講義名 データ管理論 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 木4
単位数 2

担当教員
氏名
佐良木 昌

学習目標(到達目標) ITパスポート等の資格試験でも出題されるデータベースに関する知識を,基本から実践まで体系的に身につけることを目標とする。
授業概要(教育目的) 企業はコンピュータを使ってさまざまデータを管理しており,データ管理・活用・分析能力がビジネスの生命とも言える。この講義では,データを管理するデータベース技術について,その考え方,基礎的な知識,利用事例,最新動向を解説する。また,データベースに関係するWeb関連の最新知識についても説明する。
情報技術論を履修しているか,同等の知識を持っていていることを前提とし,また,ワープロ,表計算ソフトの基本機能を利用できるスキルを要する。
授業計画表
 
項目内容
第1回データと情報





情報処理におけるデータの定義および情報および情報量の定義と意味について学びます。データ形式(CSV)の実務知識を習得しデータを自分で作成します。
【準備学習】
Excelの基本操作ができるかどうか、関数が使えるかどうかについて、自己検証をしてくること、十分でないときには、授業開始までに修得完了するようにしてくること。
第2回データベースの活用事例データベースを利用した代表的なサービスについて説明します。住所や地図情報を入手してデータ形式を整える実習を行います。
【準備学習】
前回に作成を試みたCSVデータを仕上げてくること。そのデータを分析する手法を実践します。
第3回データベースの種類と表現法高速にアクセスでき,整合性のあるデータの表現法を学びます。
【準備学習】
配布プリントNo1の第1章を読んでくること。
第4回関係データベースの基本的な仕組み一般的なデータベースとして,最もよく使われる表現法について学びつつ。関係演算の基礎を理解します。主キーや関係表の基本概念も学びます。
【準備学習】
配布プリントNo1の第2章を読んでくること。
CSVデータを関係データベースにインポートしてくること。
第5回関係データベースとSQLデータベースの読み出し,書き換えなどの基本的な操作を学びます。データベース操作言語SQLの基礎を学びます。
【準備学習】
配布プリントNo1の第3章を読んでくること。
CSVデータについての知識と取り扱い方法について電子ノートにとりまとめてくること。
第6回データベースソフトの利用データベース専用ソフトを用い,実際のデータベース操作を経験します。データの整合性とリレーションシップについて操作ができるところまで実習を繰り返します。
【準備学習】
配布プリントNo1の第4章を読んでくること。Accessの起動とデータベースファイルの初期作成を体験してくること。
第7回データベースの検索論理演算と検索条件の設定について学びます。
【準備学習】
配布プリントNo1の第5章を読んでくること。
クエリにおける条件設定の仕方およびリレーションシップの形成について復習してくること。
第8回データベースソフトによる問題解決
例題を通して,データベースで問題解決します。条件抽出、リレーションシップの設定方法について実習で学びます。演算結果を、分析し、集計表やグラフで表現することを実践します。
【準備学習】
配布データをデータベースソフトにインポートしてくること。クエリにおける条件設定を、SQLの記述で確認してくること。
第9回データベースとデータウェアハウス

データの作成方法とデータベースの利用法について学んだことをまとめ、データハウスウェアの運用について理解を深めます。
【準備学習】
作成したCSVデータについての知識と取り扱い方法について電子ノートにとりまとめてくること。
第10回データマイニングの基礎
大量のデータやテキストから情報を発見したりテキストの数量化技術を概観します。
【準備学習】
教科書の第2章を読んでくること。
第11回データマイニングの応用
大量のデータから必要とするデータの抽出方法と有益な知見を得る方法を学びます。集計技術やABC分析については事例研究を紹介します。
【準備学習】
教科書の第4章を読んでくること。
第12回Web上のデータベースとXMLによる記述
電子図書館でのデータベース利用・地図情報システムおよよびそれらの記述方法を外観します。
【準備学習】
学術情報センターの蔵書検索システムにアクセスし文献検索を経験してくること。
配布プリントNo2の第1章を読んでくること。
第13回検索の高速化技術
大量のデータを実用的な速度で利用する仕組みを学びます。
【準備学習】
教科書の第3章を読んでくること。
第14回データベースの応用
データベースに関する最新の話題をとりあげます。ビッグデータやAIとの関連も採り上げます。
【準備学習】
配布プリントNo2の第2章を読んでくること。
第15回まとめと総復習 当期に学んだことをまとめます。
小テスト
【準備学習】
教科書・配布プリント・電子ノートを読み返してくること。
授業形式 基本の知識については講義形式で進め,必要に応じてコンピュータを用いた実習を行う。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 30% 30% 40% 0% 100%
評価の特記事項 出席を重視します。レポートは文章による報告と実習課題の達成とが求められます。
テキスト 佐良木昌・新田義彦『正規表現とテキストマイニング』明石書店
オフィスアワー(授業相談) 実習教室にて12:35~12:55、授業内に配布する指定のアドレスに連絡してください。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 【注意事項】Excelの基本、特に関数の使い方は履修済みであることを確認のうえ、履修してください。関数の基本ができていないうちに受講して授業について行けないという事態をさけるために、特に留意してください。