講義名 経済統計学Ⅰ　≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日･時限 火５
単位数 2

担当教員
氏名
川﨑　茂

学習目標(到達目標) 経済統計の体系の根幹を成す国民経済計算体系の仕組み，諸概念，作成方法，利用方法等を理解し，それを基に，日本及び世界各国の国民経済計算統計を適切に解釈，分析する能力を習得することを目的とする．
授業概要(教育目的) 国連の国民経済計算に関する国際基準について，基本的な英語の文献の輪読を通じて学ぶとともに，主要国の実際の国民経済計算統計のデータ分析を行う．
授業計画表
 
回項目内容
第1回序論　Essential Macroeconomic Aggregates国民経済計算統計体系の成立の背景と基本的な枠組みについて解説する
第2回Distinguishing between Volume and Price Increases数量及び価格水準の変動の計測方法を習得し，その実例を検討する
第3回International ComparisonsGDP等の国際比較の方法及び購買力平価の概念・算出方法を習得し，その実例を検討する．
第4回Production: what it includes and excludesGDPの対象範囲，生産限界等の概念を習得し，その実例を検討する．
第5回Defining Final Uses of GDP国民経済計算における最終消費の概念を習得し，その実例を検討する．
第6回Household Account家計部門に関する勘定の概念・仕組みを習得し，実際のデータを分析する．
第7回Business Accounts企業部門に関する勘定の概念・仕組みを習得し，実際のデータを分析する．
第8回Financial and Balance Sheet Accounts金融部門の勘定の概念・仕組みを習得し，実際のデータを分析する．
第9回General Government Accounts政府部門の勘定の概念・仕組みを習得し，実際のデータを分析する．
第10回Input-Output Table and Integrated Economic Accounts投入産出表の概念・仕組みを習得し，実際のデータを分析する．
第11回National Accounts Machinery国民経済計算の推計のための制度・仕組みを習得し，その課題等を検討する．
第12回New issues in SNA 20082008年に改訂された国民経済計算体系の主な変更点を習得し，その実際例を検討する．
第13回Data Sources of National Accounts(1)アメリカ，EU，インド，中国など主要国の国民経済計算のデータについて検討を行う．
第14回Data Sources of National Accounts(2)アメリカ，EU，インド，中国など主要国の国民経済計算のデータについて検討を行う．
第15回まとめ本授業で習得したことを確認する．
授業形式 テキスト及び関連資料について，基本的事項を解説した後，受講者による輪読及び演習を中心に授業を進める．
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
（出席） 		その他 合計
0% 50% 0% 50% 0% 100%
評価の特記事項 各回における報告や課題に対する結果及び期末に提出するレポートにより評価する．
テキスト Francois Lequiller, et al "Understanding National Accounts" OECD (www.oecd.org/std/na/38451313.pdf‎）
参考文献 United Nations Statistics Division "National Accounts: A Practical Introduction" United Nationsなど （http://unstats.un.org/unsd/nationalaccount/pubs.aspなどからダウンロード可能。）
オフィスアワー(授業相談) 火曜日　13:00-15:00
事前学習の内容など，学生へのメッセージ 履修に当たっては，上記の教材や授業中に提示する教材を予習し，能動的に輪読に参加してください．