講義名 日本の科学技術B ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月3
単位数 2

担当教員
氏名
上野 哲郎

学習目標(到達目標) 日本企業において起きたイノベーションの具体例を学習する事により、戦略・組織・管理システムのあり方がイノベーションにどのように影響をおよぼすかを理解し、イノベーションをおこすためのヒントを修得できる。
授業概要(教育目的) 「日本企業は,改善は得意であるが,イノベーションは苦手である」という一般的通説がある。しかし,実際には,日本の企業は,様々な技術的蓄積を行い,それを生かす戦略・組織・管理システムを整え、多くのイノベーションを起こしてきた。そこで,本講義では、日本企業(トヨタ・シャープ・カシオ・ソニーの4社)が飛躍的発展を遂げた時代における各社の技術蓄積とそれを生かしてきた戦略・組織・管理システムとの関係を解説する。
授業計画表
 
項目内容
第1回1.生産システムイノベーション(トヨタ)
トヨタの概要
トヨタの歴史、概要をDVDなどを使用して学ぶ。
【準備学習】現在のトヨタの企業情報について把握しておくこと。
第2回フォーディズムとトヨティズム①フォードに代表されるアメリカの大量生産方式(フォーディズム)とトヨタ生産方式(トヨティズム)の比較を行う。
【準備学習】講義用に準備したプリント等を読み、下調べをしておくこと。
第3回フォーディズムとトヨティズム②前回に引き続き、フォーディズムとトヨティズムの比較を行う。
【事前学習】講義用に準備したプリント等を読み、下調べをしておくこと。さらに第2回の復習をしておくこと。
第4回自動車組立工場生産比較1980年代後半から1990年代における日本の自動車会社と欧米の自動車会社の実態の比較を、実態調査を基に行う。
【事前学習】講義用に準備したプリント等を読み、下調べをしておくこと。
第5回自動車部品工場比較1980年代後半から1990年代における日本の部品工場と欧米の部品工場の実態の比較を、実態調査を基に行う。
【事前学習】講義用に準備したプリント等を読み、下調べをしておくこと。さらに第4回の復習をしておくこと。
第6回2.商品開発と組織革新(シャープ)
シャープの概要
シャープの歴史、概要をDVDなどを使用して学ぶ。
【事前学習】現在のシャープの企業情報について把握しておくこと。
第7回戦略・開発体制新製品開発戦略と組織体制の特徴について学ぶ。
【事前学習】講義用に準備したプリント等を読み、下調べをしておくこと。
第8回液晶集中・液晶ビジネスオプトエレクトロニクス路線を基本戦略とする液晶ビジネスへの集中化を学ぶ。
【事前学習】講義用に準備したプリント等を読み、下調べをしておくこと。さらに第7回の復習をしておくこと。
第9回3.デジタルカメラの開発(カシオ)
カシオの概要
カシオの歴史、概要をDVDなどを使用して学ぶ。
【事前学習】現在のカシオの企業情報について把握しておくこと。
第10回電子カメラの開発異業種からのデジタルカメラ開発への進出の理由について学ぶ。
【事前学習】講義用に準備したプリント等を読み、下調べをしておくこと。
第11回QV-10の開発QV-10開発プロジェクトの成功要因について学ぶ。
【事前学習】講義用に準備したプリント等を読み、下調べをしておくこと。さらに第10回の復習をしておくこと。
第12回4.家庭用VTRの開発(ソニー)
ソニーの概要
ソニーの歴史、概要をDVDなどを使用して学ぶ。
【事前学習】現在のソニーの企業情報について把握しておくこと。
第13回国産化・小型化の追求技術開発の中心となった国産化・小型化の経緯について詳細に学ぶ。
【事前学習】講義用に用意したプリント等を読み、下調べをしておくこと。
第14回ベータマックスの開発技術開発の一つの集大成である家庭用VTRの開発の成功要因について学ぶ。
【事前学習】講義用に用意したプリント等を読み、下調べをしておくこと。さらに第13回の復習をしておくこと。
第15回5.まとめイノベーションと戦略・組織との関係について整理をする。
授業形式 板書による講義で進めます。理解の補助として、DVD,ビデオなども使用します。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
70% 10% 0% 20% 0% 100%
テキスト プリントを配布します。
参考文献 必要があれば,講義中に指示します。
オフィスアワー(授業相談) 授業内で配布した指定アドレスに連絡して下さい。回答は、次回授業後とします。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 出席を基本とします。レポートは,講義を参考にして作成して下さい。。