講義名 マクロ経済分析 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 金1
単位数 2

担当教員
氏名
佐藤 崇

学習目標(到達目標) 「マクロ経済分析」では,1年次の「マクロ経済学Ⅰ」をベースとして,マクロ経済理論の基礎力と応用力を習得し,現実のマクロ経済を読み解く目と力をさらに深めることを目標とする。
授業概要(教育目的) 共通テキストを用いる。「マクロ経済学Ⅰの講義範囲」を対象とし,簡単な数値例や実際の統計資料などを用いた学習を行う。具体的には,問題を考えたり,解いたりすることによって,マクロ経済学の考え方や分析手法を学習し,現実のマクロ経済を理解する上での基礎的な力を養う。また,この学習を通じて,2年次の「マクロ経済学Ⅱ」の理解度を上げることにもつながる。
授業計画表
 
項目内容
第1回ガイダンスとイントロダクション日経新聞や経済指標に関する教科書を指示し,本科目において授業時間外に求められる学習と,使用するシステムの説明をします。

【準備学習】マクロ経済学Iの共通テキスト(中谷(2007))を各自用意すること
第2回経済ニュースを見てみよう「ワールドビジネスサテライト」や「日経プラス10」といった経済ニュースを実際に見てみることで,マクロ経済に関するニュースがどのように報じられているのかを実感します。

【準備学習】第1回で指示した日経新聞や経済指標に関する教科書を入手し,目を通しておくこと。
第3回経済指標としてのGDP経済指標としてのGDPに関する諸概念を学習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。中谷第2章のGDPの概念を振り返っておくこと。
第4回マクロ経済学におけるGDP「短期」における国民所得(=GDP)決定の理論(45度線法・IS-LM分析)を復習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。中谷第4・6章より,「短期」における国民所得がどのように決まるか,理論の概要と違いを振り返っておくこと
第5回企業活動に関する経済指標企業全体の状況を見渡すための指標について学習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること
第6回業種別の経済指標業界別の動向を読み解く上で重要な経済指標について学習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること
第7回雇用に関する経済指標雇用を読み解く上で重要な経済指標について学習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。
第8回マクロ経済学における労働市場マクロ経済学における労働市場や失業の考え方を復習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。中谷1〜6章における労働市場の考え方を振り返っておくこと。
第9回物価に関する経済指標物価を読み解く上で重要な経済指標について学習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。
第10回マクロ経済学における物価水準マクロ経済学における物価水準の考え方および物価水準の変化の概要を復習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。中谷2・3章における物価水準の概念および物価水準の変化の考え方を振り返っておくこと。
第11回金融市場に関する経済指標金融市場の動向を読み解く上で重要な経済指標について学習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。
第12回マクロ経済学における貨幣市場マクロ経済学における金融の仕組みについての理論を復習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。中谷5章における貨幣市場の考え方を振り返っておくこと。
第13回国際収支に関する経済指標国際収支の動向を読み解く上で重要な経済指標について学習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。
第14回国際マクロ経済学マクロ経済学における国際収支の理論を復習します。

【準備学習】1週間の日本経済新聞をチェックし,ワークシートを作成すること。中谷7章における国際収支の考え方とマンデル=フレミング・モデルを振り返っておくこと。
第15回まとめまとめ
授業形式 講義・演習形式,小テスト
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 40% 0% 30% 30% 100%
評価の特記事項 経済指標を読み解き,説得力あるマクロ経済の展望レポートを書くことを到達目標とする。グループ作業による演習形式が中心。レポートと参加態度,経済ニュース番組の視聴を評価の対象とする。定期試験は実施しない。
テキスト ・中谷巌『入門マクロ経済学 第5版』日本評論社,3024円,2007年,ISBN 978-4-535-55513-6.
参考文献 日経新聞や経済指標に関する本を1つ教科書として使用します。シラバス執筆時点では以下の本を使用する予定ですが,授業開始時までに変更される可能性があります(第1回目の授業時に指示します)。

・小宮一慶・門出希『ハニカム式 日経新聞ワークブック 超実践編』日経BP社,1728円,2012年,ISBN 978-4-8222-4936-6.
オフィスアワー(授業相談) 担当教員は授業終了後速やかに本務校へ戻らなければならないため,基本的には講義後に長時間の質問や相談を受けることができません。メールやメッセージングサービスによる相談・質問は歓迎します。詳細は第1回目にお知らせします。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 基本的に毎日,日経新聞の経済指標や気になった記事をチェックして経済時事に関する感覚を身につけ,そこから逆に「マクロ経済学I・II」で学習した(する)内容の理解を深めてもらうことを目標とします。「ワールドビジネスサテライト」などの経済番組を日常的に視聴することは経済時事感覚を身に付ける上で費用に有効ですので,効率的に視聴してもらう方法を考えています。