講義名 発達と学習 ≪◇学部≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月5
単位数 2

担当教員
氏名
篠ヶ谷 圭太

学習目標(到達目標) 教育心理学では,教育過程における人間の心のはたらきについて,心理学的側面から科学的に探求し,教育現場におけるさまざまな問題に対処していく。教育心理学を学ぶことは,将来,効果的な教育実践を行う上で役立つ。この授業では,学生が人間の発達過程,学習の仕組みや動機づけ理論について説明できること,親として,教師として,子どもを分析的に捉えながら指導できる力を身に付けることを目的とする。
授業概要(教育目的) 教育現場で子どもと関わる上で重要な「発達」と「学習」に関する心理学の諸理論を解説するとともに,教育現場へのそれらの援用方法を取り上げ,授業終了後,学生が心理学の視点に基づきながら,教育実践に取り組むことができるようになることを目標とする。
授業計画表
 
項目内容
第1回教育心理学とは教育心理学の考え方や今後の授業の進め方について解説する。
【準備学習】教育心理学の研究領域にどのようなものがあるのかを確認しておくこと。
第2回研究法心理学の研究法について具体例を挙げながら解説する。
【準備学習】心理学の研究方法について教科書等で確認しておくこと。
第3回知性の発達認知発達の諸理論や,各発達段階での特徴について解説する。
【準備学習】どの年齢でどのような認知能力が身に付くのかについて教科書等で確認しておくこと。
第4回言語の発達言語の発達段階について解説し,言語習得のメカニズムについて学ぶ。
【準備学習】どの年齢でどのような言語能力が身に付くのかについて教科書等で確認しておくこと。
第5回社会性の発達自己認知と他者認知の内容や特徴について解説する。
【準備学習】自己認知や他者認知について教科書等で確認しておくこと。
第6回パーソナリティパーソナリティの理論やその検査方法について解説する。
【準備学習】パーソナリティの定義について教科書等で確認しておくこと。
第7回記憶人間の記憶の構造について学び,学習への援用方法について学んでいく。
【準備学習】教科書等で人間の記憶の特徴を確認しておくこと。
第8回文章読解人間が文章を理解する上でどのような情報処理を行っているのかについて解説する。
【準備学習】文章読解のメカニズムを教科書等で確認しておくこと。
第9回方略指導学習方略を指導する際にはどのような点に考慮すべきかについて解説する。
【準備学習】自身の経験をもとに,勉強方法が変わるためにはどのようなことが必要かを考えておくこと。
第10回動機づけ(1)動機づけの理論を学び,その援用方法について考えていく。
【準備学習】内発的動機づけや外発的動機づけについて,教科書等で確認しておくこと。
第11回動機づけ(2)動機づけの理論を学び,その援用方法について考えていく。
【準備学習】期待価値理論や原因帰属理論について,教科書等で確認しておくこと。
第12回学習様々な学習の捉え方や,それぞれの立場から示唆される効果的な教育方法について解説する。
【準備学習】学習の定義の違いについて,教科書等で確認しておくこと。
第13回学習指導と個人差学習指導において生じる個人差の問題について解説し,その解決方法について論じる。
【準備学習】自身の経験をもとに,個に応じた教育のあり方について考えておくこと。
第14回教育評価様々な評価の分類方法について解説するとともに,評価方法の影響力について解説する。
【準備学習】教科書等で評価の分類方法について確認しておくこと。
第15回まとめまとめ
授業形式 基本的に板書を用いた講義形式で行います。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
80% 0% 0% 20% 0% 100%
テキスト 和田万紀(編著)『Next 教科書シリーズ-教育心理学-』 弘文堂
参考文献 安藤寿康・鹿毛雅治(編著)『教育心理学-教育の科学的解明をめざして』 慶應義塾大学出版会
大村彰道(編著)『教育心理学Ⅰ-発達と学習指導の心理学―』 東大出版会
オフィスアワー(授業相談) 月曜日12時~13時(事前にアポイントを取ること)
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 心理学の知識を実際の学習指導に役立てようとする姿勢を求めます。