講義名 生命科学 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 火3
単位数 2

担当教員
氏名
中嶋 康裕

学習目標(到達目標) この講義の前半では、どうして生物には必ず性があり、しかも雄と雌の2種類しかないのかということの理由がわかるようになる。後半では、私たちヒトにとっての性の持つ意味がわかり、男と女は単純に2つに分けられるものではないことがわかる。
授業概要(教育目的) イヌやネコ、虫など私たちの身近な生き物を見ると雄と雌がいるのが当たり前である。しかし、広い生物界にはそれが当たり前ではないものたちがたくさん生きている。この講義の前半では、そもそもなぜ性は2つしかないのか、生き物にとって性はどういう機能を持っているのかなどから始めて、後半ではヒトの性のさまざまな側面について考えていきたい。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション〜性はなぜあるのか?この講義の内容を紹介
第2回無性生殖と有性生殖生物にとっての性の基本的な機能とは
第3回最初の性差〜二種類の性細胞の成立精子と卵はどのようにして成立したのか
第4回同時雌雄同体の動物たち雄でもあり雌でもある動物の繁殖方法
第5回性を変える動物たち〜性転換の理論と実際動物は性を変えることでなぜ得するのか
第6回雄の繁殖戦略〜奇襲か正攻法か条件の劣る雄はどうやって雌を獲得しているのか
第7回雌の繁殖戦略〜配偶者選び雌が配偶相手を選ぶ基準とは何か
第8回動物の子育てと性動物が子を育てることへの雌雄のさまざまな関わり方を紹介
第9回ヒトの性分化男と女はどのように発達していくのか
第10回ヒトの性自認男(女)であることはどのように認識されていくのか
第11回ヒトの性行動(1)性を抑圧するもの女性の外性器を切除するFGMはなぜ行われるのか
第12回ヒトの性行動(2)性周期ヒトの性周期と妊娠の仕組み
第13回ヒトの性行動(3)性感染症ヒトと病原体との闘い 性にかかわる感染症の特徴
第14回理解度の確認まとめ
第15回まとめまとめ
授業形式 ときどき動画を利用しながら,主に講義を行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
90% 0% 0% 10% 0% 100%
評価の特記事項 試験で不合格だった場合でもレポートなどによる救済処置はない。4年生であるとか保体審であるとかの理由で採点を甘くすることももちろんない。出席点の比重は小さいが、出席しないで合格することは難しい。
テキスト 指定なし。授業中に資料を配付する。
参考文献 講義中に紹介する
オフィスアワー(授業相談) 木曜日2時限目。事前にメールでアポイントを取ることを求める。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 中嶋担当の「生物学」よりはかなり詳しく,また難しい。ヒトを含めた生物のからだの仕組みや性のあり方を理論的に考えてみたい学生向けの講義である。半期講義だから単位を取りやすいだろうと誤解して履修すると痛い目を見る。