回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ガイダンスとイントロダクション | 本講義で担当教員が独自に導入する,コンピュータを用いた学習管理システム(LMS)の使用方法を説明する。各回の準備学習・事後学習はこのLMSを通じて行う。また,ミクロIIでよく用いられる数学的技法について確認する。 |
第2回 | 9章 独占①:独占企業の行動 | 独占企業もミクロIでやった完全競争的企業と同様に利潤の最大化を目的とするが,考え方は完全競争的企業の場合と大きく異なる。その違いを理解することを主な目標とする。
【準備学習】10.1 独占企業の行動
【キーワード】独占,逆需要関数,限界収入,独占度 |
第3回 | 9章 独占②:独占と市場 | 独占は一般に良くないものとされ,規制されるが,それはなぜかを理解することを主な目標とする。
【準備学習】9.2 独占と市場
【キーワード】独占の弊害,価格差別,買い手独占 |
第4回 | 9章 独占③:自然独占と規制 | 第3回でやったように,独占企業は規制を受けるが,どのように規制を行えば良いのかを理解することを主な目標とする。
【準備学習】9.3 自然独占と規制
【キーワード】規模の効率性,自然独占,限界費用価格形成原理,X非効率性,平均費用価格形成原理 |
第5回 | 10章 ゲームの理論①:ゲーム論の構造,ナッシュ均衡 | 「ゲーム」(同時ゲーム)とはどのような社会的状況を表現するのか,ゲームの「解」の概念とは何かを理解することを主な目標とする。
【準備学習】10.1 ゲーム論の構造,10.2 ナッシュ均衡
【キーワード】同時ゲーム,戦略,ペイオフ(利得),囚人のジレンマ,ナッシュ均衡 |
第6回 | 10章 ゲームの理論②:動学的なゲーム | 動学的なゲームとはどのような社会的状況を表現するのか,動学的なゲームの解にはどのようなものがあるかを理解することを主な目標とする。
【準備学習】10.3 動学的なゲーム
【キーワード】ゲームの木,部分ゲーム完全均衡, |
第7回 | 10章 ゲームの理論③:繰り返しゲーム | 繰り返しゲームとはどのような社会的状況を表現するのか,繰り返しゲームの解にはどのようなものがあるかを理解することを主な目標とする。
【準備学習】10.4 繰り返しゲーム
【キーワード】段階ゲーム,繰り返しゲーム,トリガー戦略,フォーク定理 |
第8回 | 11章 寡占①:寡占とは,屈折需要曲線の理論 | 寡占は完全競争と独占の中間の市場の形態であることを理解し,そこからどのような分析を行えばよいかを考えることを主な目標とする。
【準備学習】11.1 寡占とは,11.2 屈折需要曲線の理論
【キーワード】寡占,複占,価格硬直性,屈折需要曲線 |
第9回 | 11章 寡占②:カルテル,クールノー均衡 | 寡占企業は競争を行うが,生産量について競争を行うクールノー・モデルの設定と分析を理解することを主な目標とする。
【準備学習】11.3 カルテル,11.4 クールノー均衡
【キーワード】カルテル,独占禁止法,囚人のジレンマとフォーク定理,数量競争,反応関数 |
第10回 | 11章 寡占③:ベルトラン均衡,寡占と競争 | 寡占企業は競争を行うが,価格について競争を行うベルトラン・モデルの設定と分析を理解することを主な目標とする。
【準備学習】11.5 ベルトラン均衡,11.7 寡占と競争
【キーワード】価格競争,戦略的代替関係,戦略的補完関係,参入阻止行動,独占的競争 |
第11回 | 12章 外部性①:外部効果 | ミクロIからここまで扱ってきた財とは性質が異なる①「外部効果」をもたらす財について,および,②そのような財を自由な市場取引に任せると非効率性が発生することと,③その対策の3点を理解することを主な目標とする。
【準備学習】西村 12.1 外部効果
【キーワード】金銭的/技術的外部効果,私的/社会的限界費用,ピグー税,コースの定理 |
第12回 | 12章 外部性②:公共財 | 外部効果をもたらす財の中でもさらに特殊な公共財と呼ばれる財に関して,第11回と同様の問題を考えることを目標とする。
【準備学習】西村 12.2 公共財
【キーワード】非競合性,非排除性,費用負担,フリー・ライダー |
第13回 | 4章3節 不確実性 | 未知の状況や将来など,確実でない状況を経済学的に考える際の標準的な理論である期待効用理論の考え方を理解することを主な目標とする。
【準備学習】4.3 不確実性
【キーワード】リスク,期待値,セント・ペテルスブルクの逆説・期待効用・リスク回避/中立/志向,条件付き財 |
第14回 | 13章 不完全情報 | 取引の対象となる財について,売り手と買い手の一方のみがよく知っており,他方がよく知らない場合に生じるよく知られた問題のうち,モラル・ハザードと逆選択の2つについてその理屈を理解することを主な目標とする。
【準備学習】13.1 情報の非対称性,13.2 モラル・ハザード,13.4 逆選択
【キーワード】情報の非対称性,モラル・ハザード,逆選択 |
第15回 | まとめ | まとめ |