回 | 項目 | 内容 |
第1回 | オリエンテーション | 自己紹介・シラバスの説明・講義のすすめ方 |
第2回 | 産業・組織心理学の歴史 | スコット,ヤーキーズ,テイラーの学術的な貢献性について紹介する。 映像資料を交えながら,科学的管理法から人間関係論が展開された経緯について説明する。
[予め読んでおく読書課題 = 馬場ら(2005) 1章と13章の1節と2節] |
第3回 | 産業・組織心理学における研究・調査法 | 科学と迷信・疑似科学の違いを説明する。 因果関係を支持する条件を説明したうえで,実験研究と相関(観察)研究それぞれの利点・欠点を明らかにする。
[予め読んでおく読書課題 = 高野・岡(2004) 1と2章;レイ (2012) 1章 ⇐ 第2回講義前に配布します] |
第4回 | 組織の選択・魅力と労働者の社会的順応 | 休職者の職業選択,および新入社員の組織社会化を,職業選択理論とP-E Fit理論の枠組みから説明する。 |
第5回 | 雇用の多様化と非正規労働 | 非正規雇用のタイプと雇用条件について説明し,組織と労働者双方の観点から見た非正規労働のメリットとデメリットを明らかにする。
[予め読んでおく読書課題 = 産業・組織心理学ハンドブック (2009) pp.92-107] |
第6回 | 人事採用: 仕事の適正・能力・性格 | 成員の募集計画から選抜までの諸課題を踏まえながら,職務分析,面接試験,認知能力,精神運動テスト,および性格テストの有用性ならびに注意点を説明する。
[予め読んでおく読書課題 = 馬場ら(2005) 4章] |
第7回 | 人事考(評)価の方法と制度 | 人事評価の理論的な基準と測定基準の違いを明らかにしたうえで,評価の妥当性について説明する。
[予め読んでおく読書課題 = 馬場ら(2005) 5章] |
第8回 | 能力開発と教育研修 | シェインとスーパーのキャリア形成理論を紹介し,事例研究を交えながら教育研修のデザイン・実施・効果の検証方法について説明する。
[予め読んでおく読書課題 = 馬場ら(2005) 7章] |
第9回 | 職務動機諸理論 I | 職務動機の構成概念および測定方法について説明する。 欲求に基づく動機理論の評価について,事例研究を交えながら紹介する。
[予め読んでおく読書課題 = 馬場ら(2005) 3章の1節と2節] |
第10回 | 職務動機諸理論 II | 職務特性および職務環境に基づく動機理論の評価について,事例研究を交えながら紹介する。 |
第11回 | 職務動機諸理論III | 認知過程に基づく動機理論の評価について,事例研究を交えながら紹介する。
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第12回 | 労働者の感情と組織行動 | 職務満足感の構成概念および測定上の課題について説明する。 また実証研究から明らかとなった職務満足感と,文化,職場環境,および個人特性との関わりについて紹介する。
[予め読んでおく読書課題 = 馬場ら(2005) 3章の3節; ロビンス(2009) 2章と3章] |
第13回 | 生産的組織行動と非生産的組織行動 | 生産的組織行動 (組織市民行動)と非生産的組織行動の構成概念を説明したうえで,それらの規定要因を紹介する。
[予め読んでおく読書課題 = 田中(2006); 田中 (2012)]⇐ 第11回講義の後、エコリンクに載せます。 |
第14回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ |
第15回 | まとめ | まとめ |
第16回 | 前半の振り返りと後期の学習計画について | 前期試験を返却した後,学生の発表など後期講義の授業計画についての話し合いを行う。 |
第17回 | 組織発展諸理論 I | 組織設計研究の歴史的経緯を簡潔に紹介したうえで,官僚制度組織の長所と短所を明らかにする。サーベイ法とMBOという近代的な組織設計の現状と課題を,事例研究を踏まえながら説明する。
[予め読んでおく読書課題 = 馬場ら(2005) 10章] |
第18回 | 組織発展諸理論 II | 職務設計の様々な手法を紹介し,実証研究に基づくこれらの有用性を検討する。
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第19回 | 組織の文化 | 組織文化の構成概念を紹介したうえで,組織文化の創生,伝達,維持を事例研究を交えながら説明する。
[予め読んでおく読書課題 = ロビンス(2009) 14章] |
第20回 | 集団行動 I | 集団(グループ)の概念,集団に属する動機,集団行動に規範をもたらす心理的背景,および集団行動の問題について紹介する。
[予め読んでおく読書課題 = [ロビンス(2009) 7章] |
第21回 | 集団行動 II | 職務チームの概念,評価方法,およびパフォーマンスに影響を及ぼす組織ならびに個人要因について説明する。
[読書課題 = ロビンス(2009) 8章] |
第22回 | 職場のコミュニケーション | コミュニケーションプロセス理論の枠組みから,コミュニケーションの促進要因と阻害要因について演習を交えながら検討する。
[予め読んでおく読書課題 = ロビンス(2009) 9章] |
第23回 | リーダーシップ諸理論 I | リーダーとリーダーシップの構成概念を明らかにしたうえで,リーダーシップの特性理論を説明する。 特性理論では,特にリーダーの認知的機能と身体的特徴に焦点を絞ってリーダーの選出と機能を検討する。
[予め読んでおく読書課題 = ロビンス(2009) 10章] |
第24回 | リーダーシップ諸理論 II | リーダーシップの行動理論と条件適合理論について説明する。 演習を交えながら,両論の妥当性を比較検討する。 |
第25回 | 職務ストレス理論 I | 労働ストレス研究における基礎的な概念を紹介したうえで,現代社会で働く労働者が罹患しうる主な精神疾患について説明する。 また,これらの精神疾患との関連性が示された職務ストレッサーについても明らかにする。
[予め読んでおく読書課題 = 馬場ら(2005) 9章]
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第26回 | 職務ストレス理論 II | 職務ストレスが労働者に及ぼす否定的な影響を緩衝する資源を明らかにする。 |
第27回 | 今日的な課題:ポジティブ心理学・ポジティブ労働心理学I | ポジティブ心理学の概念とその発展の歴史的経緯について,映像資料を交えながら紹介する。
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第28回 | 今日的な課題:ポジティブ心理学・ポジティブ労働心理学II | ポジティブ心理学と産業・組織心理学の学際的な研究から得た知見をもとに,より健康に,生産的に働く方法について検討する。 |
第29回 | 理解度の確認 | 16回以降の要点のまとめ
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第30回 | まとめ | まとめ |