講義名 産業組織論Ⅰ ≪大学院≫
講義開講時期 前期
曜日・時限 月7
単位数 2

担当教員
氏名
手塚 広一郎

学習目標(到達目標) この講義では,産業組織論の基礎的な英文テキストを読むことで,当該分野に対する理解を深めることを主な目標とします.とくにこの産業組織論Ⅰでは,ミクロ経済学の内容と産業組織論との関連性を十分に理解できることが到達すべき目標となります.
授業概要(教育目的) 授業は,英文テキストを輪読する形で進めます.英語で書かれた文章の内容をしっかりととらえることと,同時に産業組織論そのものの内容についての理解を深めることも目的としています.
授業計画表
 
項目内容
第1回Chapter 1. What is industrial organization.産業組織論の概要について紹介します.

【事前学習】産業組織論とは何かを調べておいてください.
第2回Chapter 2. Basic Microeconomicsミクロ経済学の基礎的な確認を行います.

【事前学習】ミクロ経済学のうち,学部のミクロ経済学Ⅰで履修した内容の確認をしてください.
第3回Chapter 2. Basic Microecnomics (cont.)ミクロ経済学の基礎的な確認を行います.

【事前学習】ミクロ経済学のうち,学部のミクロ経済学Ⅱの内容の確認をしてください.
第4回Chapter 3. The Firm企業の利潤最大化の問題を扱います.

【事前学習】利潤最大化問題以外の企業行動について調べてください.
第5回Chapter 3. The Firm (cont.)企業の境界の問題を扱います.

【事前学習】企業の境界とは何かを調べてください.
第6回Chapter 3. The Firm (cont.)その他の企業に関わる問題をとりあげます.

【事前学習】企業とは何かを考えてみてください.
第7回Chapter 4. Games and Strategy産業組織論を分析する上で必要なゲームの理論の枠組みを見ます.

【事前学習】テキストの練習問題をやっておいてください.
第8回Chapter 4. Games and Strategy(cont.)前回に引き続きゲームの理論の枠組み見ます.

【事前学習】テキストの練習問題をやっておいてください.
第9回Chapter 5. Monopoly and Regulation 独占と規制の問題を取り上げます.

【事前学習】独占と経済厚生について見直しておいてください.
第10回Chapter 6. Perfect (and almost perfect) Competition完全競争市場とその機能について検討します.

【事前学習】厚生経済学の第1,2定理を見直しておいてください.
第11回Chapter 7. Oligopoly Competition寡占市場のモデルを取り上げます.

【事前学習】クールノーモデルとベルトランモデルの違いを見直しておいてください.
第12回Chapter 8. Collusion共謀の問題を扱います.

【事前学習】カルテルの安定性について調べておいてください.
第13回Chapter 9. Market Structure and Market Power市場構造と市場支配力の問題を取り上げます.

【事前学習】S-C-Pパラダイムとは何かを調べておいてください.
第14回理解度の確認要点のまとめ

【事前学習】これまでの内容をおさらいしておいてください.
第15回まとめまとめ
授業形式 本講義では,以下で紹介するテキストブックを輪読する形式をとります.
評価方法
定期試験 レポート 小テスト 講義態度
(出席)
その他 合計
0% 20% 0% 80% 0% 100%
テキスト Luis M.B. Cabal, Introduction to Industrial Organization, MIT Press, 2000.
参考文献 井手秀樹・鳥居昭夫・竹中康治『入門・産業組織』有斐閣,2010.
小田切宏之『新しい産業組織論』,2001.
オフィスアワー(授業相談) 月曜日13:00~14:30をオフィスアワーとします.必ず事前にアポイントを取ってください.
事前学習の内容など,学生へのメッセージ この講義は,事前にテキストを読んで準備していただくことが前提となります.また,受講者の関心に応じて,授業の内容についても弾力的に対応しようと思います.