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学習目標(到達目標) |
わが国における伝統的な会計制度は、個別財務諸表、原価主義・実現主義が重視されてきました。しかし近年、規制緩和化、情報化および会計の国際化等の進展により、わが国の会計制度は、急速に変容しつつあります。金融商品の時価基準等の導入はその典型と考えることができます。本講義では、近年の金融商品(資産)の時価評価の背後にある論理を理解するために、わが国の「企業会計原則」、わが国の企業会計制度の歴史、およびアメリカの財務会計基準審議会(FASB)の概念フレームワークを分析し、それらの内容の習得を目的としています。 |
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授業概要(教育目的) |
本講義では、まず、米国における会計制度・理論の発展過程の内容を鳥瞰図として解説し、これに関連してわが国の「企業会計原則」(原価・実現主義を採用)がどのような位置にあるのかを明らかにします。これが本講義の出発点(座標軸)です。次にこの座標軸と比較する方法で、わが国の企業会計制度の歴史とアメリカのFASBの概念フレームワークを比較・分析し、類似点と相違点を明らかにすることを目的としています。
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授業計画表 |
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回 | 項目 | 内容 |
第1回 | ガイダンス | 講義の内容等を説明する。 | 第2回 | 近代会計(古典的モデル)から現代会計(意思決定・有用性モデル)への発展(1) | 近代会計(古典的モデル)の内容を座標軸にして、それに対立する現代会計(意思決定・有用性モデル)の内容を、アメリカの会計制度・理論を中心にして、歴史的に解説する。 | 第3回 | 近代会計(古典的モデル)から現代会計(意思決定・有用性モデル)への発展(2) | 同 上 | 第4回 | わが国の「企業会計原則」(1) | 受講者が「企業会計原則」に関して報告し、これに関する報告者の考えや問題点を質疑応答する。 | 第5回 | わが国の「企業会計原則」(2) | 同 上 | 第6回 | わが国の「企業会計原則」(3) | 同 上 | 第7回 | わが国の「企業会計原則」(4) | 同 上 | 第8回 | わが国の企業会計制度の歴史(1) | 受講者がわがくにの企業会計制度の歴史に関して報告し、これに関する報告者の考えや問題点を質疑応答する。 | 第9回 | わが国の企業会計制度の歴史(2) | 同 上 | 第10回 | わが国の企業会計制度の歴史(3) | 同 上 | 第11回 | わが国の企業会計制度の歴史(4) | 同 上 | 第12回 | わが国の企業会計制度の歴史(5) | 同 上 | 第13回 | アメリカの財務会計基準審議会の概念フレームワーク(1) | 受講者がアメリカの財務会計基準審議会の概念フレームワークに関して報告し、これに関する報告者の考えや問題点を質疑応答する。 | 第14回 | アメリカの財務会計基準審議会の概念フレームワーク(2) | 同 上 | 第15回 | 前期のまとめ | 前期の講義内容を総括する。 |
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授業形式 |
受講生のプレゼンターションとそれに対する質疑応答を重視します。 |
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評価方法 |
定期試験
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レポート
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小テスト
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講義態度
(出席)
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その他
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合計
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0% |
50% |
0% |
50% |
0% |
100% |
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評価の特記事項 |
レポートの内容と質疑応答により総合的に評価します。 |
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テキスト |
必要に応じて指示します。 |
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参考文献 |
必要に応じて指示します。 |
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オフィスアワー(授業相談) |
講義終了後にお願いします。 |
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事前学習の内容など,学生へのメッセージ |
報告予定の箇所を、事前に予習し準備しておいてください。 |