講義名 教育相談 ≪◇学部≫
講義開講時期 後期
曜日・時限 火2
単位数 2

担当教員
氏名
倉住 友恵

学習目標(到達目標) 以下3点を目標とします。
1.教員として生徒の教育相談に適切に応じることができる
2.生徒の健康に寄与できるよう予防的観点に立って指導することができる
3.上記を達成するために必要となる知識を十分身に着ける
授業概要(教育目的) 本講義では教育相談を行うために必要となる知識と技術を獲得できるよう,解説をしながら実践していく。また,授業後半では具体的な事例を紹介し,考える時間を取ることで現場で役立つ即戦力を養っていく。
授業計画表
 
項目内容
第1回教育相談とは教育相談とは何か,生徒の援助者としての教師の役割,3段階の心理教育的援助サービスについて概説する。
【準備学習】「教育相談」とはどのように定義されるか調べておく。
第2回中学生の心的発達発達心理学,青年心理学をもとに中学生の心的発達(劣等感,心的発達と心など)について解説する。
【準備学習】中学生の時どのような悩みを持っていたか書き出しておく。
第3回高校生の心的発達発達心理学,青年心理学をもとに高校生の心的発達(アイデンティティなど)について解説する。
【準備学習】中学生の時どのような悩みを持っていたか書き出しておく。
第4回スクールカウンセラーの業務と教師の相談活動の実際スクールカウンセラーの業務について知り,教師がスクールカウンセラーとどのように連携するべきか考える。また教師の相談活動の範囲,内容,守秘義務について取り上げる。
【準備学習】中高時代を振り返り,どのような悩みを誰に相談したかったか考えておく。
第5回カウンセリングマインドと傾聴練習ロジャースのクライエント中心療法を参考に傾聴,無条件の肯定的関心,共感的理解,自己一致について解説,実践する。
【準備学習】無条件の肯定的関心,共感的理解,自己一致とは何か調べておく。
第6回連携について考えるコンサルテーション,関係機関との連携について事例を取り上げながら解説する。
【準備学習】コンサルテーションとは何か調べておく。
第7回保護者からの相談,保護者との連携保護者からの相談に対する対応,保護者とどのように連携するか,保護者の心理について解説する。
【準備学習】不登校または発達障害をもつ保護者の心理についてWebを使って調べておく。
第8回不登校不登校の特徴,対応について事例をもとに考える。
【準備学習】「不登校」とはどのように定義されるか調べておく。
第9回問題行動,非行問題行動・非行の特徴,心理,対応について事例をもとに考える。
【準備学習】「非行」について調べておく。
第10回発達障害①ADHD,LDADHD,LDの特徴,学校の中でどのような問題が生じるか,またその対応について事例をもとに考える。
【準備学習】「ADHD」「LD」の特徴について調べておく。
第11回発達障害②ASDASDの特徴,学校の中でどのような問題が生じるか,またその対応について事例をもとに考える。
【準備学習】「ASD」の特徴について調べておく。
第12回虐待,その他の心理的問題学校における虐待の発見と対応,リストカット,摂食障害について事例をもとに考える。
【準備学習】「虐待」とはどうように定義されるか調べておく。
第13回予防的視点に立った集団的介入①構成的グループエンカウンターおよびソーシャルスキルトレーニング予防的視点に立った集団プログラムとして,構成的グループエンカウンターおよびソーシャルスキルトレーニングを体験する。
【準備学習】「ソーシャルスキル」とは何か調べておく。
第14回予防的視点に立った集団的介入②ストレスマネジメントおよびアサーショントレーニング予防的視点に立った集団プログラムとして,ストレスマネジメントおよびアサーショントレーニングを体験する。
【準備学習】「ストレス」「アサーション」とはどうように定義されるか調べておく。
第15回まとめまとめ
授業形式 スライドやレジュメを使用した講義を主とするが、必要に応じてグループワークやペア活動を行う予定である。授業後には,理解度の確認のためリアクションペーパーの記入を求めることがある。また,事前学習に指示した内容は課題として評価の対象とする。
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 30% 0% 70% 0% 100%
評価の特記事項 講義態度には課題への取り組みも含みます。
テキスト 特に指定しません。
参考文献 必要に応じて紹介します。
オフィスアワー(授業相談) 授業終了後20分間は,教室または講師室にて対応しています。
事前学習の内容など,学生へのメッセージ 受け身ではなく積極的に考えることを求めます。グループワークを予定していますので,お互いに協力し合う姿勢を忘れずに授業に望むことを期待しています。