回 | 項目 | 内容 |
第1回 | イントロダクション:労働法とは | 労働法の意義と歴史、労働法の必要性、労働法の体系などを検討し、労働法の全体像と基本的な考え方を正確に学ぶ。
【準備学習】テキスト第1章を予め読んでおくこと。 |
第2回 | 労働関係の当事者(労働者・使用者)と基本的権利義務 | 労働法の当事者(労働者・使用者)の概念について検討し、どのような基準で労働者か否かを判断するかについて学ぶ。(ex. オペラ歌手は「労働者」?)
【準備学習】テキスト第2章および第1回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第3回 | 労働条件の決定(1)
| 就業規則による労働条件の決定の枠組みを重点的に取り上げる。―合意がないのに拘束される会社のルールとは?
【準備学習】テキスト第3章(34頁~39頁)および第2回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第4回 | 労働条件の決定(2)
| 社員は、会社による労働条件(賃金等)の一方的な不利益変更(労働条件の引下げ)に従わなければならないのか。授業では、就業規則の変更による労働条件の変更について検討する。
【準備学習】テキスト第3章(39頁~44頁)および第3回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第5回 | 労働契約の成立(募集、採用内定、採用、試用) | 就業活動に取り組み、就職を希望した先から内々定を受け、内定を受け、入社する。このうちどの時点で労働契約は成立するのだろうか(いつ「社員」になるの?)。また、内々定や内定の取消しは法的に制限されているのだろうか。使用者には採用の自由がどこまで認められているのだろうか。(ex. 使用者は「美人」だけを採用してはダメなのであろうか。)
【準備学習】テキスト第4章および第4回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第6回 | 人事(1) | 授業では、使用者の人事権の行使について学ぶ。具体的には、人事権の行使として使用者が決定権限を有する労働者の地位の変動や処遇の例について検討する。(ex.社員は、会社の転勤命令に、どこまで従わなければならないのか。)
【準備学習】テキスト第5章(該当部分)および第5回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第7回 | 人事(2)
| 授業では、使用者の人事権の行使について学ぶ。労働者は使用者の人事権の行使を拒むことができるだろうか。使用者は、労働者が使用者の命令に従わないことを理由に労働者を懲戒できるだろうか。
【準備学習】テキスト第5章(該当部分)および第6回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第8回 | 賃金(1)
| 労働基準法上の賃金の定義規定を検討し、「賃金」とは何かについて学ぶ。
【準備学習】テキスト第6章(80頁~88頁)および第7回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第9回 | 賃金(2) | 賃金は自らの生活や家族を支えるための非常に重要な手段である。それゆえ、賃金が発生する仕組みや最低限の保障、賃金の確実な支払を保障するための法制度について学ぶ。
【準備学習】テキスト第6章(89頁~96頁)および第8回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第10回 | 労働時間・休憩・休日 | 労働時間制度の基本的な枠組みを検討し、日本の労働法は、労働時間について、どのような法規制を置いているのかを学ぶ。
【準備学習】テキスト第7章および第9回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第11回 | 休暇・休業 | 近年、「ワーク・ライフ・バランス」への関心が高まっている。日本においては、ワーク・ライフ・バランスを具体的に実現する法的な制度として、いかなる制度を設けているのかについて検討する。さらに、労働者はどのような場合に休暇や休業を取り、また休職することになるのか、そこでの法的問題は何かについて学ぶ。
【準備学習】テキスト第8章および第10回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第12回 | 差別禁止・均等・均衡取扱いの法ルール(1) | 差別は、人種、性別、思想・信条等を理由として生じる場合もあるほか、正規労働者と非正規労働者との間、高年齢労働者とそうでない者との間などでも生じ得る。授業では、2回にわたって労働者の人権をめぐる法規制について、近年の法律や裁判例の動きも含めて、みていく。
【準備学習】テキスト第9章(130頁~140頁)および第11回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
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第13回 | 差別禁止・均等・均衡取扱いの法ルール(2) | 差別は、人種、性別、思想・信条等を理由として生じる場合もあるほか、正規労働者と非正規労働者との間、高年齢労働者とそうでない者との間などでも生じ得る。授業では、2回にわたって労働者の人権をめぐる法規制について、近年の法律や裁判例の動きも含めて、みていく。
【準備学習】テキスト第9章(141頁~146頁)および第12回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。
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第14回 | 安全衛生・労働災害 | 職場環境は労働者の生命や健康をおびやかすことは少なくない。法は、労働者が健康で安全に働いていくためにどのような制度を設けているのだろうか。また、実際に労働者が仕事が原因でケガや病気になった場合、あるいは、死亡した場合、どのような法的な救済を求めていくことができるのだろうか。ここでは、このような問題を中心に学ぶ。
【準備学習】テキスト第10章および第13回の授業で配布したプリントを予め読んでおくこと。 |
第15回 | 理解度の確認 | これまでの要点のまとめ(定期試験) |