講義名 国際マーケティング論 ≪◇学部≫
講義開講時期 通年
曜日・時限 月3
単位数 4

担当教員
氏名
久保 康彦

学習目標(到達目標) 国際マーケティング論の基礎理論を修得することによって,国際マーケティング活動の全体像や諸問題を理解することができる。また、それによって社会的な問題意識を持てるようになる。
授業概要(教育目的) 国際マーケティングとは,国境を越えて遂行されるマーケティング活動の総称である。国際マーケティングの分析は、従来のマーケティング論に見られる国内市場論的なアプローチ,あるいはその延長線上の理解だけでは不十分である。本講義では、国際マーケティング論の基礎理論や事象について解説する。それによって,社会経済的な視点から企業の国際マーケティング活動の全体像を理解することを目的とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回国際マーケティング論で何を学ぶのか国際マーケティング論の概略について説明する。
第2回国際マーケティングの成立と発展国際マーケティングの成立と発展,「配置」と「調整」などの分析枠組について講義する。
【準備学習】
教科書の第1章~第2章に目を通しておくこと。
第3回国際マーケティングの諸機会と競争構造国際マーケティングの諸機会(マクロ環境とミクロ環境),国際市場における競争構造の変遷について講義する。
【準備学習】
教科書の第3章に目を通しておくこと。。
第4回国際マーケティングにおける文化的要因と消費行動モデル①文化的前提に基づく消費行動モデルを講義する。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第5回国際マーケティングにおける文化的要因と消費行動モデル②文化的前提に基づく消費行動モデルを,「相互作用(対話型コミュニケーション)」を軸に講義する。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第6回国際マーケティング・リサーチと諸問題リサーチ問題の設定とその諸問題,リサーチ・プロセスなどについて講義を行う。
【準備学習】
教科書の第7章に目を通しておくこと。
第7回国際市場細分化戦略①国際市場のセグメンテーションの論理とアプローチについて講義を行う。
【準備学習】
教科書の第9章に目を通しておくこと。
第8回国際市場細分化戦略②国際ポジショニング戦略について講義を行う。
【準備学習】
教科書の第9章に目を通しておくこと。
第9回国際マーケティング戦略「現地適応化」や「事業の集約化」などの国際マーケティング戦略について講義を行う。
【準備学習】
教科書の第6章に目を通しておくこと。
第10回市場参入戦略ターゲット市場の選択,参入方法の選択,戦略提携について解説する。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第11回グローバル調達戦略「企業内調達」,「アウトソーシング」などのグローバル調達の類型やバリュー・チェーンの機能と構成について講義を行う。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第12回製品政策①製品政策の基礎理論や製品属性の標準化と適応化などの問題について講義を行う。
【準備学習】
教科書の第8章に目を通しておくこと。
第13回製品政策②原産国イメージや意味構成型の製品政策について講義を行う。
【準備学習】
教科書の第8章に目を通しておくこと
第14回標準化・適応化論争と市場フィルター論まず、標準化・適応化論争について解説を行う。その後で、世界標準モデルの意味を「市場フィルター」論を軸に検討する。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第15回中間のまとめまとめ
第16回価格政策①価格政策の基礎理論について講義を行う。
【準備学習】
教科書の第10章に目を通しておくこと。
第17回価格政策②国際市場における価格設定の影響要因,新興国市場向けの低価格戦略などについて講義を行う。
【準備学習】
教科書の第10章に目を通しておくこと。
第18回プロモーション政策①プロモーション政策の基礎理論について講義を行う。
【準備学習】
教科書の第11章に目を通しておくこと。
第19回プロモーション政策②言語・文化の障壁,国際広告の標準化・適応化,統合的コミュニケーションなどについて講義を行う。
【準備学習】
教科書の第11章に目を通しておくこと。
第20回流通経路政策①流通経路政策の基礎理論について講義を行う。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第21回流通経路政策②グローバル・ロジスティクスの定義やマネジメントなどについて講義を行う。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第22回グローバルSCMの展開グローバルSCMの編成原理や組織間調整の問題などについて講義を行う。
【準備学習】
教科書の第12章に目を通しておくこと。
第23回グローバル価値連鎖①国際マーケティング活動における「配置」と「調整」の問題を,グローバル価値連鎖論を軸に講義する。
【準備学習】
教科書の第4章に目を通しておくこと。
第24回グローバル価値連鎖②アップル社のiPhoneなどの事例を取り上げながら,エレクトロニクス産業におけるスマイル・カーブ化現象などについて講義を行う。
【準備学習】
教科書の第4章に目を通しておくこと。
第25回製品アーキテクチャとオープン&クローズ戦略オープン&クローズ戦略によって自社のコア領域に付加価値を集中させるネットワーク・モードの「調整」について解説する。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第26回グローバ・ブランドの展開国際マーケティング論におけるブランドの位置づけや,多国籍企業によるグローバル・ブランドの展開について講義を行う。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第27回小売企業の国際化小売企業の事業活動と国際プロセス,標準化・適応化問題,国際移転などについて講義を行う。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第28回BOP・新興国市場の開拓BOP(the Base of Pyramid)の市場開拓や,BOP層が抱える貧困の問題について講義を行う。
【準備学習】
授業で指示した参考書に目を通しておくこと。
第29回理解度の確認要点のまとめ
第30回まとめまとめ
授業形式 PowerPointと板書による講義形式。また、映像資料や配布資料なども適宜使用する。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
60% 0% 30% 10% 0% 100%
評価の特記事項 定期試験、授業中に不定期に行う小テスト(※受講者が多数の場合は、課題レポート)、平常点などによって総合的に評価を行う。1回目の講義で本科目のガイダンスを実施するので履修希望者は必ず出席すること。
テキスト 諸上茂登『国際マーケティング講義』同文舘出版,2300円+税.
※配布資料がある場合は,エコリンクで配布する
参考文献 角松正雄『国際マーケティング論』有斐閣,2900円+税.
大石芳裕・山口夕妃子編『グローバル・マーケティングの新展開』白桃書房,3000円+税.
M. Kotabe and K. Helsen, Global Marketing Management, John Wily & Sons, Inc.(栗木契監訳『国際マーケティング』碩学社,7600円+税)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ マーケティング理論を学習することのみならず、マーケティング的センスや思考も身に付けてください。講義内容は授業の進捗状況やその時のトピックスによって順番や講義方法など変更する場合があります。