講義名 Financial EconomicsⅠ ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月2
単位数 2

担当教員
氏名
渡邉 修士

学習目標(到達目標) 今日の経済において金融の果たす役割は極めて大きく、貨幣や証券等の金融資産を明示的に組み込んだマクロ経済の理解は非常に重要である。IS-LM等代表的なマクロモデルの中における貨幣を含む金融の果たす役割について詳しく考えながら、今日のマクロ経済と金融の関係について理論的側面からより深い理解の獲得を目指す。こうした基礎に立脚して、量的緩和政策等今日の金融政策の効果や問題点についても解説し,金融政策への理解も深める。目標は、マクロ経済における貨幣の役割,金融政策の功罪について具体的に説明出来るようになること。
授業概要(教育目的) FEIでは、貨幣需給,動学的最適化問題の解説を通してマクロ・金融理論の基礎を学ぶ.その上で,量的緩和に代表される今日の金融政策の効果や問題点について深い理解を目指す。FEIIは、Federal Reserve Boardや日銀による、政策金利やmonetary baseの調整を通した金融政策の効果と問題点についてデータを見ながら詳細に検証し、今日の金融政策の問題点についての深い理解を目指す。マイナス金利政策についても検討する。
授業計画表
 
項目内容
第1回イントロダクション : Financial Economicsを学ぶことの動機付け

今日のマクロ経済における金融の重要性とその問題点について解説する 【準備学習】マクロ経済と金融の関係について考えて来ること
第2回貨幣理論の基礎 (1) : 貨幣需要 (1)
マクロ経済における貨幣の役割,貨幣需要について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第3回貨幣理論の基礎 (2) : 貨幣供給 (1)

マクロ経済における貨幣供給について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第4回貨幣理論の基礎 (3) : 貨幣供給 (2)

マクロ経済における貨幣供給について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第5回貨幣理論の基礎 (4) : 信用創造
今日のマクロ経済における信用創造の意味について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第6回貨幣理論の基礎 (5) : 量的緩和と信用創造

量的緩和政策の理論と現実のギャップについて解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第7回今日の金融政策 (1) 金融危機後の金融緩和政策について検討する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第8回今日の金融政策 (2)
金融危機後の金融緩和政策について検討する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第9回動学的最適化問題 (1) 

動学的最適化問題について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第10回動学的最適化問題 (2) : 消費と貯蓄

Life cycle仮説について説明し,金融の観点から消費と貯蓄のの意味について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第11回動学的最適化問題 (3) : 消費と貯蓄

Life cycle仮説について説明し,金融の観点から消費と貯蓄のの意味について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第12回量的緩和と総需要・物価 (1) 
ディスインフレーション下での量的緩和政策と総需要・物価の関係について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第13回量的緩和と総需要・物価 (2) 
ディスインフレーション下での量的緩和政策と総需要・物価の関係について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと

第14回量的緩和と総需要・物価 (3) 

ディスインフレーション下での量的緩和政策と総需要・物価の関係について解説する 【準備学習】前回配布したプリントの当該個所を予め読んでおくこと
第15回総括
授業形式 講義形式
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 70% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 出席を確認する
テキスト 各回レジュメを配布
参考文献 経済学とファイナンス 大村 敬一 、 池尾 和人、 須田 美矢子、 浅子 和美著 東洋経済新報社
オフィスアワー(授業相談) 木曜9:30-11:00  事前にアポイントメントを取ること
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 講義のレベルは高いので、欠席するとその後の理解は困難になる。経済学は学習の積み重ねによって初めて理解が可能となる。授業に真面目に出席し理解に努めること。。