講義名 データ処理論 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 月1
単位数 2

担当教員
氏名
新谷 隆弘

学習目標(到達目標) 表計算ソフトの利用を通して,コンピュータによる問題解決方法(データ処理)の基礎を学び,経済分野での実践力を身につけることを目標とする。
授業概要(教育目的) アンケート調査などでは多くのデータを扱うが,その中から有益な情報を得るためには,データを正しく処理するための原理の理解とコンピュータの技能が必要になる。この講義では,表計算ソフトExcelの基礎を解説した後に,グラフ作成,数式計算,帳票作成,データ集計,統計処理などの実用的な問題解決方法の基礎について説明する。
「情報技術論」を履修しているか,同等の知識を持っていていることを前提とし,パソコンの基本操作やワープロ入力程度のスキルを要する。
授業計画表
 
項目内容
第1回授業の進め方と表計算ソフトの概念授業で取り扱う内容や学習の仕方を説明します。
表計算の基本的概念やソフトの種類について説明します。
具体的な例を挙げて,表計算の典型的な利用方法を説明します。

【準備学習】
なし。
第2回Excel操作の基本Excelの画面構成や構成要素の名称を説明します。
Versionによる違いや,保存時の注意点を説明します。
入力や編集の基本操作を学びます。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第3回Excelの独特な表現と利用方法指数形式の数値表示について説明します。
エラーの表示やその意味について説明します。
Excelの機能限界について説明します。
UndoとRedoという便利な機能を説明します。
範囲選択と追加選択の方法を説明します。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第4回グラフの作成データの次元という概念を説明し,Excelの取り扱える範囲を理解します。
棒グラフ,折れ線グラフ,および,複合グラフの作成方法を学びます。
折れ線グラフと散布図の違いを理解します。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第5回グラフの書式設定と印刷グラフオブジェクトの移動・複製・サイズ調整の方法を説明します。
グラフ専用シートとグラフの書式設定の詳細を理解します。
データ系列の概念を理解し、類似グラフの作成方法を学びます。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第6回数式計算の基礎演算の種類(算術演算と論理演算)や演算子について説明します。
演算の優先順位について説明します。
複雑な数式をExcelに入力し,グラフとして仕上げる方法を学びます。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第7回複利計算と損益分岐点貯金やローン等,経済活動の基本概念である利息について説明し,具体的な計算処理を通じて、
複利の特徴を学びます。
企業活動の収支や利益を単純化した例で説明し,損益分岐点を求める方法を学びます。
ゴールシークによる最適値探査機能とその使い方を説明します。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第8回共有地の悲劇と需要・供
給曲線
ゲーム理論の典型的な例として,共有地の悲劇という例題とその解き方を説明します。
市場における価格決定メカニズムを,需要・供給曲線により説明します。
連立方程式の行列による表記方法を説明し,逆行列により簡単に解ける事を学びます。


【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第9回微分方程式の数値解法微分方程式の概要を説明します。
人口増加をテーマとして,1階線形常微分方程式をオイラ法により解く方法を学びます。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第10回数値積分所得分布をテーマとして,台形則により、数値積分を行う方法を説明します。
ヒストグラムの作成方法と,正規分布の関係を学びます。
正規分布の数値積分を通して偏差値の意味を理解します。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第11回帳票の作成見積書を例として,シートの見栄えを整え、実用的なビジネス文章を作成する方法を学びます。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第12回データ集計本格的なデータベースとExcelの違いを説明します。
Excelに備わっているデータ集計機能として、並べ替え・フィルタ・データベース関数・ピボッ
トテーブルの使い方を学びます。
見積書を例として,シートの見栄えを整え、実用的なビジネス文章を作成する方法を学びます。

【準備学習】
テキストの該当箇所を読んでてきてください。
第13回理解度の確認要点のまとめとして,授業で取り扱った内容を概観し、理解が不十分な点を追加説明により補強します。

【準備学習】
これまでの講義内容や課題等を見直し、疑問点などを整理してきて下さい。
第14回定期試験授業時間内に試験を行います。

【準備学習】
テキスト,配布資料,演習課題等を総復習してきて下さい。
第15回まとめ授業の総まとめとして、定期試験の講評と解説を行います。

【準備学習】
定期試験問題に再挑戦してきて下さい。
授業形式 基本的にはコンピュータを用いて実習するが,基本的知識については必要に応じて講義形式で学習する。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
40% 30% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 講義態度(出席)では,授業に参加しているか否かを評価します。レポートでは,自ら努
力したか否かに重点を置いて評価します。
テキスト PDF Fileで提供します。
参考文献 特に定めません。
テキスト以外の必要な資料は,授業時に提供します。
オフィスアワー(授業相談) 初回授業時に,連絡先の電子メールアドレスをお知らせします。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ Excelという表計算ソフトを利用して実践的に問題を解いていくため,課題を課す機会が多くなります。自宅等でも課題をこなせる環境を用意してください。
授業資料や課題を持ち運び用に,USB Flash Memoryを用意して下さい。
授業計画は目安であり、受講者の理解度や興味等により、随時変更する場合があります。