講義名 社会科・公民科教育法Ⅱ ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 水5
単位数 2

担当教員
氏名
宇野 彰人

学習目標(到達目標) (1)公民科の目標・内容構成などの枠組みを理解するとともに、その指導と評価 を具体的に計画できる。
(2)公民科の意義や役割を理解して学習課題の設定と教材開発ができる。
(3)生徒理解をもとに主体的な生徒の学びを構想し工夫できる。
授業概要(教育目的) 民主主義を築き発展させる公民科の究極的な目標である「公民的としての資質」とは何かを追究しながら、公民科の教員としての指導力を習得することをめざす。
授業計画表
 
項目内容
第1回公民科の目標と科目編成公民科カリキュラムの内容と構造を明らかにする。
〔準備学習〕
『高等学校学習指導要領解説 公民編』の「総説」を予め読んでおくこと。 
第2回公民科の課題と学習指導要領の改訂中教審答申と新学習指導要領から課題と改訂点について明らかにする。
〔準備学習〕
新学習指導要領を検索し、主な改訂点を確認しておくこと。
第3回「現代社会」、「公共」の授業づくりのポイント「現代社会」、「公共」の学習内容と教材づくりのポイントを明らかにする。
〔準備学習〕
「現代社会」の教科書及び学習指導要領の「公共」の部分に目を通しておくこと。
第4回「倫理」の授業づくりのポイント「倫理」の学習内容と教材づくりのポイントを明らかにする。
〔準備学習〕
「倫理」の教科書に目を通しておくこと。
第5回「政治・経済」の授業づくりのポイント「政治・経済」の学習内容と教材づくりのポイントを明ら かにする。
〔準備学習〕
「政治・経済」の教科書に目を通しておくこと。
第6回指導計画作成のポイント整理と模擬授業の進め方・準備地歴科や他教科等との関連を図り、情報活用と作業的、体験的な学習を重視した指導計画作成について事例を通して考察する。
〔準備学習〕
現行「高等学校学習指導要領解説 公民編」第3章に目を通しておくこと。
第7回模擬授業①
模擬授業と相互評価及び省察
社会科・公民科の中から選択した分野や科目について、これまでの学習成果を生かしてグループAが指導計画を作成し、模擬授業を行う。その後相互評価を行い、指導計画を改善する。
〔準備学習〕
指導計画の作成と模擬授業の準備をしておくこと。
第8回模擬授業②
模擬授業と相互評価及び省察
社会科・公民科の中から選択した分野や科目について、これまでの学習成果を生かしてグルーBが指導計画を作成し、模擬授業を行う。その後相互評価を行い、指導計画を改善する。
〔準備学習〕
指導計画の作成と模擬授業の準備をしておくこと。
第9回模擬授業③
模擬授業と相互評価及び省察
社会科・公民科の中から選択した分野や科目について、これまでの学習成果を生かしてグループCが指導計画を作成し、模擬授業を行う。その後相互評価を行い、指導計画を改善する。
〔準備学習〕
指導計画の作成と模擬授業の準備をしておくこと。
第10回模擬授業④
模擬授業と相互評価及び省察
社会科・公民科の中から選択した分野や科目について、これまでの学習成果を生かしてグループDが指導計画を作成し、模擬授業を行う。その後相互評価を行い、指導計画を改善する。
〔準備学習〕
指導計画の作成と模擬授業の準備をしておくこと。
第11回模擬授業⑤
模擬授業と相互評価及び省察
社会科・公民科の中から選択した分野や科目について、これまでの学習成果を生かしてグループEが指導計画を作成し、模擬授業を行う。その後相互評価を行い、指導計画を改善する。
〔準備学習〕
指導計画の作成と模擬授業の準備をしておくこと。
第12回今日的な課題と社会科・公民科の学習
(1)宗教と人間
世界各地の紛争の原因の一つともなっている宗教と人間の在り方を取り上げ、その教材化や指導上の留意点を考察する。
〔準備学習〕
宗教に関連した世界各地の紛争を予め調べておくこと。
第13回今日的な課題と社会科・公民科の学習
(2)人口問題と地域の活性化
世界や日本における人口問題を明らかにし、持続可能な地域社会づくりについて、その教材化や指導上の留意点を考察する。
〔準備学習〕
世界の人口増加地域、日本の人口動態を予め調べておくこと。
第14回理解度の確認要点のまとめ(小論文提出)
〔準備学習〕
小論文作成の準備をしておくこと。
第15回まとめ社会科・公民科のまとめ
授業形式 スマホやノートパソコンを効果的に使用して情報収集、分析、検討、協議を行い、資料に基づく授業を推進する。またグループワークなどを通して受講者自身が生徒の主体的な学びを促す学習を体験し、指導できるようにする。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
40% 30% 0% 30% 0% 100%
評価の特記事項 講義態度は、準備学習の状況及びグループワーク等への主体的な参画度を含む。
テキスト 文部科学省『高等学校学習指導要領解説 公民編』教育出版、320円。
その他必要な教材・資料は授業時に配布または提示する。
参考文献 岸見一郎著『アドラーに学ぶ よく生きるために働くということ』ベスト新書、780円。
高津春繁著『古典ギリシャ』筑摩叢書、1200円。
長浜功著『柳田国男教育論集』新水社、2,800円。
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後教室にて、20分間。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 3月に新学習指導要領が告示され、社会科・公民科も大幅改定となります。そして2021年には中学校で、高等学校は2022年入学者から完全実施となり、その数年前から移行期間、先行実施となります。まさしく皆さんはそのさなかに教師になるわけです。このことは、社会科・公民科教育に正面から向き合うまたとない勉強ができる10年に一度の機会でもあります。たくさんの意見や提言、書籍も出されます。一緒に勉強していきましょう。逃げない人の前に道は拓けます。
また、Ecolinkに必要に応じて教材・資料等をアップロードするので、各自印刷して持参すること。