講義名 日本の社会A ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 水2
単位数 2

担当教員
氏名
石田 教子

学習目標(到達目標) 1. テキストを読み内容を十分に理解し,筆者の意見や論点を整理することができる。
2. 日本の社会の特徴を自分なりに評価し,自らの意見を積極的に発信できる。
3. 日本の社会の問題点を考察しながら,ある社会が抱える問題に通じることが,他の社会が直面する問題をより良く知るための手がかりになることを実感することができる。
授業概要(教育目的) 2011年3月11日に起きた大地震が引き金となり,福島第一原子力発電所で大事故が発生してから,日本は経済成長のあり方に関して根本的な思考転換を求められています。この授業では,日本の社会を小さな窓(テーマ)から覗くことによって,さまざまな国の社会が抱える問題についての知識を深めることを目指します。本年度の「窓」は,2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)で提示された “新国富指標” です。本年度は、この「新国富指標」という小さな「窓」を設定してみることによって,日本の社会の将来について考えながら,世界各国それぞれの社会が直面せざるをえない課題について客観的に考察する力を養います。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション新国富指標というコンセプトに関連して,日本の社会の現在についてお話しします。この授業の進め方、成績評価の方針について説明します。
第2回(1)目的と課題新国富指標を主題とする議論が目指すところについて確認します。

【事前学習】
テキストの「はじめに」(pp.2-6)を読んでくること。分からない言葉はすべて調べてくること。
第3回(1)目的と課題:DISCUSSION2012年の国連持続可能な開発会議(リオ+20)において公開された「新国富報告書」についてディスカッションします。新国富指標を主題とする議論が目指すところについて確認します。

【事前学習】
テキストの「はじめに」(pp.2-6)の内容をよく理解し,「新国富報告書」に対する自分の考えについて書き出してくること。
第4回(2)新国富とは何か〜持続可能性の経済指標〜新国富論の想定する経済フローとストックの概念図について理解し,持続可能性指標としての新国富の意味を理解する。

【事前学習】
テキストの「第1章 新国富とは何か〜持続可能性の経済指標〜」(pp.9-20)を読んでくること。分からない言葉はすべて調べてくること。
第5回(2)新国富とは何か〜持続可能性の経済指標〜:DISCUSSION新国富論の想定する経済フローとストックの関係,持続可能性指標としての新国富の考え方についてディスカッションします。

【事前学習】
テキストの「第1章 新国富とは何か〜持続可能性の経済指標〜」(pp.9-20)を読み、あなたの考えについてまとめてくること。
第6回(3)日本は豊かなのか〜新国富指標で見る日本の持続可能性〜日本の社会の構造的特徴を知る。国の成長はさまざまな視点から測れることを知る。

【事前学習】
テキストの「第2章 日本は豊かなのか〜新国富指標で見る日本の持続可能性〜」(pp.21-29)を読んでくること。分からない言葉はすべて調べてくること。
第7回(3)日本は豊かなのか〜新国富指標で見る日本の持続可能性〜:DISCUSSION今後日本は持続可能な経済成長を進めていくことができるかについてディスカッションします。

【事前学習】
テキストの「第2章 日本は豊かなのか〜新国富指標で見る日本の持続可能性〜」(pp.21-29)を読み、あなたの考えについてまとめてくること。
第8回(4)資本の手入れ〜社会資本のストック・マネジメント〜「資本の手入れ」という視点について理解する。

【事前学習】
テキストの「第3章 資本の手入れ〜社会資本のストック・マネジメント〜」(pp.30-44)を読んでくること。分からない言葉はすべて調べてくること。
第9回(4)資本の手入れ〜社会資本のストック・マネジメント〜:DISCUSSION社会資本が生み出す効果についてディスカッションします。

【事前学習】
テキストの「第3章 資本の手入れ〜社会資本のストック・マネジメント〜」(pp.30-44)を読み、あなたの考えについてまとめてくること。
第10回(5)地方創生の持続可能性〜新国富における健康資本の活性化〜(前)健康資本の概念について理解する。

【事前学習】
テキストの「第4章 地方創生の持続可能性〜新国富における健康資本の活性化〜」の前半(pp.45-55)を読んでくること。分からない言葉はすべて調べてくること。
第11回(5)地方創生の持続可能性〜新国富における健康資本の活性化〜(前):DISCUSSION地方と都市の経済成長の関係、地方創生の可能性についてディスカッションします。

【事前学習】
テキストの「第4章 地方創生の持続可能性〜新国富における健康資本の活性化〜」の前半(pp.45-55)を読み、自分の考えをまとめてくること。
第12回(5)地方創生の持続可能性〜新国富における健康資本の活性化〜(後)地方創生の持続可能性条件についての議論を理解する。

【事前学習】
テキストの「第4章 地方創生の持続可能性〜新国富における健康資本の活性化〜」の後半から「おわりに」まで(pp.55-67)読んでくること。分からない言葉はすべて調べてくること。
第13回(5)地方創生の持続可能性〜新国富における健康資本の活性化〜(後):DISCUSSION地方創生の課題と、人口減少局面に達している日本の社会の将来についてディスカッションします。

【事前学習】
テキストの「第4章 地方創生の持続可能性〜新国富における健康資本の活性化〜」の後半から「おわりに」まで(pp.55-67)読み、自分の考えをまとめてくること。
第14回振り返り理解度を確認します。
第15回フォローアップまとめ
授業形式 講義やディスカッション
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 0% 30% 50% 20% 100%
評価の特記事項 小テスト:最後の授業のときに作文を書きます。講義態度:積極的な発言には高い評価を与えます。その他:事前学習の成果が見られる学生に加点します。
テキスト 馬奈木俊介,池田真也,中村寛樹著『新国富論:新たな経済指標で地方創生』(岩波ブックレットNo.961)岩波書店,2016年.
参考文献 必要があれば適宜紹介します。
オフィスアワー(授業相談) 月曜4限(14:40-16:10)
ただし,メール(ishida.noriko@nihon-u.ac.jp)で事前に予約する必要があります。名前の書き忘れに注意。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 積極的に講義に参加する受講生を望みます。テキストは授業開始までに必ず準備すること。毎回、テキストの指定された範囲を必ず読んでくること。理由のない遅刻,授業中の私語および途中退出は講義に出席する意思がないものと見なします。授業中,授業後の質問は大歓迎です。