講義名 健康科学論 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 金3
単位数 1

担当教員
氏名
近藤 克之

学習目標(到達目標) 授業を通じ,運動・栄養・休養と健康の重要性を理解し,自分自身および周りの人の健康に関心を持つ。獲得した健康科学の知識を単なる知識として留めるのではなく,日常生活での実践につなげられるようにする。
授業概要(教育目的) 授業は,健康科学に関する基礎的内容を中心とし,健康に関する正しい知識を身につける。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンス授業内容と学習目標,学習(準備学習)の仕方,評価方法,受講に対する注意点など
第2回私たちの健康のすがた少子高齢社会におけるライフステージ別にみた健康問題や時代とともに変化する健康問題について解説する.

【準備学習】厚生労働省のホームページを参照し、ライフステージとは何か概観しておく.
第3回生活習慣病とは何発症メカニズムとリスクファクターを知り,ヘルスプロモーションの理念の理解を深める.

【準備学習】自分自身の健康について日頃心がけていることを振り返り、2つ挙げておく.
第4回救急処置の理論救命手当と応急手当の考え方や方法を学び,実践につなげていく姿勢を養う.

【準備学習】新聞や雑誌で取り上げられたことのある救急処置の事例を1つ探してくる.
第5回救急処置の実践心肺蘇生法やAEDの使用,ロープワークなどを実践し,万が一の場合に備える姿勢を養う.

【準備学習】理論で学んだ救急処置の方法について、実践できるように注意事項などを整理しておく.
第6回運動機能の仕組みあなたの身体は運動するようにできている:運動の恩恵と弊害について理解を深める.

【準備学習】普段、高い強度でトレーニングを行っている競技選手はどのような怪我が多いだろうか、想像し整理してみる.
第7回運動からみた健康日常生活における運動量はこんなに少ない:運動不足の影響を検討する.

【準備学習】1週間の運動時間(日常生活の活動を含まずなにかしらの運動を自ら行った時間)を計算してみよう.
第8回栄養からみた健康あなたの食事は身体を壊していませんか.
食事と健康の関係について理解を深める.

【準備学習】1週間の食事でどのような食材を摂取しているのかワークシートに記入する.
第9回休養および睡眠のメカニズム眠ることはこんなに大切な役割がある.
休養や睡眠がどのように健康と関係があるのか理解を深める.

【準備学習】1週間の睡眠時間を計算してみよう.また、就寝時間と起床時間を振り返り、ワークシートに記入する.
第10回グループワーク①心と身体のデザイン(生活機能向上トレーニング:自分の現状から将来を予測する),個々の違いに合わせた効果的な健康づくりの提案,健康の測定方法(医学的データの活用:自分の身体の特徴を理解するために)などの課題を検討し,グループ発表を行う.
第11回グループワーク①の解説心と身体のデザイン(生活機能向上トレーニング:自分の現状から将来を予測する)について解説する.個々の違いに合わせた効果的な健康づくりの事例を報告する.健康の測定方法(医学的データの活用:自分の身体の特徴を理解するために)を紹介する.
第12回グループワーク②ストレスのメカニズム,家庭や地域における健康学習の推進,野外活動やレクリエーション活動による余暇時間,などの課題を検討し,グループ発表を行う.
第13回グループワーク②の解説ストレスのメカニズム(心理的・社会的ストレッサーが動かすストレス反応系と免疫機能)を解説する.野外活動やレクリエーション活動によって余暇時間を有効活用できるようになる.
第14回生涯にわたる健康の保持増進のために家庭や地域における健康学習の推進と充実について、知識と理解を深めていく.

【準備学習】自宅の近辺において、生涯にわたり健康を保持増進していくために、必要となるであろう事柄は何か整理しておく.
第15回まとめこれまでの授業を振り返り,今後の日常生活に対する心構えを整理する.
授業形式 講義形式
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
50% 5% 0% 30% 15% 100%
評価の特記事項 欠席する場合は,事前に欠席届を各自作成(学生番号,氏名,欠席日,理由などを記載)し,客観的事実となる資料を添えて提出すること.
テキスト 「これからのレジャーレクリエーション 余暇社会に向けて」 弓箭書院
参考文献 適宜紹介する.
オフィスアワー(授業相談) 常時受け付けている(毎授業前後など).
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 現代社会における生活環境は,利便性や効率性が急速に高度な発展を遂げている.一方で,それらの発展が日常での身体活動量を減少させ,複雑な心理的・社会的ストレスを増強させている.漫然と通常の生活を送っていると健康を害する確率が高くなるという皮肉なことが起きており,健康は生涯にわたる重要なテーマとして存在していく.このような環境の中でより良く生きるための基盤となる心身の健康を保持増進するために,自ら積極的に問題を見つけて関連する知識を求め,それに基づき将来を的確に予測しながら今を適正に判断・行動できる能力を身につけていこう.