講義名 金融システム論Ⅰ ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 水2
単位数 2

担当教員
氏名
澤田 充

学習目標(到達目標) 1、基礎的な金融理論を学び、日本の金融制度の全体像をとらえることができる。
2、金融システムの分析に必要なファイナンス理論や金融仲介理論の基礎を学んだ上で、身近な金融市場や金融制度の問題を説明できる。
3、日本の金融行政や政策を経済学的な視点でとらえることができる。
授業概要(教育目的) 本講義は、基礎的な金融理論の理解と日本の金融制度・政策の全体像をつかむことに主眼を置いている。特に、金融システムの分析に必要なファイナンス理論や金融仲介理論を基礎を解説したうえで、日本の金融制度および組織の基本的な構造を把握することを目標とする。金融市場や金融機関に関わる制度や政策の概要とそれらを分析する上で必要な基礎的な経済理論について講義する。
授業計画表
 
項目内容
第1回第1回 イントロダクション金融システム論Ⅰで学ぶ内容について概観する。
第2回第2回 日本の金融市場日本の金融市場について概観する。キーワード;短期金融市場、長期金融市場
第3回第3回 家計の金融行動日本の家計の金融行動についてデータを見ながら概観する。キーワード;貯蓄率、資産選択
第4回第4回 ファイナンス理論の基礎現在価値の考え方について解説する。キーワード;キャッシュフロー、現在割引価値
第5回第5回 債券価格理論の基礎債券価格の決定について解説する。キーワード;利付債、割引債
第6回第6回 小テスト1第1回-第5回までの内容について小テストを行う。
第7回第7回 金融機関の存在意義金融機関の存在意義について理論面から解説する。キーワード;取引費用、モニタリング
第8回第8回 アドバースセレクション金融市場におけるアドバースセレクションの問題について解説する。キーワード;アドバースセレクション、レモン市場
第9回第9回 モラルハザード情報の非対称性問題の基礎を解説する。特に、モラルハザードの問題中心に解説する。キーワード;モラルハザード、エージェンシー問題
第10回第10回 モラルハザードと金融市場金融市場におけるモラルハザードの問題を解説する。キーワード;自己資本、負債、株主の有限責任
第11回第11回 小テスト2金融仲介理論について、数値例を用いた演習問題を行う。
第12回第12回 日本の金融機関(銀行産業)日本の金融組織について銀行業を中心に概観する。キーワード;銀行、信用金庫、
第13回第13回 日本の金融機関(その金融業)日本の金融組織について証券会社、投資信託会社を中心に概観する。証券会社、投資信託
第14回第14回 理解度の確認要点のまとめ
第15回第15回 まとめまとめ
授業形式 講義形式で行う。パワーポンントを用いた説明が中心であるが、補足的に板書する。学生は事前にダウンロードしたレジュメにメモやキーワードを書き取り、理解を深める。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
80% 0% 20% 0% 0% 100%
評価の特記事項 小テストおよび宿題の結果を成績評価に20%反映させる。
テキスト 特に指定しない。
参考文献 鹿野嘉昭(著)『日本の金融制度(第2版)』東洋経済.
藤原賢哉・家森信善(著)『金融論入門』中央経済社.
オフィスアワー(授業相談) 月曜日4時限。必ず事前にアポントを取ること。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 必ず毎回出席し、わからない事があれば、その都度、教員に確認するようにしてください。就職活動などで出席できない4年生には、欠席した講義につき2000字程度のレポートを提出することを条件に穴埋めされたレジュメを個別に配布する。