の特徴とその芸術作品の鑑賞を結び付け、美術史の基礎知識を獲得することができるようになる。
授業概要(教育目的)  十七~十八世紀、多くの西洋人芸術家がキリスト教宣教師として東方へと旅立った。彼らは中国に入り、宮廷画家として西洋画の技術を伝え、美術や建築に影響を与えた。さらに彼らは東洋の文化芸術を学び、東西折衷の絵画方法を試みた。本授業は清王朝の宮廷絵画作品について分析しながら、郎世寧とその周辺の画家たちがどのように山水画、花鳥画、人物画などの絵画創作を行ったのかを解説する。また、「宮廷画家」というDVDを鑑賞しながら、中国絵画の基礎知識を身に付けることで、授業終了時には美術史に対する知識が身につくことを目標とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回オリエンテーション授業概要の説明
第2回郎世寧の初期作品(一)①早年のカスティリオーネ(郎世寧)、②紫禁城への道、③郎世寧の絵画制作という内容について説明する。準備学習:テキストの第一部の第一章(一~三)を予め読んでおくこと。
第3回郎世寧の初期作品(二)「百駿図」と「八駿図」について説明する。準備学習:テキストの第一章(四)を予め読んでおくこと。
第4回郎世寧の盛期作品(一)①正式な「朝服像」、②「心写治平図」について説明する。準備学習:テキストの第二章(一~二)を予め読んでおくこと。
第5回郎世寧の盛期作品(二)①皇帝雪景行楽図、②「乾隆皇帝大閲図」について説明する。準備学習:テキストの第二章(三~四)を予め読んでおくこと。
第6回郎世寧の盛期作品(三)①鶴図と花鳥図、②「魚藻図」について説明する。準備学習:テキストの第二章(五~六)を予め読んでおくこと。
第7回郎世寧の盛期作品(四)皇帝狩猟図について説明する。準備学習:テキストの第二章(七)を予め読んでおくこと。
第8回郎世寧の晩期作品(一)銅版画について説明する。準備学習:テキストの第三章(一)を予め読んでおくこと。
第9回郎世寧の晩期作品(二)「香妃像」について説明する。準備学習:テキストの第三章(二)を予め読んでおくこと。
第10回郎世寧の晩期作品(三)晩年の制作活動について説明する。準備学習:テキストの第三章(三)を予め読んでおくこと。
第11回郎世寧の作品鑑賞①山水画、②人物画、③花鳥画、④動物画について説明する。準備学習:テキストの第四章(一~四)を予め読んでおくこと。
第12回清朝宮廷の西洋人画家王致誠、艾啓蒙、安徳義、賀清泰、潘廷章とその絵画作品について説明する。準備学習:テキストの第二部の第一章を予め読んでおくこと。
第13回テスト今まで勉強した範囲でテストをする。(ノート、教科書持込可)
第14回清朝宮廷の中国人画家焦秉貞、唐岱、金昆、張為邦、丁観鵬とその絵画作品について説明する。準備学習:テキストの第二部の第二章を予め読んでおくこと。
第15回理解度の確認これまでの要点のまとめ
授業形式 テキストを使用し、多くの絵画作品を紹介する。また、関連資料として「宮廷画家」というDVDの鑑賞を行った後、授業内容に関する小レポートを提出して頂く。 
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 0% 50% 50% 0% 100%
評価の特記事項 授業期間のテスト(テキスト・ノート持込み可)、出席(小レポート)の評価を合わせて総合的に評価。
テキスト 『清王朝の宮廷絵画』王凱著(大学教育出版)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 教科書を毎回持参すること。
美術の分野に興味を持っていること。
多くの絵画作品を鑑賞すること。
授業中の私語は禁止であるので、学習に真剣に取り組む姿勢が求められる。