講義名 日本の文化A ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 金4
単位数 2

担当教員
氏名
佐藤 秋成

学習目標(到達目標)  主に終戦後の1940年代半ば頃から現在までの日本のストリートファッションについて学ぶ。服飾の変遷の原因となった歴史的,文化的,あるいは社会的諸要素を複眼かつ横断的な視点で考察することにより,日本のファッション・カルチャー、若者たちの行動や価値観を理解し、把握することができるようになる。
授業概要(教育目的)  本講義は、若者と強く関連するストリートファッションにテーマを絞り込み,都市,メディア,サブカルチャーなど,ファッションがその成立に不可欠な事柄を様々な角度からアプローチしてみる。
 「かわいい」、「クール・ジャパン」文化の台頭やユニセックスの登場,東京ガールズコレクションの誕生など21世紀の新現象を鑑み,これらの視点から,日本から発信する世界規模のヤング・ファッション・カルチャーについて理解を深めていくことを目標とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション概論と主旨

【準備学習】
講義内容をメモし,講義概要や受講ルールをしっかり把握することが望ましい。
第2回焼け跡から見たアメリカ(1940年代)「族」文化の始まり
ストリートガール,アプレ族,アメリカンスタイル。

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第3回大衆文化と若者の誕生(1950年代)シネマファッション,マンボスタイル,太陽族,ロカビリー族,カミナリ族,落下傘スタイルとサックドレス。

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。

第4回ストリートが熱かった時代(1960年代)六本木族,みゆき族,原宿族,GS・モッズファッション,ミニスカート,ヒッピー/フーテン族,サイケ/アングラ族,学生運動ファッション。

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第5回カウンターカルチャーとブランド社会(1970年代)ボトムス百花繚乱,ジーンズ革命,重ね着,フォークロア,暴走族,ニュートラ/ハマトラ,竹の子族。

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第6回花開く新人類文化(1980年代)JJガール・ポパイ少年,ニューウェーブ,カラス族,DCブランド,オリーブ少女,ボディコン,渋カジ,イタリアインポート。

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。

第7回ストリートファッションの時代(1990年代)フレンチカジュアル,女子高生スタイル,リサイクルスタイル,ストリートブランド。

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第8回「kawaii/かわいい」、「クール・ジャパン」文化の台頭(2000年代)「kawaii」カルチャーの登場,雑誌が作り出す「kawaii」イメージ

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第9回メディアにおける「kawaii」の表象Ⅰ「かわいい男」の出現とユニセックスの登場

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第10回メディアにおける「kawaii」の表象Ⅱ東京ガールズコレクション,「kawaii」モードの現在

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第11回メディアにおける「クール・ジャパン」の表象Ⅰ「おたく文化」の聖地秋葉原=都市を変えるポップカルチャーの誕生

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。
第12回メディアにおける「クール・ジャパン」の表象Ⅱ「クール」の帝国~ジャパニーズ・サブカルチャーの源流を探る

【準備学習】
配布したプリントを予め読んでおくこと。

第13回メディアにおける「クール・ジャパン」の表象Ⅲ国境を越えて増殖するジャパニーズホラー=日米映画製作の対決

【準備学習】
口頭で指示した予習内容を準備すること。

第14回理解度の確認要点のまとめ 
第15回エピローグ:締め括るまとめ
授業形式 講義や関連映像作品の上映を中心とした講演形式。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 20% 0% 20% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験のほかに,授業内に課する教場レポートを1~2回を実施する。
テキスト 授業時に必要に応じてプリントを配布する。
参考文献 授業時に適時指示する。
オフィスアワー(授業相談) 5限授業終了後、本館二階講師室にて20分間は対応している。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 事前学習の内容については,随時口頭で指示する。私語,遅刻は厳禁。なお、出席率を重視するので、無断欠席も厳禁。